VRChat、クリエイター向けに有料サブスクリプションのオープンベータ開始

日本時間11月23日、VRChatはクリエイター向けに有料サブスクリプションのオープンベータを発表しました。VRChatのクリエイターエコノミーの第1弾になります。

これまでのVRChatでは、VRChat内でクリエイターに支払うことができず外部サービスを利用してクリエイターを応援することが主でした。

そこでVRChatは、「クリエイターエコノミー」の実装を予告していました。ですが、最初に予告していたのは、2021年4月14日に開催した「VRChat Developer Stream」。そこから2年間ほど言及がなく、今年の5月19日に再度言及するものも詳細は明かされていませんでした。

そして今回、クリエイターエコノミーの第1弾として有料サブスクリプションのオープンベータが発表されました。

どのような機能になったのか、公式のリリースとともに紹介していきます。

新しく追加された項目「MarketPlace」

執筆現在のオープンベータでLaunchPadを開くと、支払いに使われるVRChatクレジットの残高が表示されるようになりました。

VRChatクレジットにクリック、もしくはメニューを開き新しく右端に増えた項目「MarketPlace」を選択すると、有料サブスクリプションが使えるワールドとグループ、VRChatクレジットの購入ができます。

最低レートである600VRChatクレジットが日本円にして744円ほど。(1ドル=149円で計算)

サブスクリプションに入るためには、グループの機能に備わっているストアで購入します。例として「Idle Home」というワールドで紹介します。ワールド内にあるサブスクリプションの特典でもらえるボタンに触れると、クリエイターのグループにあるストアページが開きます。

サブスクリプションは、1ヶ月、6ヶ月、12ヶ月が表示されますが月単位で自由に購入できます。現在は、自動でサブスクリプションを続けることができず都度購入する形になりますが、将来的には可能になる予定です。

「Custom Duration」から1ヶ月で自由に購入可能。長期加入の割引も適用される

特典はクリエイターによって設定されますが、VIPルームや限定アイテム、グループ内のロール、特別なアイコンといったものが設定できます。Udonと連携されているため、クリエイターはほぼ自由にサポーター向けの特典を構築できるとのことです。

「Idle Home」のBlue Crabではワールドに名前を入れる、Blue Crabロールの付与、
ワールド内のコンテンツにアクセスできる権利といったもの

収益の分配について

有料サブスクリプションから出た収益はおおよそ、50%がクリエイターに直接行き、30%がSteamといったプラットフォーム、20%がVRChatとパートナーになります。

今後の展開について

日本時間11月23日からオープンベータが開始されます。この段階では、購入については自由にできますが販売はまだ限られた人のみになります。オープンベータは約2週間ほど続き、のちにリリースする形です。

今後のさらなる情報解禁は、2024年1月18日に行われる開発者向けアップデートで行われるとのことです。

●参考リンク
プレスリリース