てんぷらぱすた、LYRAらコラボクリエイターによるトークショーが開催「meet the .st」レポート

12月3日、株式会社アダストリアはVRChatにて展示会「meet the .st」を開催しました。

アダストリアは、11月24日に新しく3ブランドから冬のコーデを同時リリース。そしてコラボクリエイターとしててんぷらぱすたさん、LYRAさんが参加して話題になりました。

今回は、「meet the .st」の様子をレポート。会場の様子やコラボクリエイターらが参加したトークショーの様子をお届けします。

新作衣装も試着可能 会場の様子

「meet the .st」では、これまでプロデュース、販売してきた衣装の試着ができます。試着はアダストリアがプロデュースしたアバター「枡花 蒼」と「一色 晴」を使って行なえます。

今回の「Heather」「Andemiu」「mystywoman」の3ブランドから出た新作衣装も試着可能です。

会場に来た人も試着して試すほか、すでに新作衣装を購入した人も多くいました。新作衣装をどう着こなすかで交流している人もいて、コミュニティの活気が見られるイベント会場でした。

トークショーをレポート!

今回の「meet the .st」では、コラボクリエイターであるLYRAさん、てんぷらぱすたさんにenu.さんを加えた3人でのトークショーが行われました。ここからはトークショーの様子をお届けします。

左からenu.さん、てんぷらぱすたさん、LYRAさん

ーーてんぷらぱすたさんは「Heather」、LYRAさんは「Andemiu」のコラボクリエイターとして参加しましたが、ドットエスティから依頼が来たときどうでしたか?

てんぷらぱすた(以下、てんぱす) めちゃくちゃ驚いたのと、めちゃくちゃ嬉しかった感情が両方ありました。ドットエスティとは、妹がPAGEBOYで働いていたんですよ。なので、クローゼットにPAGEBOYの服がたくさん置いてありますね。

LYRA もともとアパレルで働いていたので、大手であるアダストリアさんから声を掛けられたことに驚きました。あとは、普段黙々とやることが多いので人と関わりながら服を作れることにワクワクした記憶があります。

ーーでは、今回の衣装について聞きたいと思います。こだわりのポイントをお聞きしてもよろしいでしょうか?

LYRA ミニバッグですね。普段だと作り込まないところも、今回はリアルのアイテムを再現するということで、より細かく作りました。 

てんぱす めちゃくちゃこだわりのポイントがあるのですが、ジャケットですね。現物を着たり、見たりして、シルエットと袖のふんわり感をどのようにバーチャルで再現するか考えました。

結構シルエットに関しては大げさに作っています。物を掴むときに使いづらいかなと思いましたが、許容範囲ではあったので萌え袖寄りにしています。

ジャケットには前が開いているタイプと閉まっているタイプの2つがあるのですが、少しだけシルエットを変えています。

あとは、靴の底も完全再現しています。VRChatでは見る機会はないと思いますが、Unityで確かめてもらえると嬉しいです。

enu. コートなどを作るときに縫い目を作るのですが、今回のコートって目に見える縫い目がないですよね。なので、縫い目を見せずにコートっぽく見せるように頑張りました。

バッグなのですが、手に持てます。Unity上でバッグを確認すると、シェイプキーで調整すれば手に持つバッグなどのアレンジができます。

あとは、「mysty woman」の担当者の要望でニットのラメをリアルアイテムよりもはっきりさせています。

ーー今回リアルアイテムを作ってみて、新しい発見はありましたか。

てんぱす 普段作るアイテムは、リアルクローズ寄りではなくバーチャル全振りなんですよ。なので今回デザイン画を拝見したときに、リアルクローズ寄りで作れるかなって不安に思いました。

実際にある服をバーチャルに落とし込むというのは初めてだったので、大変な部分がありつつも勉強になりました。

ーーてんぱすさん、enu.さん、LYRAさんで担当のブランドを決めるときに、てんぱすさんがすぐに「Heather」に立候補しましたよね。結果として、てんぱすさんの世界観がしっかり反映できてすごかったです。

LYRA リアルアイテムは実際に人が着ることを前提にしているので、アバターに着せるとなるとバランスが違うなと思いましたね。

あとは自分のブランドでプリーツのロングスカートを作る機会がなかったので、デザイン画が出来上がった段階で何度も試作しました。普段の制作だったらここまで挑戦しなかっただろうなと思います。

enu. 服を作るときにどこまで省略していいのか、さじ加減がわかってきた感じがしますね。リアルアイテムを再現するとはいえ、ここはうまいこと省略しようという目処が付くようになりました。