消しゴムはんこ・版画作品展示ワールド『にわぞのぼたにか作品展示室』5月4日公開。 5月中に作品解説ツアーも予定。

VRChatには自分の作品を展示する場としてワールドを活用している方もたくさんいます。例えば、VRフォトグラファーecochinさんの『Gallery Lens』。VRアーティストでライブペインターのせきぐちあいみさんのMuseum-of-Vrpainting』もVRならではの空間を活かしたダイナミックな展示をされています。

今回新しくできるワールド『にわぞのぼたにか作品展示室』は、リアルで消しゴムはんこ・版画作家として活動しているにわぞのぼたにかさん(VRChatID:NIWAZO)の作品展示ワールドです。2019年から2023年に制作した約50点の作品を展示します。

にわぞのさんプロフィール

東京都在住。消しゴムはんこをへて、消しゴム版画を制作しています。動物や女の子を題材に、生命力のある線を活かす作品づくりをしています。シンプルな動物イラストも描いています。

消しゴムはんこ・版画は、古くは1970年代から始まり、ナンシー関さんによる作品で一般的になりました。にわぞのさんは、2012年から作品制作を始め、2019年には現実世界での個展も初めて開催。今までに合計3回の個展をへて、今回満を持して、VRChatに展示ワールドを公開します。

ワールド制作者は、=DonK=さん。ワールドコンセプトは「有機物と無機物、動植物と人工物」。廃墟として表現されたワールドは、心地の良いBGMと静けさを感じる、居心地の良い空間でした。
「動物・植物をモチーフとして彫っています。彼らの生命力と展示室の人工感を対比の関係にしたいと思い、それをコンセプトとして、制作者さんにお願いしました」と語る、にわぞのさん。ワールドにも作家としてのこだわりが詰めてあるそうです。

バーチャルで作品展示をすると、サイズの制限がなく、展示期間の制限もなく、世界中から展示を見にくることができ、VRChatでの友人に気軽に作品を見てもらえる。メリットばかりですね。額縁ごとスキャンされた作品は、額縁や作品の紙の質感もテクスチャとして表現されていて、細部までじっくり時間をかけて鑑賞することができました。

展示は、額縁を含めて大きく拡大されて展示されていますが、比較用に実物大サイズのオブジェクトも設置。拡大サイズでは隅々まで、実物大サイズでは手のひらサイズの作品をそれぞれ楽しむことができます。

ワールドの動画プレイヤーには、消しゴムはんこ・版画の制作過程をまとめた動画リストも常時流れています。彫りや刷り作業の手元を見てみたい人にはおすすめしたい動画です。

公開当日にはオープンワールドツアーを、5月12日・13日で2日にわたって作家自身による作品解説ツアーをそれぞれ開催します。ワールド制作者のDonKさんも参加されるそうです。

作品のモチーフに関わるエピソードや消しゴムはんこ・版画の作りかたなど、にわぞのさんから丁寧な解説をしてもらえると、作品に対する見かたも深まり、より豊かな観賞体験ができました。消しゴムはんこ・版画作品の繊細な世界観に浸りたい方はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

作品解説ツアー概要

DAY1 5月12日日曜 22:00(個展「ヨコガオ・マンション」「カノジョノ」について)
DAY2 5月13日月曜 22:00(個展「楽園脱走」について)

JOIN先:NIWAZO

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