メタ・プラットフォームズ(Meta)CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は6月1日、自身のFacebookにてこの秋にローンチ予定の次世代の一体型VR・MRヘッドセット「Meta Quest 3」を発表しました。価格は128GBモデルで7万4800円(税込)です。さらにデータ容量が必要な利用者のために、より大きなストレージモデルも提供する予定です。
これまでも、度々噂されてきた「Quest2」の後継機となる最新デバイス。今回の発表では、詳細な内容は、9月27日に開催する同社の開発者向け会議「Meta Connect」にて発表するとのことです。
本日発表された「Meta Quest3」の情報をおさらい
今回の発表では、細かいスペックまでは明らかにされていないものの、従来の「Quest2」に比べより高い解像度、より強力なパフォーマンスに加え、高精細なカラーパススルーを含む「Meta Reality」の技術によりMRヘッドセットとしても利用できることなどが公式に認められました。「Quest2」を薄型にしつつ、「Quest Pro」に搭載した新しい機能を盛り込んだデバイスといえるでしょう。
また、同デバイスにはQualcomm Technologies社と共同で開発した次世代Snapdragonチップセットを初めて搭載します。この次世代Snapdragonチップセットは、「Meta Quest 2」で採用している前世代SnapdragonのGPUに比べて2倍以上のグラフィック性能を実現するとのことです。
さらにコントローラーも、「Touch Plusコントローラー」へと刷新。「Meta Quest Pro」と同時に発売された「Touch Proコントローラー」に似たより簡素化されたデザインであるほか、TruTouchハプティクスを採用しています。なお、公式リリースでは「セルフトラッキング方式のMeta Quest Touch Proコントローラーにアップグレードすれば、ワンランク上の体験が可能になり」とされているため、この「Touch Plusコントローラー」にはセルフトラッキング方式は採用されていないことが推測できます。
「Meta Quest2」の値下げとパフォーマンス向上も発表
6月4日からは、Meta Quest 2の価格を128GBモデルは4万7300円(税込)、256GBモデルは5万3900円(税込)に引き下げることも発表しました。同デバイスは、執筆現在において128GBモデルが5万9400円、256GBモデルが6万4405円となっているため、ともに1万円以上の値下げとなります。
さらに、今後のソフトウェア・アップデートで、Meta Quest 2とMeta Quest ProのGPUとCPUのアップデートを実施することも予告しました。同アップデートにより、Meta Quest 2とMeta Quest ProのCPUのパフォーマンスが最大26%向上し、GPUのスピードがQuest 2で最大19%、Quest Proで最大11%向上する予定とのことです。
このあと日本時間26時より「Gaming Showcase」も開催
今回の発表は、このあと日本時間6月2日午前2時より開催される「Meta Quest Gaming Showcase」に先駆けて行われたもの。「Meta Quest Gaming Showcase」では、例年通り、新作タイトルの発表や、初公開のゲームプレイ、既存タイトルのアップデートのお知らせなどが行われる予定です。
配信は、Twitch, Facebook, YouTubeならびにMeta Horizon Worlds(日本未対応)にて視聴できるほか、Meta Quest JapanのYouTubeチャンネルでは日本語字幕付き配信が実施されます。
●参考リンク
・公式リリース(日本語)