2/24・25本公演! あの名作をVR演劇でアレンジ ぱんだ歌劇団「アラジン」先行公演レポート

VRChatとClusterでVR演劇を開催している「ぱんだ歌劇団」は、Clusterにて2月24日と25日に「アラジン」を上演します。

ディズニー映画で有名なアラジンですが、今回は原作をベースにした内容になっています。Clusterのプラットフォームを活かした演出や、誰もが知っている曲を織り交ぜたミュージカルを披露します。

この記事では、先行公演の様子をレポートし、子供から大人まで幅広く楽しめるVR演劇の魅力を紹介していきます。

自由とはなにか 演目はアラジン

今回、披露する「アラジン」は、砂漠に囲まれた都市を舞台に、願いを叶えられるランプを巡る物語です。貧しく無欲な少年アラジン、自由を求める王女ティファ、欲望に素直なヴァルディというそれぞれの人間性が現れる内容となっています。

アラジン(演:甘野氷)
ティファ(演:ききょうぱんだ)
ヴァルディ(演:メイロー)

ぱんだ歌劇団ならではのアレンジで、願いを叶えるランプの精が少しセクシーな女性になっていたり、演者のもちはむさんを全面に活かした指輪の精がいたりします。

ランプの精(演:Milia)
指輪の精(演:もちはむ)

「アラジン」はディズニーのアニメ映画を子供の頃に見た人や、実写映画で観た人もいるかもしれません。改めてこの作品を見ると、自由とは何かを考えさせられる、奥深いストーリーだと感じました。

その奥深さを引き出しているのは、演者の力が大きくあります。魔法のランプがあるのにむなしい気持ちを表現するアラジンと自分の欲に忠実で生き生きとしたコミカルな部分を見せるヴァルディは対照的でした。

知っている曲を織り交ぜながら歌っていくミュージカル

舞台の中ではキャラクターが歌うミュージカルを用意しています。歌う楽曲はカバー曲であり、場面ごとにあったチョイス。歌に合わせてエフェクトが舞台上に飛び交い、曲を盛り上げてくれます。

歌う楽曲は、多くの人が知っている人気の楽曲とあまり知られていない名曲を織り交ぜています。どのキャラクターも演技をそのままに歌い上げますが、ランプの魔人役のMiliaさんはかなりのクオリティになっていたので、要チェックです。

場面転換や小道具の使い方はバーチャルならでは

演劇では場面転換ごとにセットを変えるのはつきもの。VR演劇ではセットを一瞬で切り替えつつ、幅広い表現を見せてくれます。たとえば、王女であるティファが風に当たっているシーンでは、建物の上にいる立体感あるステージを実現しています。

ステージにある小道具も工夫されています。ランプの精が食べ物を出すシーンでは、実際に魔法を使っているように瞬時に出てきました。

最大500人まで参加できるclusterの強み

Clusterでは最大500人までイベントに参加できます。アバターが表示されるのは最大100人までですが、定員が多いのはClusterの魅力です。

中には客席と関わる演出も

今回の「アラジン」では、多くの人が知っている物語に、馴染みのあるミュージカルと幅広い人が楽しめる工夫がされています。clusterではスマホから参加できるので、家族でスマホを使って一緒に参加することもおすすめできるほど、安心感のある作りでした。

ききょうぱんださんのBOOTHでは、キャラクターに対する意気込みや衣装デザインがまとめられています。誰でも楽しめるVR演劇に仕立て上げた「アラジン」で、今一度魔法のランプに思いをはせてみませんか?

公演概要

◥◣ VR演劇「アラジン」 ◢◤

場所:cluster 日時:2/24、2/25 22:00-
配信:あり

原作を元にリメイクしたアラジン。 VRならではの演出とぱんだ歌劇団らしい歌と演技と脚本で皆さんをアラビアンナイトの世界へお連れします

●参考リンク
ぱんだ歌劇団(Twitter)
パンフレット(ききょうぱんださんのBOOTH)