ドライブ以外の車の活用法? 「NISSAN EV & Clean Energy World」でゲームをしながら学んでみた!

1月20日に日産自動車株式会社は、新たなワールド「NISSAN EV & Clean Energy World」をVRChatにて公開します。

日産はこれまでに「NISSAN CROSSING」の公開、「日産サクラ」のお披露目会などVRChatを活用したコンテンツを届けてきました。

今回公開される「NISSAN EV & Clean Energy World」は、これまでのワールドにあった「ドライブ」に着目したものではなく、日産アリアが持つ「電気」に着目したゲームワールドとなります。またQuest対応されており、複数人で楽しめる内容です。

本記事ではメディア向け事前取材会で先行して体験した様子をお届けします。

日産アリアを走る蓄電池として活用したゲームワールド

「NISSAN EV & Clean Energy World」は、電気自動車である「日産アリア」にもつ電気を活用したゲームワールドです。日産アリアにある電気は、V2H(Vehicle to Home)や、V2L(Vehicle to Load)を使うことで、家庭の電源や電気機器への給電に使えます。

V2Hが写っている写真。日産アリアは直流で使っているので、交流に変換して家電に使えるようにする

電気の活用を広げることで、災害時に避難所の電力や、季節や天候に左右されやすい再生可能エネルギーを効率的に使用できるなどの役割が見込めます。

とはいえ、ピンとこない人もいるでしょう。ワールド内にあるミッションをクリアしつつ、どのように活用していくのか体験しながら学んでいきましょう。

電気が届いていない別荘で家電を使えるようにしよう

ワールドの舞台になるのは自然豊かな場所に建てられた別荘。ただし電気が届いていないので建物の中は荒れていますし、テントでは明かりを使えません。復旧するためには、電気を使う必要がありますが、どこから供給すればいいのでしょうか。

そこで登場するのが日産アリア。先程紹介したV2Hを使って、車にある電気を別荘の中に供給します。供給する電力は悪臭の元であるトイレ、ロボット掃除機、洗濯機といった部屋をキレイにするために使います。

部屋をキレイにしたことで「部屋をきれいにした」のミッションクリアとなりました。ミッションが書かれているパネルでは、日産アリアと別荘においてある蓄電池の蓄電量が載っています。電気が残っているのか確認しつつミッションをクリアしていきましょう。

アリアの蓄電量の66Whは実際のスペックと同じ。
どんなに家具を使っても走行のために6Whは残るようになっている

再生可能エネルギーで日産アリアを充電しにいこう!

日産アリアにある電気を使っていくとはいえ、電気は有限です。車にある電気がなくなったら充電しに行く必要があります。このワールドでは、再生可能エネルギーである風力、地熱、太陽光の3つのスポットから日産アリアの充電ができます。日産アリアに乗り込めば充電スポットに行けるので行ってみましょう。

車の内部もしっかり作り込まれているので確認してみると面白いかも?

風力発電では巨大なうちわを使って風車を回して発電していきます。全身の肉体を使って動かすので疲れるとともに、しっかり羽根に当てないといけないので狙って動かしましょう。他の充電スポットでも同様に発電のためにミニゲームをこなしていきます。

充電した日産アリアは、別荘に帰ってきたあとに蓄電池に充電することで再び家具などに電気が供給できます。充電できる回数に制限はとくにありませんが、電気を無駄使いすると何度も充電しにいくことになるので気をつけましょう。

充電以外にもワールド内にあるクイズに正解することでも電力がもらえます。ランダムに出題される日産のEVに関わるクイズとなっていますのでチャレンジしてみてください。

記事では紹介しきれていないミッションやギミックが多くありますので、のこりはぜひ自分の目で確かめてください。

「NISSAN EV & Clean Energy World」は、これまでにあったブラウザ上で体験できるコンテンツを、VRに適した形式にして持ってきたように感じました。企業の活動をより多くの人に広めるためにゲーム形式などのコンテンツを制作すると思いますが、今回のワールドはしっかりVRでやる意義があり満足するクオリティだと感じました。

日産がお届けするドライブ以外の活用法を体験してみてはいかがしょうか。

●一部公式提供写真を使用(Photo by えこちん森尾