本記事は、兵庫県宝塚市よりお送りしております。桜花賞の予想は進んでいますか?
3年ぶりの汚れなき桜の女王が誕生するのか、それとも20年ぶりの武豊騎手の勝利か、後ろからはなーんにも来ないのか、どんなレースになるのか楽しみですね。
……ご安心ください、この記事はメタカル最前線の記事です。
4月5日、ianwanさんはVRChat上に『バーチャル阪神競馬場』を公開しました。
『バーチャル阪神競馬場』はVRChat内で関西に興味のある人で集まっている、VRChat関西部の関西ワールド第2弾として制作されたワールドです。関西ワールド第1弾の『バーチャル道頓堀』は2023年の阪神がアレしたことで記憶にのこっている人がいるのではないでしょうか。
競馬ファンでもある私は早速本ワールドを訪問しました。
……そこにあったのは、圧倒的なリアリティとクオリティによる「本物」の存在だったのです。
本物の阪神競馬場と見紛う圧倒的な質感と迫力
ワールドに入って左右を見回すと現れる巨大なメインスタンド。現実のそれと同じように、圧倒的なスケールで訪問者を出迎えます。
非常に精細な作りでありながら、なんとこのワールドはAndroid対応です。
どこまでも続いていくような錯覚すら覚える大迫力で、本当に阪神競馬場にいると思わせるだけの説得力を持っています。
やはり、ここは兵庫県宝塚市ではないでしょうか?
座席周辺の作り込みも素晴らしく、フルトラッキングで入ってご自宅の椅子に座れば屋外席での観戦体験をそのまま自宅で楽しめますね。
リアリティをさらに追求するなら、座面の固い椅子をご用意ください。現地の椅子のあの硬い座り心地を味わえること請け合いです。
さらにお手持ちのパソコンで使えるテレビチューナーをご用意いただき、XSOverlayを使ってVRChat上にパソコン上で表示したテレビ画面を表示すれば、ご自宅が阪神競馬場に早変わり。
ゴミ箱まで丁寧に再現されています。アバターに馬券や競馬新聞を仕込む事ができれば、ハズレ馬券を捨てたり、競馬新聞を投げたり、もっと充実したリアリティ溢れるおうち競馬生活が送れること請け合いです。
一般入場者が入ることのできない、主にカメラマンなど報道陣が入るスペースにも入場可能。
こちらはゴールポスト。そしてその奥には宝塚の街並みと山々があります。
イベントで役に立つ便利機能もあります
動画プレイヤーのiwasyncがあり、YouTubeなどに上がっている過去の名レースの視聴はもちろん、地方・海外競馬ならリアルタイムでYouTube Live配信されていることも多いので、競馬場の大型ビジョンで好きなレースを自由に視聴可能。
さらにPowerPointなどのスライドを表示できるSlidenと、自由に書き込みができるペンのQvPenも設置されており、競馬予想会イベントでも使いやすい設計が意識されているように感じられました。
ぜひとも阪神競馬場のスケールを体験してみてください。
阪神競馬場を知っていれば知っているほど「ここは阪神競馬場だ!」と思えるのは間違いないでしょう。阪神競馬場に行ったことがない方でも、このワールドで予習してから訪問してみてください。きっと、その精緻さに驚くと思います。
残念ながら、阪神競馬場は4月14日の開催が終わると、2025年春頃までのスタンド改修期間に入り、競馬場正門前の仮設投票所での馬券購入のみにサービスが絞られるため、内部に入れなくなります。
残された期間は短いですが、お時間があれば、ぜひ現地にも足を運んでみてください。
制作者からメッセージ
最後にワールド制作者のIWさんと、VRChat関西部の代表である柳透さんからメッセージをいただきました。以下、掲載します。
香港出身。日本で約10年住んでいる3DCGクリエイター。VRChatは2018年8月頃開始。
当時の人気ワールドに感銘を受けて、18年9月から3DCGの勉強を始めました。
代表作は「AKI HUB」や「バーチャル道頓堀」などのリアル再現系のワールド。
今回の「バーチャル阪神競馬場」プロジェクトは、VRChat関西部の“関西ワールド企画”第2弾となります。
私が昨年から競馬場に行くようになり、VRChatでも競馬が楽しめるワールドが欲しいと思って企画しました。
公開告知ポストは3万インプレッションで、皆様のおかげで話題となりました。ありがとうございます。
オープン記念として、狐のお面屋さんとコラボして「桜花賞前日予想集会」を4月6日に開催しました。
関西部だけではなく、VRChatの競馬系イベント等を開催されている団体・個人の方々にもぜひご活用していただければ有難いです。よろしくお願いします。
大阪出身のVRChatユーザー。大阪・関西からバーチャル・メタバースの領域を盛り上げるべく「VRChat関西部」を設立。グループのDiscordサーバーには920人が在籍。昨年は阪神タイガースの優勝時に“関西ワールド企画”第1弾の「バーチャル道頓堀」がVRChatだけではなく各種メディア等でも取り上げられ、一般層にまで認知されるなどVRCの普及活動に貢献している。
実は企画が出た頃はまだ競馬の知識を持っていなくて、ワールド制作のために競馬場まで足を運んだり、日本の競馬文化についても調べました。
ワールドはリアル調で作ることを重視しています。
グーグルマップのストリートビューで確認するだけではなく、実際に競馬場へ足を運んで調査しました。
何事にも臨場感が大事だと思っているので、リアルと見比べても感動できるようなバーチャル空間の作製を心掛けました。
今は屋外と建物の外観のみですが、今後は建物1階部分の観覧席の増設などを行っていきたいと思います。
私は本業で3D制作をしていて、店舗や屋内の再現ワールドを作るのが得意です。
法人案件も募集していますのでよろしくお願いします。