VRChatをプレイしているとき、画面がカクカクしたり、アバターの読み込みにかなり時間がかかるといったことはないでしょうか?
3Dのゲームだと描画負荷やデータ送受信の処理でPCに大きな負荷がかかることは、とても多いです。しかし、そのような場合でも、ちょっとした設定を変えたり、簡単な操作をおこなうことで解消できることがあります。
今回は、VRChatからお使いのPCの設定まで、さまざまな観点からVRChatをプレイする上ですぐに試せる方法を「負荷軽量化術」としてまとめました。
処理が重いときに使うのはもちろんのこと、設定を戻したくなったときに確認するためにも、この記事の内容をぜひお読みください。
VRChat側の設定
まずはVRChat内でできる設定から見ていきましょう。
カリング
カリングとは、必要なものを選択し、不要なものを間引いて表示することをいいます。
VRChatでも設定からアバターの表示を調節して、アバターデータの読み込み量を減らすことができます。
カリングの設定は、VRChat画面の歯車マークを押して設定画面を開き、左の欄にある「アバター」を選択します。
少し下へスクロールすると「アバターのカリング」が表示されます。
この項目から、アバターを表示する距離や、表示する相手を設定することができます。
読み込むアバターの数を減らすために、距離を狭めたり、表示するアバターの数を減らしてみましょう。

またパソコンのスペックが高く、表示させることに困らなくても、回線が弱く、データ転送が遅い場合は、アバターの読み込みに時間がかかることがあります。
その際は、「アバターのダウンロードの優先順位」の設定からダウンロードするアバターの距離などを指定できます。

シールドレベル
設定画面の左の欄に「シールドレベル」という設定があります。
この項目では、ユーザーランクやフレンドか否かで、細かくアバター機能のオン/オフを変えることが可能です。
パブリックインスタンスなどで、迷惑行為をおこなうユーザーがいたときの対処法として効果を発揮する「シールド」の機能ですが、負荷軽減の手段としても役に立ちます。

例えば、設定画面の上部にある「最大」を選択すると、全てのユーザーランクで声の出力をオンにし、その他のほとんどのアバター機能をオフにすることができます。
この設定をおこなうと、アバターに仕込まれたオーディオやパーティクル、ライトといった機能がオフになることはもちろん、フレンドやTrusted、Knownユーザー以外のアバターは表示されません。
その結果、デフォルトのロボアバターになるため、パソコンに負荷がかからない状態になります。

逆に、パソコンの性能が高い人は、「なし」にしたり、「カスタム」でご自身が使いやすい設定に変更するのがよいでしょう。

グラフィックス
設定画面の左の欄にある「グラフィックス」設定。
この項目では、パソコンやVRヘッドセット画面にVRChatを表示する際の出力に関する設定を変更できます。
画面の解像度や、アンチエイリアシング、ミラーの解像度など、VRChatであそぶ上で負荷が掛かりやすい項目が並びます。
項目が多くてよく分からないという人は、「品質のプリセット」という項目で「中」や「小」を選ぶと、その品質にあったものに他の項目が自動で変更されるので簡単です。

「グラフィックス」の項目をさらに下にスクロールすると、「詳細」が見えます。
負荷がかかりやすい演出としてよく名前が挙がるパーティクルについての設定項目があります。
パーティクルが仕込まれているアバターやワールドをつかうことが多い場合は、この設定も低くしておくとよいでしょう。
