水の精霊×兎×少年”から生まれたアバター『ハクスレア』の魅力を探る[VRChatアバターレポート]

水の精霊、兎、少年

それぞれ単体でも物語を背負える要素が、ひとつのアバターとして結び合わさったとき、どんな存在が生まれるのか──。VRChatアバター『ハクスレア』は、青を基調とした透明感のあるビジュアルと、どこか人ならざる雰囲気をまとった少年の姿が印象的なアバターです。
公式設定では「湖の聖水を守る水兎の精霊」とされていますが、その解釈に縛られず、使い手それぞれの物語を受け入れる余白も残されています。

本記事では、ハクスレアの世界観や造形的な魅力を整理しつつ、実際にVRChat内で使用して見えてきた印象や細かなこだわりについても見ていきます。

水の精霊として生まれた少年アバター『ハクスレア』

ハクスレアは青色が特徴的な少年アバター。306先生の考える設定/解釈(以下、公式設定)では、湖の聖水を清らかに守っている水兎の精霊(スライム)という存在として描かれています。なお、この公式設定はあくまで「306先生なりの一つの解釈」であり、使用者それぞれが自分なりのハクスレア像を見つけられる余地が残されています。

髪や衣装には水のような描写が施されており、全体的に透明感のあるビジュアルが印象的です。
また、靴が兎のようなぷにぷにとした見た目になっている点も特徴のひとつでしょう。

水兎スライムのビジュアル、先行開発協力者に配られたアクキーはこのデザインです

もともとこの水兎スライムのビジュアルは、306先生がイメージ画像として用いていた一枚のイラストでした。その一枚を元にモデルのラフを作成し、3Dモデルを制作。完成途中の3Dモデルのスクリーンショットに色を塗り、そのイメージを再び3Dモデルへ反映させる、そうした工程を何度も繰り返すことで完成したアバターです。そのため、イラスト的な魅力と3Dモデルとしての立体的な魅力、その両方を感じられる仕上がりになっています。

2Pカラーは白×青を基調とした通常カラーとは対照的に、黒×赤の配色が採用されています。
こちらは透明感がやや抑えられ、より人外らしさの際立つ印象に。赤と黒を基調とした改変を行ってみるのも、「味変」として楽しめそうです。

座った際のポーズやAFKアニメーションには独自のモーションが採用されています。座り状態やAFK時でも姿勢が崩れにくく、デスクトップ・3点トラッキング環境でも安心して使用できる点は大きな魅力です。

表情は、どこかあざとさのある可愛らしい表情パターンと、クールな印象を持つ表情パターンの2系統が用意されています。デフォルト状態でも雰囲気を切り替えられるのは嬉しいポイントです。また、表情に合わせてうさ耳や尻尾が連動して動く点も、さりげなく可愛らしい要素でしょう。

さらに、頭を撫でられると表情が変化するギミックも搭載されており、触れ合いの中で違った一面を見せてくれます。

最後にご紹介するハクスレアの大きな特徴のひとつが、手と足の造形です。男の子のアバターでありながらネイルが施されており、青や赤のネイルがきらりと光ります。ネイルを外した状態でも、爪や指先のデザインが丁寧に作り込まれている点は魅力的です。

VRChatで見るハクスレアの佇まい

ここからは実際にVRChat内でハクスレアを見ていきましょう!

撮影ワールド

開けない夜ーAn unilluminated night/HANI.

全体的なビジュアルは「少年らしさ」を強く感じさせるものですが、同時に精霊という設定に由来する神秘的な雰囲気も漂っています。ズボンや衣装のディテールには水を思わせる表現が取り入れられており、透明感のある少年性が際立ちます。

制服を着ているものの、どこか「普通の学生ではない」雰囲気を感じさせるのも特徴的です。公式設定では、異世界の魔法学校に(偽の)学生として紛れ込んでいる精霊とされています。胸元のエンブレムには水属性を示すモチーフが用いられており、世界観を象徴する要素のひとつになっています。

体格は細身ながらも、しっかりと少年らしさを感じられるバランス。中性的な衣装をまとっていても、男の子らしさがきちんと伝わってきます。そこにネイルという要素が加わることで生まれるギャップも、可愛らしいポイントです。

兎耳や髪には水のディテールが浮かび上がっており、「水」の存在感が随所に感じられます。デフォルトの髪型や耳の完成度が高いため、別のパーツを使うかどうか悩んでしまう人もいるかもしれません。

実際に使用してみると、手や足がやや大きめに作られていることに気づきます。作者の306先生によると、「握りたくなる柔らかさ」を意識して制作されたとのこと。手はVRChat内でも視界に入りやすい部分のため、使い続けるほどに魅力を実感できるでしょう。

表情に合わせて動く尻尾に加え、シャツの揺れや、ズボンの隙間から覗く足元の作り込みなど、細部にも306先生のこだわりが感じられます。細身でありながら、肉付きの表現が丁寧に行われている点も印象的です。

横や斜めから見た際にも立体的に見える、独特な瞳のモデリングが採用されているため、横顔が非常に美しい点もポイント。また、カーブを使わず平面から作られた髪は軽量でありながら、しっかりとした存在感を持っています。
また、細かい部分ですが「耳のピアスホール跡」「襟足の毛」なども丁寧に表現されているため、見てみましょう。 306先生もこの部分はお気に入りとの事。

ハンドジェスチャーはすべて306先生による自作。ピースは2種類用意されており、そのうち一つは少しへにょっとした形の、通称「老人ピース」です。うさ耳モチーフのロックンロールサインなど、さりげなく可愛さを演出できるジェスチャーも魅力的です。

ブランコに座ってまったりと過ごすAFKモーションも特徴のひとつ。
「長く生きている少年」という公式設定を踏まえて見ると、また違った印象を受けるかもしれません。もちろん、設定に縛られず、純粋無垢な少年として楽しむことも可能です。
使い手それぞれの「ハクスレア」を見つけられる点も、このアバターの魅力と言えるでしょう。

表情調整用のシェイプキーは400種類以上収録されており、細かな表情作りにも対応しています。また、HMDやiPhoneを使用したフェイストラッキングにも対応しているため、環境に合わせた使い方が可能です。
また、事前にアバターの見た目をもっと見たい!という場合は、VRoid Hubで見ることが出来るURLが公式で投稿されています。(URL) 気になる場合は確認してみましょう。

VRChatアバター『ハクスレア』は、通常価格5,000円で販売中。どこか不思議な水の精霊とともに、VRChatの世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。