NHKは1月10日、暴力とも子さんによる漫画「VRおじさんの初恋」を実写ドラマ化することを発表しました。月曜日~木曜日の22時45分~23時00分の15分間のドラマ枠「夜ドラ」にて、4月から放送される予定です。
「VRおじさんの初恋」は、2019年頃から暴力とも子さんのnoteなどを通じて公開された漫画作品。2020年8月より、一迅社発行のウェブコミックサイト「ゼロサムオンライン」にて、連載。そののち、2021年2月には新作第2部を収録した単行本版が発売されていました。
中年の独身男性、直樹はVRの世界で制服姿の少女、ナオキとして過ごしていました。人といるのが苦手でVRでも一人で過ごすナオキでしたが、ある日天真爛漫な美少女アバター「ホナミ」と出会います。
現実でも人付き合いが苦手な「ナオキ」は、戸惑いつつもホナミと過ごす中で次第に彼女に心惹かれていきます。おじさんが女の子の姿で、女の子のアバターに恋をしてしまったのです。
しかし、ホナミから「もうVR世界で会うことは出来ない」と別れを告げられます。何故なのか、そして直樹の初恋の行方はどうなるのでしょうか?
俳優の野間口徹さんが、VRの世界で制服姿の少女ナオキとして過ごすさえない中年の独身男性「遠藤直樹」を演じます。
直樹が操作するアバターで、直樹のVR世界での姿「ナオキ」を倉沢杏菜さん、ナオキがVR世界で出会う美少女アバター「ホナミ」を井桁弘恵さんが演じます。
原作はどんなお話なの?
ロスジェネ世代の主人公ナオキのありのままの生活を描き、そこで偶然出会ったホナミとのかかわりによって生まれる人間関係を等身大で描いた作品です。
現実でも仮想空間でも1人がいいナオキと、まだVRの世界は体験したことがなかったからと孫から譲ってもらった機器で遊びに来たホナミが出会うことで、ホナミはVRの世界を教えてもらうことができ、ナオキは現実で得ることができなかった女性とのコミュニケーションを取れることになります。
アバターでの付き合いだからこそ生まれる人間性だけを見た感情のやり取り、結果おじさんが、女の子の姿で、女の子のアバターに恋をしてしまうということになります。
しかし、現実で奇跡などは起こらずナオキが現実で家庭を持てた、良い職場に転勤できたなどはなく、ただVRで良い人間関係を築けた結果のそのままのロスジェネ世代ナオキを見ていくだけになります。
しかしnoteや当時のTwitterに連載時は、noteのスキが最終回は3000越え、Twitterのいいねは再掲時でも9万越えとVRを既にやっていた方には共感する方も多く、VRに触れたことがない方からも多くの反響がありました。