スマホ版を機会にQuest対応してみよう!Quest対応のやり方を紹介!

日本時間8月18日、VRChatはAndroid版VRChatのアルファをVRChat+ユーザーに向けて公開しました。

今回のAndroid版VRChatによっていつでもどこでもVRChatができるようになり、ぜひとも触ってみたい人も多くいると思います。

ですが、Android版のVRChatは、Quest単体に準拠したコンテンツになっており、アバターもQuest対応しているものしか使えません。

そこで本記事では、Quest対応のやり方を紹介。また、Android版はパフォーマンスランクVeryPoorは他人から表示されないため、軽量化のやり方も含めて取り扱っていきます。

なお、今回はアバターの改変はすでに済んでいる前提で紹介します。改変の仕方については、下記の記事を参照にしてください。

簡単にQuest対応アバター変換! VRCQuestTools

「VRCQuestTools」とは、ワンボタンで簡単にQuest対応できるツールです。

BOOTHの配布ページよりリンクが置かれているので、VCC経由でインポートしてください。

Manage Pakagesから「VRCQuestTools」を探し、追加してください。

プロジェクトを開いて、「VRCQuestTools」から「Convert Avatar for Quest」を押してください。

「変換」ボタンを押して、Quest対応をしたアバターを作りましょう。Phys BoneのComponent数が多い場合、削除する必要があります。調整したい人は調整してください。

アバターを最適化させよう! Avatar Optimizer

「VRCQuestTools」ではパフォーマンスランクの調整は行わないため、変換したままでは、アバターはQuest基準でのVeryPoorとなります。VeryPoorでは、Android版からは姿が見えないため軽量化を行いましょう。

本記事では、Skinned Meshを結合をしてMesh Renderersを減らす作業とBlendShapeを固定する作業、ポリゴン数を減らす作業を行います。

「VRCQuestTools」と同様にこちらのリンクからVCC経由でインポートを行ってください。

Skinned Meshを結合をしてMesh Renderersを減らす作業を減らす作業を行います。合わせてマテリアル数を減らす作業も行います。

プロジェクトを開いたら、Hierarchyを右クリックし、「Create Empty」を押して空のオブジェクトを作ってください。空のオブジェクトにある「Add Component」を押し、「AAO Merge Skinned Mesh」追加しましょう。

このときにInspectorの横にある鍵マークを押しておきましょう。後ほどの作業が楽になります。

Hierarchyにある頭以外のアバター、衣装を「Skinned Renderers」にドラッグアンドドロップをしましょう。頭を除外するのは、BlendShapeの処理で重くならないようにするためです。Skinned Meshを結合をしてMesh Renderersを減らす作業は以上になります。

BlendShapeを固定、削除する作業に移りましょう。こちらは、アバターにComponent「AAO Trace And Optimize」を追加するだけで終わりです。自動で使わないBlendShapeが固定、削除されます。

ポリゴン数を減らす作業に入りましょう。Component「AAO Remove Mesh By BlendShape」をアバターの身体に付けてください。

するとComponentを付けたInspecに「AAO Remove Mesh By BlendShape」が表示されます。「AAO Remove Mesh By BlendShape」は、ブレンドシェイプによって動かされる頂点とポリゴンを削除するComponentです。

服によって見えない部分に該当するブレンドシェイプにチェックマークを押しましょう。

例えば、「hipHide」と書かれているブレンドシェイプにチェックマークを押すとお尻周りのポリゴンが減らせます。どこが消えるかわからない場合は、実際にブレンドシェイプで動かしてみて、アバターの見た目に支障をきたすことのないブレンドシェイプにチェックマークを押してみてください。

アップロードをしよう!

軽量化まで済ませたらアップロードをしましょう。Quest版のアップロードは、通常のアップロードと異なります。

まず通常のアバターをアップロードしていない人は先にアップロードしてください。

その後、「Switch Build Target」を押して、Androidを選択しましょう。Android版の切り替えには時間がかかるので気長に待ってください。

切り替えに完了したら、「Build&Publish for Android」を押して通常と同じようにアップロードしてください。アップロードをした後に「Android Support」がOKになっていれば完了です。

tips どうしてもPoor以下にならない場合はアバターを探しにいこう

アバターによっては、軽量化をしてもAndroid版で表示されるPoor以下にならない場合があります。

そんなときは、じゃぱんくえすたのアバターワールドに行きましょう。

じゃぱんくえすたとは、過去に開催されたQuestユーザー向けのイベントです。

このワールドでは、Quest版基準でPoor以下のアバターが多く集まっています。このワールドで、好きなアバターを探し、Android版でも動かせるアバターを見つけましょう。

ワールドリンク
  • Japan Questa Avatar World -秘境 島-(リンク
  • Japan Questa Avatar World -秘境 山-(リンク

その他にもBOOTHにて「Quest対応アバター」と検索してみるのもいいでしょう。

Quest対応というと、普段PCVRで遊んでいる人からすると、ひと手間かかるかもしれません。ですが、これからスマホユーザーが増えることを考えると、Quest対応をしたアバターを1体持ってみてはいかががしょうか。

●参考リンク
VRCQuestTools(BOOTH)
AvatarOptimizer