七色のかわいいを詰め込んでひとまとめ! ColorfulPartyオリジナルアルバム『からふるめもりーず』発売記念インタビュー

「VRChatでかわいく楽しく」をモットーにする団体「ColorfulParty(以下、からぱり)」をご存知でしょうか。

ダンスや写真、イラストなどで楽しませてくれる、かわいいを全力で追求する団体で、先日開催された「SANRIO Virtual Festival 2024(以下、サンリオVfes2024)」でも、コミュニティコラボ「からぱり文化祭」を実施し、大盛況となりました。

そんなからぱりが、オリジナルアルバム『からふるめもりーず』を発表しました。4月28日(日)に開催される音系・メディアミックス同人即売会「M3」にて発売される本アルバムは、からぱり初のアルバムながら、なんと8曲ものオリジナル曲を詰め込んだ豪華な一枚となっています。

本記事では、『からふるめもりーず』の制作メンバーにインタビュー。今回のアルバムについて掘り下げてきました。

メンバープロフィール

しあ 

からぱり代表(せいとかいちょう)をしています。かわいく、たのしくを実践する人としてVRで生活中。 他にも衣装・アバター制作をしていて、ダンス、歌、演奏などに挑戦中!

すくろーす 

作編曲家・ジャズピアニスト。主に同人音楽等の分野で音楽活動を行っていたが、2022年6月にVRChatを開始以降、VRでも作曲や演奏活動を積極的に行っている。

希流ふうか

 \ふうかだよー!/VRアイドルの希流ふうかです! 毎週からぱりれでぃお!配信中! からぱりメンバーと楽しくドタバタトークしています! 放送室で待ってまーす!

 みづの 

みづのと書いてづのと呼びます。づのちゃんです。 からぱりでは主にダンス、パーティクルライブ、映像制作を行っています。

夢物語が現実になった『からふるめもりーず』

――まず最初に、『からふるめもりーず』の発表おめでとうございます。

全員 ありがとうございます~!

――『からふるめもりーず』はどのような経緯で発表することになったのでしょうか。

すくろーす 自分の提案がきっかけですね。からぱりに加入したのが1年半前になるんですが、それ以前から音楽活動をしていて、自分ができることは音楽だとは考えていました。ただ、いきなりCDは難しいので、「ColorfulParty」ができたのを皮切りにCDを作ろうと提案してみたら、みんなが乗ってきたんです。

――表題曲が火付け役になったのですね。

しあ とはいえ、最初は夢物語みたいな感じだったよね。

――『からふるめもりーず』は、様々なテーマの曲が収録されていますが、何か共通テーマなどはありますか?

しあ テーマは、あえて決めなかったよね。

すくろーす からぱりメンバーが好きなように曲を書き始めた結果、いざ曲が集まったらテイストがちがう、まさに「カラフル」な感じになってましたね。

――私も聴いてみましたが、個性豊かで、出会いや明るい感じの雰囲気の曲が集まった、カラフルなアルバムだと感じました! ちなみに、発売に際してメンバーのみなさまはどう感じましたか?

ふうか 「発売します」ってマジ?っていう感じでした。

しあ 私はまとめる立場だから、みんなの反応はどうだろうかと見ていました。すくろーすさんがやる気になったから3曲は上がるなと思って(笑)。3曲でも立派なCDになるなと考えていたら、自分も作曲したい!作詞をやりたい!と参加者が増えていって、すごい!と思わされましたね。

ふうか 実際、CD発売前に私も「RadioParty」の歌詞を書いてたので、あ、これCD入れられるじゃん!って。

――制作で印象に残ったエピソードはありますか?

ふうか トントンって感じで進みましたね。本当に楽しい。

みづの CD制作自体は本当にうまくいきました。だけど急に「リアルの映画館で上映しよう!」という話が出て、大変そうだな~って(笑)。

ふうか ところで、『からふるめもりーず』で最初にできた曲は何だと思いますか?

――最初にできたとなると、やはり表題曲ですか?

