何も考えずにただ転がっていくひととき……。ちまたで話題のボールになるワールド「Thad’s Balls」レポート

「Thad's Balls」アイキャッチ

人間って歩かないと前に進めないじゃないですか。

1歩、1歩、と足を前に出して進んでいく。体を横に向ければそっちに向かって進んでいく。人間は歩けるようになってから毎日ずっと歩いてる。でもそろそろ”歩く”のも飽きてきたかも。じゃあ今日は転がっていこう。

今回ご紹介する「Thad’s Balls」は、自身がボールになって転がって遊ぶことができるVRChatのワールドです。広大な高原や山々、海などがある世界を転がって進むことができます。

あなたは玉だ、ただ転がる玉だ

ワールドに入るとオシャレな部屋に入ると、大きな窓から見られる広大な野原や山々でボールに転がれるというわけです。

ワールドにある白を基調とした部屋の写真
部屋に空いた大きな空間から山や草原の景色が見える写真

ですが体はまだいつも通り。

しかし、ここから一歩外に出てみると…

外に出ようとする筆者(クマ)の写真

丸くなった?!!

外に出た途端に体の形が球体へと変化しました!視点も三人称視点になり、転がる時に操作しやすく、目が回ることもなくなります。

外に出て玉になった筆者(クマ)の写真

それではこの丸くなった体で周りを探検してみましょう!丸まっても操作方法は普段の歩いたりジャンプする時と同じです。

スタート地点の周りは傾斜の高い山々になっており、転がったり登ったりすることができます。一見登れなさそうな角度の山でもジャンプを駆使して進めば登ることができます。転がれば助走がつき一気に山を駆け上がることも!丸くなった私は無敵です。誰にも止めることはできないのです。

草原を転がる筆者(クマ)の写真
山を転がって駆け上がる筆者(クマ)の写真

スタート地点の横には、空高く打ち上げられる発射台があります。中に入ると自動的に空高く打ち上げられます。上空から見られる雄大な景色にはきっと驚くはずです。

部屋の横にある白色の高い発射台の写真
発射台に入って高く飛ばされる筆者(クマ)の動画

たくさん転がって疲れた時はリスポーン。スタート地点の部屋の後ろでリラックスタイムです。

部屋の後ろに仕掛けられたこの鏡は普通の鏡ではなく、アバターを様々な形に変える不思議な鏡です。右側にあるパラメーターを変えることで大きさや形状、揺れなどを加えることができます。この形状を部屋の外に持ち込むことはできません。

平たく揺れる一反木綿のような形状になった筆者

気ままに転がるチルい”たま”体験

このワールド、実はゲーム性や冒険というよりも”チルさ”に寄ったワールドだと筆者は感じます。Lo-FiのBGMが流れるワールドで、気ままにころころと転がっていくひと時は、ゆったりとしたワールドでぽつんと過ごす時間とはまた違った体験になります。

夕日を見る玉になった筆者(クマ)の写真

傾斜で重力に身を任せて転がったり、空で打ち上げられてその浮遊感を楽しんだり。何も考えず頭を空っぽに、流れに身を任せてころころと転がっていく、そんな楽しみ方が今の忙しい時を過ごす人間には必要なのかもしれません。