メタバースプラットフォーム「cluster」は11月12日、ワールド制作コンテスト「ClusterGAMEJAM 2022 in AUTUMN」の結果発表を行いました。「ClusterGAMEJAM」は、48時間の指定期間内にてテーマに合わせたワールドを制作し、受賞作品を決めるというゲームジャム形式のコンテストイベントです。
10月28日から30日にかけて行われた今回の「ClusterGAMEJAM 2022 in AUTUMN」のテーマは「はかる」。投稿されたワールドは428ワールドにもおよびます。メタカル最前線では、そんな同コンテストの受賞作品の中かから、合計4つのワールドを厳選しご紹介しようと思います。
普段clusterをプレイしていないユーザーも、ぜひこの機会に遊んでみてはいかがでしょうか。
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「ClusterGAMEJAM 2022 in AUTUMN」とは?
まずは、実際のワールドの紹介に入る前に「ClusterGAMEJAM 2022 in AUTUMN」の部門を紹介します。「ClusterGAMEJAM」では、大きく分けて「ワールドクラフト部門」と「Cluster Creator Kit部門」の2つがあります。
「ワールドクラフト部門」は、clusterのゲーム内ワールド制作機能「ワールドクラフト」を用いて制作したワールドを表彰する部門。「Cluster Creator Kit部門」は、clusterのワールド制作向けSDK「Cluster Creator Kit」(CCK)を用いてUnityを介し制作したワールドを対象とした部門です。それぞれ、大賞には賞金50万円が、準大賞には10万円が贈呈されます。
そのほか、UnityJapan、Live2dなど全7社のスポンサー企業よりそれぞれプレゼントが贈呈される「スポンサー賞」や、最大150チームが入賞する「テーマ賞」や、今後の活躍が期待されるクリエイターに贈呈される「奨励賞」など多くの賞がありました。
今回は中でも「ワールドクラフト部門」と「Cluster Creator Kit部門」の大賞、準大賞ワールドをご紹介します。受賞チームの詳細は、公式noteやYouTubeでの発表をご確認ください。
ワールドクラフト部門準大賞「3つのはかりごとアスレチック」
まず、ご紹介するワールドはこちら。ワールドクラフト部門準大賞を受賞した、チーム「御玉杓子」の「3つのはかりごとアスレチック」です。
このワールドの特徴はなんと言っても、使用したほとんどのワールドクラフトアイテムを、製作者であるhyoromoさんが制作している点です。
clusterでは、既報の通り今年10月に新たにScript機能が実装。今までは、動きのなかったクラフトアイテムに様々なギミックを搭載するなど、ワールド制作における自由度が大きく上がりました。
また、clusterではワールド制作の際に「ワールドクラフト」という機能を用いることで、Unityなどのゲームエンジンを介さずに、ゲーム内にてワールド制作ができます。ここでは、「クラフトアイテム」と呼ばれるユーザー投稿のアイテムが使用できます。
つまり、Script機能の実装によりギミックを組み込んだクラフトアイテムを、専門知識なしにゲーム内にて扱うことができるようになったということです。
また、このワールドには、ストップウォッチも設置されており、タイムアタックも楽しめます。
タイミングを見計らって、時間を計って、アスレチックワールドを堪能してみてはいかがでしょうか。
そして、ワールドクラフトストアにて、素敵なアイテムを購入して、ワールドクラフトしてみてはいかがでしょうか。
ワールドクラフト部門総合大賞「魔法の国のエアリス(eAlice in magicland)〜謀(はかりごと)にはご用心〜」
多数のワールドクラフト部門の中で、総合大賞を受賞されたのは、「teamサバンナ」の「魔法の国のエアリス(eAlice in magicland)〜謀(はかりごと)にはご用心〜」です。制作者は、前回の「ClusterGAMEJAM 2022 in SPRING」においても、「ワールドクラフト部門大賞」を受賞したメタらいおんさんです。
ほうきに乗れない魔女エアリス。次の試験でほうきに乗れないままだと退学になってしまいます。「図書館の禁書庫に、誰でも大魔法使いになれる本がある」という噂を聞き、禁書庫に訪れますが、そこで待ち受けるものとは…。果たして、エアリスは無事、ほうきに乗ることはできるのでしょうか。
このワールドは、とにかく壮大で、ワールドクラフトの可能性を感じさせるようなワールドです。
ストーリーや、ワールドの細部にもこだわりが詰まっており、ワールドに行く度に、新たな発見があります。
堂々の2連覇で、作品のクオリティもさることながら、ワールドクラフトへの愛が誰よりも感じられ、文句無しの総合大賞です。
また、このワールドにはENDの表記が2つ出てきます。あなたは2つ目のENDを見つけることができるのでしょうか。そして、3連覇のかかった次回のGAME JAMでは、メタらいおんさんはどんな物語を作ってくれるのでしょうか。今後にも注目です。
Creator Kit部門準大賞「ラピッドライナー」
Creator kit部門準大賞に選ばれたのは、チーム「かしわもち」の、ラピッドライナーです。
このワールドは、制限時間内に出されるお題との距離を測って、ワールドに浮いている的を撃って、スコアを測るゲームワールドです。お題との距離がピッタリだと、銃を撃つことができ、的に当てるとポイントとなります。
また、時間が経つにつれ、エリアが広くなり、移動速度や跳躍力が増して行き、後半はヒット時のポイントも上昇します。
エリアには、ゲームとは関係ない隠し要素も存在するみたいです。爽快感溢れるBGMとともに探してみるのもおもしろいかもしれませんね。
そして、最大4人でのマルチプレイも可能です。ぜひ、clusterでできた友達と遊んでみてはいかがでしょうか。
Creator Kit部門総合大賞「ハカリスト」
そして、Creator Kit部門総合大賞に輝いたのは、チーム「ファンファンウィーヒッタステーステー」による「ハカリスト」です。
ゲームの舞台は、ハカリスト達の楽園、「メジャーアイランド」
メジャーアイランドに入ったあなたは、伝説の遺物を拠点まで持ち帰ることを目指している、新人ハカリスト(計測士)です。この島でのルールはただひとつ。それは、重いものを持ってきたやつが一番エライ!
フィールドに落ちているモノを拾い、拠点の秤で計測して、レベルアップを図っていきます。
しかし、レベルが低い段階で欲張って重たいモノを持ってしまうと、メジャーアイランドの痛い洗礼を受けてしまいます。
また、移動する毎に、頭上のケージが減少していきます。なので、自分の力量と積載量、拠点からの距離を考えながら、いや、はかりながら、ハカリストライフを楽しんでいきましょう。
近くの軽いモノから確実にレベルアップを図るのもヨシ。ギリギリを攻めて、重いモノを持つのもヨシ。レベルアップのやり方は、あなた次第。もしかしたら、測っているプレイヤーは、逆に測られているかもしれませんね。
そして、あなたは、あの巨大な遺物を測ることはできるのでしょうか。
clusterでは今後、年末にかけて、ワールドクラフトでスカイボックスやBGMが変更できる機能が追加されたり、パブリッククラフトと言って、友達じゃなくても一緒にワールドクラフトできる予定です。
unityが扱えなくても、ギミックに富んだワールドを製作することも可能で、unityに関しても、「Cluster Creators Guide」と言った、cluster運営がunity導入からワールド投稿までを丁寧に解説した記事が出ています。この機会に、オリジナリティあるワールドを作ってみては、いかがでしょうか。
ますます加速するcluster、あなたのクリエイティビティを加速させる機能が、clusterにはあります。
●参考リンク
・「clusterGAMEJAM 2022 in AUTUMN」受賞一覧(note)