すくろーす 実は「すいーとめるとまじっく!」です。ブックレットにも書いてあるんですが、「ColorfulParty」よりも先にメロディーが先にできあがっていたんです。

というのもその時点ではからぱりに入ったばかりで、いきなり表題曲を書こうという気までは出なかったので、先にからぱりモチーフのかわいい曲を作ってみたんですよね。

ふうか そのメロディーを聞いて、私がいつか「歌詞書かせてほしいです!」みたいなことを言ってたら、本当に書くことになっちゃったんですよね。

すくろーす ずっと前からふうかちゃんが歌詞書きたいって言ってたのもあって、楽曲制作が動き出しました。そしてデモはできたものの発表できなかったんですが、しばらく経ってCDを出す話が出てきたんです。それならぜひ入れたいねという話になり、今回の収録につながりました。

――CDの話がなかったら世に出なかった可能性もあったと。まさに日の目を見た一曲だったのですね。

すくろーす 実に一年越し、ですね。

――先ほどの「RadioParty」ほか、からぱりの飲み会をモチーフにした「Cheers」など、さまざまな曲が『からふるめもりーず』には収録されています。そこで、みなさんの個人的な推し曲があればお聞きしたいです。 

しあ 私は「ColorfulParty」がやっぱり印象深いですね。からぱりの活動が今年で6年目に入るんですが、「お、ついに表題曲がついた!」という感動が強いです。全部の曲が推しなんですけど、その中でも推し曲です。

みづの 自分も「ColorfulParty」にすごい思い入れがあるんですけど、今回の新しい曲から選ぶなら「Stargazer」が良かったなって、ぷもちゃんとまるもこちゃんの歌声も綺麗にハマっててすごく好きです。

ふうか 私も心を込めて3曲作詞したから悩むんですが、やっぱり「RadioParty」ですね。勢いとノリと音楽への愛とラジオへの愛がぶつかってできた曲で、私の「からぱりれでぃお!」への元気が詰まった一曲なので、イチオシです。そういや、私が歌詞を作った日には、もうワンコーラスできてたよね?

すくろーす ですね。歌詞がからぱりのDiscordサーバーにぽんっと投げられて、それ見て「あ、曲つけよ」と思って、その日のうちにワンコーラス作っちゃいましたね。

――すくろーすさんはいかがでしょう?

すくろーす 今回5曲作曲やってるので全部思い入れがあるんですけど、選ぶなら「Update my Day」です。

今回のアルバムの中でもボーカルの人数が10人と最多なんですよ。CD制作がスタートしたとき「ボーカルやりたい人いませんか」って私が募集かけたら、男性も女性もボイチェン勢も、みんなやりたいって声を上げてくださって、ならばそういった要素を全部活かせる曲を作ろうって考えたんです。

そこから、K-POPのかわいくもあり、かっこよさもあるみたいなサウンドがピンときて。初めてボーカルを合わせて聞いたときの感動は忘れられないですね。

しあ 編集してるところを見たんですが、トラックが重なっていくんですよ。同じところを歌ってるところにずらっと8個くらいトラックが並んでいたり。

すくろーす ボーカルは10人なんだけど、実際はハモりやかけ声をいっぱい取ったりしたので、ボーカルだけで100トラック以上になりましたね。すっごい大変だったんです。

――「Update My Day」はブックレットの中でも特殊な形式の歌詞の見せ方がされていて、こだわりが感じられる作りになっていますよね。

しあ ブックレットデザインはあおい(ゆづきあおいさん)のアイデアで、ぶいちゃのUIっぽい感じにしてみたり、LINEみたいな雰囲気にしてくれて、VRChat内の曲という所をうまく活かしたデザインにしてくれたのが印象的ですね。

放課後は終わらない

――次に、「ColorfulParty」のMV制作について教えてください。

みづの まず、すごい人数がMVに関わっていますね。今回、楽曲を聴いて心の底から「からぱりの曲だ!」と思ったんです。私もからぱりに3〜4年所属していて、いろいろな企画に乗ってきたこともあり、「動画作りましょうか?」と名乗り出て、からぱりを表現したMVを制作しました。

みづの すくろーすさんとこういう映像を入れたいですねとかじっくりお話ししてからスタートしました。後はそうですね、もともと楽曲制作中のすくろーすさんから歌詞の相談に乗ったりしていて、「好きなことを本気でやったら放課後は終わらない」というフレーズを入れたいという話もしました。

すくろーす 実は最初に「放課後は終わらない」っていうフレーズを言ったのはみづのちゃんなんですよね。からぱりの曲を作るなら、こんな感じだよねと話してる時に「放課後は終わらない」ってフレーズが出てきて、そこから膨らませていったものもあります。

みづの からぱりってアイドルグループでもないし、みんなが楽しく過ごせる場所がいいなっていう想いがあったので、それが一番当てはまるワードかなって思って。

――エイプリルフール企画の「劇場版からふるうぉーず予告動画」にも、「放課後を終わらせない」というフレーズが出てきますよね、あれは「ColorfulParty」由来なんでしょうか?

