lilNDMFMeshSimplifierでポリゴン数を削減しよう!【VRChat】

10月13日、lilNDMFMeshSimplifier 0.2.0がリリースされました。今回のリリースでは、リアルタイムプレビューのサポートやVPMからの追加などに対応。また、今回のリリースに伴い、対応するUnityのバージョンが2022.3に変更されています。

lilNDMFMeshSimplifierは、メッシュのポリゴン数を削減するツールです。VRChatでは、主にmobile(Quest)対応などをはじめ、パフォーマンスランクの改善などに利用できます。

VPMに対応しているため、VCCを使えばツールの追加やバージョン管理が簡単に行えます。また、lilToonなど、lilさんの他のツールを使用している場合は、パッケージ選択画面から追加できます。

lilNDMFMeshSimplifierの使い方

VPMを使った追加方法については、下記の記事をご参照ください。執筆時点では、BOOTHなどでURLの追加リンクは共有されていないため、lilToonなどからリポジトリを参照してください。

また、NDMFの機能を活用するために、ModularAvatarの追加も推奨します。

追加が完了したら、プロジェクトを開き、ポリゴン数を減らしたいオブジェクトに「Add Component」から「lil」を検索し、「NDMF Mesh Simplifier」コンポーネントを追加してください。

コンポーネントを追加したら、品質のパラメーターを調整して、どの程度までポリゴン数を減らすか決めてください。ポリゴン数の削減はアップロード時に行われるため、lilNDMFMeshSimplifierの操作はこれで完了です。

オプション周りはお好みで。オンにすれば必ずしも品質向上するものではない点だけ注意

なおプレビュー機能によって処理が遅くなる可能性があります。その場合、「Tools」から「NDMFramework」にある「Configure Previews」を選択し、lilNDMFMeshSimplifierのプレビュー機能を無効にしてください。

パラメーターを決めたら、当然のことながら、ポリゴン数を減らすと見た目が損なわれる可能性があります。そのため、制作者の意図しない見た目にならないよう注意しましょう。

ただし、lilNDMFMeshSimplifierは、直近のNDMFのアップデートによってプレビュー機能が追加されたことや、コンポーネントで処理内容を決定し、アップロード時に処理を行う非破壊方式であるため、調整自体は簡単に行えます。処理結果が気に入らない場合は、コンポーネントを削除するだけで元に戻せます。

これまで、Unityでポリゴン数を削減するには、「Mantis LOD Editor – Professional Edition」がありましたが、有料ツールであるためハードルが高く、非破壊での動作やプレビュー機能を利用するにはユーザー有志が作成したツールを導入する必要がありました。

今回のlilNDMFMeshSimplifierのリリースにより、ポリゴン数削減がより手軽な選択肢になることが期待されます。