米軍基地や自衛隊の基地が存在し、昔から軍港の街として栄えてきた横須賀市。
市民たちとお互い寄り添いながら、独自の文化を築き今に至っています。
現在はよこすか海軍カレーやヨコスカネイビーバーガーなどのご当地グルメも定着し、観光にも力をいれています。
そんな横須賀市は、株式会社往来の協力を得て、VRChat内に「DOBUITA & MIKASA World」ワールドを作成。実は9月末にはすでにワールド自体は公開されていましたが、コンテンツなどもパワーアップした、正式公開のグランドオープンは10月27日の予定です。
グランドオープンと同時に、Boothにてスカジャンの衣装なども配布予定。
なんと無料配布されるということなのでとても楽しみですね。
今回メタカル最前線ではメディア向けの先行内覧会にご招待いただきましたので、
その様子をレポートしていきます。
ドブ板通り商店街と三笠公園を模した「DOBUITA & MIKASA World」
今回ワールド化にあたって、モチーフとなった「ドブ板通り商店街」は一体どんな場所なのでしょうか?
ドブ板通り商店街は、京急汐入駅から横須賀米軍基地(以下ベース)にかけての一帯に存在する商店街のことを指し、市民からは「ドブ板」と呼ばれて親しまれている場所でもあります。

古くは明治時代以降、帝国海軍の軍港街として栄え、当時その道の中央にはドブ川が流れていました。しかし車の通行や人の往来にはドブ川が邪魔なので、海軍工廠より厚い鉄板を提供してもらい、ドブ川に蓋をしたことから、いつからか「ドブ板通り」と呼ばれるようになったという経緯があります。
そして商店街の奥へ行くと、まだ先に進めない場所が見えてきます。
こちらは日露戦争時代に実際に使われていた戦艦三笠が記念艦として現存されている公園ですが、今回のワールド化によって、記念艦三笠がVRChat上にも再現されます。グランドオープン時に公開される模様です。
11月4日には、三笠公園エリアのステージで音楽イベントが開催される予定となっています。
三笠公園エリアがどのような姿で公開されるのか、とても楽しみですね。
横須賀ファッションとご当地グルメも再現。スカジャンはBoothにて無料配布も
そして横須賀のご当地グルメである「よこすか海軍カレー」と「ヨコスカネイビーバーガー」。こちらもVRChat上に再現されています。
ワールドの広場の向かい側に「Navy Curry Cafe」の看板のお店があります。
こちらには各ご当地グルメのカレーやバーガー、チーズケーキ、そして地ビールなどがあり、ギミックとしてカレーも食べることができます。
席に座るとお店のおじさんの豪快な声が聞こえて楽しいです。
さて今回のメタバースヨコスカプロジェクトでは、70年ほどの伝統があり、横須賀市のファッションの代表とも言える「スカジャン」にもスポットを当てました。
「スカジャン」は戦後間もなく、横須賀の地で米兵向けのお土産物として売られたのがはじまりで、イーグル・タイガー・ドラゴンなどのオリエンタルな刺しゅうの絵柄が特徴です。
そんなスカジャンがなんと10月27日のグランドオープンと同時にBOOTHにて無料配布されることになりました。制作を担当したのは3DモデルはEXTENSION CLOTHINGのアルティメットゆいさん、VRoid向けではLUCASさんが担当しています。
ひとつの観光地のメタバース化にとどまらず、ファッションやグルメの活性化と認知をめざすメタバースヨコスカプロジェクト。
今後は第2弾として「SARUSHIMA World」の制作も進行中、年内公開の予定だそうです。
これからのメタバースヨコスカ、目が離せませんね!期待しましょう~
●参考リンク
・メタバースヨコスカ X (旧Twitter)
・Boothショップ(10月27日公開)