【PR】大丸・松坂屋アバターはどのようにしてデザインされたのか。メレさんに聞く『紅遠』のデザイン秘話

今を活躍するイラストレーターやモデラーと大丸松坂屋百貨店がタッグを組んでアバターを販売している大丸・松坂屋アバター販売公式。

アバターファッション領域に参入してからこれまでに12体ものアバターを世に送り出してきました。

このたびメタカル最前線は、キャラクターデザイン、プロデュース、制作を担当した大丸・松坂屋とV社にインタビューを実施。

インタビュー企画の第2弾となる今回は、アバター『紅遠』(くおん)のキャラクターデザインを担当したイラストレーターのメレさんに『紅遠』のキャラクターデザインについてお話を伺っていきます。

メレ/イラストレーター

イラストレーター。2000年生まれ。東京在住。キービジュアル、装画、広告、MV、VTuber関連等、幅広いジャンルで活動中。

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2Dから3Dへの初挑戦、そこで見えてきたもの

──今回が3Dキャラクターデザインに関して初のお仕事だと伺っています。依頼がきたときの心境を教えていただけますか。

メレ それまで3Dのデザインに携わったことはなかったので、お話を頂いた時は自分に出来るのかと少し不安な気持ちもありましたが、それよりも自分のキャラクターデザインが3Dに起こされることへのワクワク感や挑戦してみたいという気持ちの方が大きかったです。このプロジェクトについては、私が尊敬しているイラストレーターさん方も携わっていると存じていたので、お声がけ頂けたことが嬉しかったです。

──今回初めて3Dキャラクターのデザインをするに当たって、難しかった部分や苦労した部分もあるかと思われます、どのような点が大変でしたか。

メレ 三面図の制作が初めてだったこともあり本当に奥が深くて難しかったです。普段絵を描く時は表の見えている面しか意識していないので、キャラクターが後ろを向いている場合や横を向いている場合のデザインにまで意識が向いていなかったことを痛感しました。全ての面から見た服の形状やデザインを考えるのが難しかったのですが、今後自分の絵に説得力を持たせるためにすごく良い勉強になりました。

──今回キャラクターデザインが3Dモデルに起こされた際にあったエピソードや、どのような話がされたかをお聞きしたいです。

メレ 自分の作ったキャラクターデザインが3Dに起こす過程にはあまり関われなかったのですが、完成したモデルを見た時は、初めての経験だったこともあり本当に感動しました。

慣れない三面図制作の中でご迷惑をおかけすることもあったかと思いますが、細かいニュアンスまで拾い上げて素晴らしい技術で立体に起こしてくれたモデラーさんには頭が上がりません。本当にありがとうございますという気持ちです。

「コダワリ」を詰め合わせて、『紅遠』が羽ばたく

──『紅遠』のデザインは赤と黒の統一感があるシックなデザインになっていますが、その中に可愛らしさが含まれていると思っています。デザイン意図について教えていただけますか。また『紅遠』の持つ魅力や、推したいポイントについてもお聞きしたいです。

メレ 仰っていただいたとおり、シックなデザインになっていると思います。キャラクター像としては少しクールな女の子を想定してキャラクターデザインをしました。

顔については、私は凛とした顔を描くのが少し苦手で、それもあって顔は少し幼くて可愛らしい印象になっているのかなと思います。個人的に魅力に感じるポイントは黒髪ロングに赤い瞳です。

──メレさんのイラストは、透明感や実在感の強い雰囲気が特徴的だと考えております。今回デザインをする際に重視した点についてお聞きしたいです。

メレ 今回全体的にはシックで黒基調のデザインになっていますが、人物自身の絵柄や人物の雰囲気みたいなものは普段描く人物の絵と相違ないものにすることを心がけました。

──今回の『紅遠』に関して、ギミックがとても凝られており魅力的なアバターになっていると感じています。ギミック等に関しては、メレさんが構想して出来たものなのでしょうか?

メレ 今回のギミックや衣装に関しては私の好みが存分に搭載されています。衣装でいうと、私は肌を大胆に露出するよりは一部がチラッと見えるようなデザインに魅力を感じるので『紅遠』のデザインもそこが1つのポイントになっています。

スカートのデザインは上着をそのままスカートにモデルチェンジしたようなデザインになっていて、腰まわりの襟の部分が気に入っています。ガーターやベルトなどの装飾品も完全に私の好みなのですが、3Dに起こされたものをみてやっぱりベルトには装飾品としての魅力があるなと感じました。

「小さな魔術師」がVR世界を魅了する日を夢見て

──VRChatアバターは、いわゆる「改変」などさまざまな形でユーザーに使用方法が委ねられているところが大きいのが特徴です。もしユーザーが改変等をする際にはこうしてほしいといった要望などはありますか。

メレ 基本的にこのアバターやデザインに魅力を感じて手に入れてくれたのだと思っているので、愛を持って使用していただけたら嬉しいです。

──『紅遠』は、表情や小物の見せ方によって、さまざまな格好良さや可愛さが出るアバターだと思っています。「こんな場面を見てみたい」というものがあれば教えていただきたいです

メレ 『紅遠』のデザイン自体はクールなんですが、3Dに起こしていただいたモデルはお顔が本当に可愛くて、特に笑顔がすごく魅力的だと思いました。他のアバターのデザインもそれぞれがすごく魅力的で個性的なので、他のアバターと並んでいる場面や笑っている場面をたくさん見たいですね。

──メレさんは背景の細部や、世界観にこだわったイラストを描かれているのが特徴的だと感じています。バーチャルフォトグラフィなどの写真文化も根付いているVRChatにおいて『紅遠』がどのように関わっていってほしいのかお聞きしたいです。

メレ リアルでは実現できないことを実現できるのがVRの良いところだと思っているので、VRだからこそできる感動体験みたいなものに、この子がお力添えできたら嬉しいなと思います。

──最後に、『紅遠』を購入して使うユーザーに向けて一言あればお願いします。

メレ アバターの使用の仕方や解釈などは完全に購入者様に委ねておりますので、『紅遠』が購入者様の可能性を少しでも広げられることを願っています。可愛がってあげてください。