しあ 「ColorfulParty」ができたあたりで、「からぱりは終わらない放課後」という概念が良く使われるようになりました。そして今年のエイプリルフールに面白いことしたいよねという流れからそのフレーズができました。

その中で、ものくろぱーてぃには侵食されないぞっていうのを表すために、「放課後が終わったらからぱりが終わっちゃう」という意味合いから、「放課後は終わらない」っていうフレーズを使いましたね。

ちなみに、もともと2020年頃にからぱりは学園なんだよという設定が追加されていたので、「学校=放課後」みたいな概念が定着したんだと思ってます。

ふうか 私が作詞した「すいーとめるとまじっく!」でも、無意識のうちに「放課後」って使っていますね。ラスサビを放課後にしたいと思っていたら、勝手に入っていた。最初に、放課後を告げるチャイムを入れて、放課後の曲にしようっていうのを、あのメロディー聞いた時から思っていましたね。

これからのからぱりの輝く舞台

――からぱりは、ダンス発表会やゲーム作品「からぱりうぉーず」など、さまざまなコンテンツをファンに提供してきました。そのうえで、今回のCD発売のような「大きなことをしたい!」といった計画は上がっているのでしょうか?

しあ 今回の楽曲を使用したイベントをやりたいな~っていうのは漠然と考えています。

――発表会で『からふるめもりーず』の楽曲に振り付けがつくこともあるのでしょうか?

しあ あると思います。ダンス部のメンバーも「振り付け考えたいよ〜」「考えていいの!?」って言ってくれていたりもするので。

――表題曲「ColorfulParty」では、からぱりの活動がさまざまに触れられています。みなさんのからぱりの推しコンテンツやおすすめコンテンツがあれば、お聞きしたいです。

すくろーす 私が加入する前のからぱりはダンスがメインコンテンツでしたが、私が入ってから「歌や演奏メインの音楽イベントやりたい」と言っていたら、去年「からぱりふぇす」という形で実現したんですよね。それが嬉しかったなと思ってます。

しあ ちなみに、5月25日にもフェスをやる予定なので、ぜひ予定を開けておいてくださいね。

ふうか 私といえば、推さないわけにはいかないのが「からぱりれでぃお!」です。ラジオをやるためにからぱりに入ったと言っても過言ないくらいラジオ好きなんです。「しあちゃん!ラジオやらせて!」と言ってからぱりに入ったくらいです!

最近は外部コラボにも手を出して、より深くいろんなトークをする番組になってきています。ぜひみなさんにも聞いていただきたいですね。

ふうか ちなみに 4月20日には、「M3すぺしゃる!ぼーかるDay」としてまるもこちゃん、キャラメルちゃん、ストラちゃんの3人が来てくれます。「M3すぺしゃる!」は、作詞や作曲などを担当してくれた人も呼んで、いろいろお話を聞きたいなと思っています。ラジオでもパーティーができればと思っているので、ぜひお聞きください!

みづの やっぱり映像ですね~。ColorfulpartyのMVや、踊ってみた動画、からぱりで開催したイベントなど、過去にがんばって作った作品をYouTubeチャンネルにあげてるのでぜひ見てほしいです。

しあ 私は全部のコンテンツに関わっているので全部推しなんですけど、いま挙げるとすれば、サンリオVfes2024コミュニティコラボの「からぱり文化祭」ですかね。あのコラボイベントでは私のタスクが多すぎて、いろいろと手が回らなくなり、取りこぼしの多い部分もあったんです。

そんな時、メンバーが率先してこんなことしたい、これやってほしいって言ったり、進めたりしてくれたんです。結果、想定していたよりも何倍もいいものを見せてくれたのが、本当に良かったです。

――最後にからぱりファンに対してファンに伝えたいことがあればどうぞ!

しあ からぱりは「かわいく楽しくVRChatで!」というテーマでやっています。かわいいみなさんと一緒に楽しく、楽しいVRChatを過ごせたらと思っています!

アルバム『からふるめもりーず』は、4月28日(日)に東京都大田区平和島 東京流通センターで開催される「M3」にて販売されます。からぱりの出展ブースは「い-32b 茶-044」。忘れずにメモしておきましょう!

また、現地に行くことができなくても、「BOOTH」やストリーミングサービスでの配信が予定されています。みなさんもぜひ、記事内で紹介されている楽曲を聴いてみてください!

●参考リンク
・ColorfulParty(公式サイト公式X