メタバースクリエイターズより、アバター『雫峰 -Shizune- 』(以下、雫峰)が販売されています。
メタバースクリエイターズから販売されているアバターは、クリエイターと連携してコンテンツを届けるクリエイタープログラムの一環であり、今回は羅夢氷さんが制作に参加しています。
制作者である羅夢氷さんのコメントを交えつつ、その魅力を紐解いていきましょう。

ガラスのような繊細さを持つボディ
雫峰はブラックを基調としつつ、差し色に暗めの紫を配したデザインの少年アバターです。制作者の羅夢氷さんが個人制作で展開しているアイテムの雰囲気をベースに、そのままアバターとして仕立てたような仕上がりとなっています。

少年アバターらしい華奢さが際立つよう、手首や足首はばっちり見せる衣装です。真っ黒な衣装なのもあり、白い肌がより一層際立ちます。かなり満足感のあるデフォルトの衣装です。

デフォルトに付いているジャケットは、中にブラウスがあり、レイヤー仕立てです。ジャケットを脱ぐと身体のラインが現れ、線の細さがより際立ちます。
この細さは、VRの主観で見下ろした際により強く実感できます。袖から覗く腕や指先は、触れたら壊れてしまいそうなほど繊細です。

その中性的な魅力と儚い雰囲気に一役買っているのが、長く美しいまつ毛です。この「顔の良さ」に惹かれたならば、それだけで購入を決めてもよいといえるほどの魅力があります。

作者からのコメントによると指先もポイント。VRでは頻繁に目に入る部位なので、動かしたときに楽しい作り込みがなされているのは嬉しいですね。標準では手袋が付いていますが、こちら先程紹介したジャケットも含めてExMenuで脱着できます。

作者によると、メインとなるモチーフは「ストームグラス」とのことです。ストームグラスとは、ガラス容器に樟脳(しょうのう)や硝酸カリウムなどを入れ、結晶の出来具合から天気を予報するという器具。かつては気象予報に使われていましたが、現在ではその美しさからインテリアとして愛されています。
「雫峰」はストームグラス、人工物、植物(の形をしたもの)をモチーフにデザインした中性的な少年アバターです。
それらのモチーフは髪のラメ、服のグラデーション模様、アクセサリー、AFK用アイテムなどに要素として盛り込まれています。

ストームグラスに盛り込まれている要素はほんのりにとどめているものの、腰のリボンの装飾やAFK時に取り出すアイテムなどにその意匠が見て取れます。
制作者によると、このさじ加減はリアルクローズとファンタジーの中間を意識し、デザインに振り幅を持たせるためとのこと。

まず最初に思い浮かんだのは髪のシルエットで、「ハーフアップ+ウルフ+編み込み」にしようというところから始まりました。
そこから個人的な好みやメインモチーフのストームグラス要素を足していきましたが、リアクロとファンタジーの中間くらいのデザインにしたかったのもあり、ストームグラス要素はほんのり加える程度にしています。
ワールドをいくつか巡りましたが、カジュアルな普段着からは少し遠いものの、現代日本のような町並みにいても浮きすぎないバランス感といったものでした。アバター改変して衣装を変えればまた印象が変わるでしょう。



このアバターが特に映える、あるいは似合うと思われるシーンがあれば教えてください。
冬の朝日のような光の下や、薄暗いシーンが特に似合うと思います。幻想的な風景はもちろん、若干怪しげな雰囲気を持ったアバターなので、路地裏なども似合いそうです。
改変のしやすさは? シェイプキーと素体をチェック
ここからは仕様面についてもチェックしていきます。かゆいところに手が届く仕様や、実際に触れてみて初めてわかるポイントがあるため、購入を検討しているユーザーはぜひ確認してみてください。
まずシェイプキー周りです。顔のシェイプキー数は302個と、改変において困ることのない十分な量が用意されています。 気になるのは目の調整でしょう。「ツリ目」や「タレ目」の調整幅は、単体のシェイプキーでは比較的控えめな印象を受けます。
ですが、目頭や目尻などを調整する他のシェイプキーと組み合わせることで、表現の振り幅は大きく広がります。例えばツリ・タレの調整に加えて目尻の上下移動を組み合わせることで、自分好みの目元を作り出せるはずです。
調整項目自体は細かく用意されているので、実際に購入したときは複数のシェイプキーを組み合わせて調整してみることをオススメします。

身体の絞りは左右別で絞りができて細かめです。デフォルトの衣装もヒールを履いていることもあり、ハイヒール用のシェイプキーも搭載されています。

そしてネイルにもシェイプキーが用意されています。項目自体も長さ以外に形状も用意されており、アバター本体のシェイプキーでここまであるのは、制作者のこだわりを感じざるを得ません。

そして身体の素体については、「オリジンボディ」と共通素体の「+Head」の2種類が同梱されています。 +Head側は衣装がなく、AFKモーションも非搭載、先程紹介したネイル周りのシェイプキーはオリジンボディのみです。基本的には+Headに対応した市販衣装を着せたいときに+Headを使うのがいいでしょう。
またこの2つは体型バランスが異なります。+Head側はスケールが大きいほか、オリジンボディに比べると胴体が太めだったりと違いがあります。またテクスチャやマテリアルも別物となっています。そのため、フルトラッキングでの利用やテクスチャ改変を行う際は、細かい部分で差異が生じることを頭に入れておきましょう。

アバター改変をする際に色を変えるなどに役に立つ、PSDファイルやカスタムマスクがデフォルトで同梱されています。
特にカスタムマスクが用意されているため、瞳やまつ毛、眉の色変えのための手間が省けます。メインカラーの色調補正で瞳、メインカラー2ndの色いじれば、簡単に眉とまつ毛色変えが完了です。ユーザーの利便性が考慮された、気の利いた作りといえます。

「美しさ」と「扱いやすさ」を両立した、儚い少年が欲しい人に勧めたいアバター
雫峰は、儚げで華奢な身体つきをした少年であり、デフォルトでの完成度の高さがうかがえるアバターです。
手先やネイルといった細部にこだわりを持ちつつも、+Head素体やカスタムマスクといった「あると便利なもの」もしっかりと用意されており、作家性とユーザビリティの両立を感じました。
雫峰は「FUJIYAMA」などで展示されているほか、サンプルアバターのURLも公開されています。身体の華奢な感覚はVRで一度目にするほうがより実感するので、ぜひ手にとって見てください。

『雫峰 -Shizune- 』はBOOTHで現在6,000円で販売中です。




















オリジンボディの指先は少年っぽさに加えてしなやかさを意識した造形になっています。指を曲げた時に肉感少なめで綺麗に食い込むよう、ポリゴンを細かく調整しています。