12月20日、ピクシブ株式会社の新作スマートフォンアプリ「VEAT」が配信されました。本アプリでは、アバターを使って縦型ショート動画を作れます。
特徴はプリセットのアバターに、VRChat向けのアバターとして販売されている「マヌカ」や「まめひなた」などが用意されている点。楽曲やモーションには、2024年に流行った楽曲『はいよろこんで』をはじめ定番曲なども用意。さらには、公式MVやリリックモーションも組み込まれています。
そんな「VEAT」を、今回は先行でテスト版を触ることができたため、アプリの機能や使い心地を紹介します。
アプリ内の機能を紹介!
VEATの基本的な機能は、フィードと動画制作の2つに分かれています。それぞれ見ていきましょう。
フィード
フィードでは、ショート動画を見るような機能が一通り揃っています。映像自体は、YouTubeやTikTokなど外部のサービスに投稿してもらうことを意識していますが、アプリ内で完結できる作りです。
VEAT内で確認するメリットとして、動画内で使われている素材の確認や、Remixと呼ばれる機能を使って他の人の動画を自分のアバターに置き換えて動画を出せます。アプリ内のブックマークを活用すれば、後からRemixするのに項目ですぐにアクセスできます。
また、マイページでは投稿した動画が確認できるほか、X、YouTube、TikTokのリンクが掲載可能です。
動画作成
動画作成は、テンプレートか、先述したブックマークからある程度設定した状態から作るか、新規作成の2つが選べます。
テンプレートをそのまま置き換えるだけならば、起動後にアバターを差し替えるだけでOK。ここからさらに調整したい場合は、詳細編集から設定することになります。
アバターは、冒頭で紹介した通りVRChat向けアバターとして使われている「マヌカ」や「まめひなた」などがプリセットとして用意されています。また「VRoid Studio」に対応しているため、VRM規格のアバターが使用可能です。同時に配置できるアバターの数は4人までです。
音源やモーションは、公式で用意されているものとユーザー側がアップロードしたもの、両方に対応しています。
・うい麦畑でつかまえて
・きょうもハレバレ
・粛聖!! ロリ神レクイエム☆
・トリノコシティ
・はいよろこんで
・水色侵略
・明星ギャラクティカ
・もういいよ
・ロキ
・惑星ループ
詳細編集では、いわゆるスマートフォンの動画編集ソフトのようなレイアウト、機能が集まっています。カメラの位置、フィルターなどの機能は詳細編集から調整できます。
カメラは固定視点とアバターの追尾の2つが用意されており、その他被写界深度やフレアなど細かい設定項目は充実していました。
動画が完成した後は、右上のエクスポートからフィードへ投稿します。フィードへ投稿後にYouTube、TikTokへの投稿や動画のダウンロードが可能です。
VRChat向けアバターがより多くの人の目に留まるかも?
総じて、初期からプリセットにインパクトあるものが揃えてある印象です。外部からのインポートも合わせて行えるため、拡張性にも期待できる点も期待です。
また、VRChat向けアバターが、VRChatの枠を超えて多くの人に触れられる機会を生むかもしれません。
例えば、まめひなたをSNSで見たことがあるが、使える環境がない人も、「VEAT」をきっかけに自分でも何か作れるとなれば新たな可能性が生まれることになるでしょう。ここでBOOTHに販売されているVRChat向けアバターを用意するのは、ピクシブが手掛けているからこその強みです。
アバターを用いたショート動画は、VRChatユーザーだけでなく、VTuber業界でもトレンドとなっています。VRChatとVTuberが近づきつつある2024年の最後に、また1つ接点となり得るサービスが出た形です。さらなる発展もふくめ、今後に期待したいところです。
・桔梗
・しなの
・森羅
・マヌカ
・まめひなた
・瑞希
・水瀬
・VRoid3種