買ったアバターを、スマホからすぐにVRChatへアップロード!アバターEC「Avatown」の新アプリがベータテストスタート

3Dアバターの総合プラットフォーム「Avatown」より、アバターアップロードアプリ「Avatown Mobile: For 3D Avatars」が登場しました。「Avatown」上で購入したVRChat向けアバターを、数クリックでVRChatに直接アップロードできるスマートフォンアプリです。現時点ではベータ版で、正式版は4月下旬に配信予定です。

アバターのアップロードにはUnityを経由する必要があるVRChatですが、やはり最初のセットアップには多くの人が手こずるもの。このハードルを解消すべく、Webページやスマートフォンアプリから直接VRChatへアバターをアップロードするサービスが増えつつあります。

「Avatown Mobile: For 3D Avatars」もその一つになりますが、最大の特徴はプラットフォームがグローバル展開を目指している点。本記事では、事前説明会でお聞きした内容と合わせて、「Avatown Mobile: For 3D Avatars」の特徴、および「Avatown」そのものの構想をご紹介します。

アバターを手に入れたらスマホで数タッチ

最初に、ベータ版「Avatown Mobile: For 3D Avatars」はどんなものなのかをお伝えします。

まずは「Avatown」にアカウントを開設し、任意のアバターを入手・購入しましょう。今回は、本アプリの特別テストアバターとして無料公開されている「Akyo」を使ってみます(ちなみに「狐akyo」もいますよ!)。アプリからのアップロードに対応したアバターには、商品ページに「オートアップロード」と表記されているので、対応状況は一目でわかります。

入手・購入できたアバターはライブラリに表示されます。ここに目的のアバターが表示されていればOK。アプリを開きましょう。

ログイン後、アプリ上でまず表示されるのはライブラリ内のアバターです。VRChatにアップロードしたいアバターを選び、「VRChatへアップロード」をタッチすると、VRChatアカウントへのログインを求められます。ログイン後、設定している人は二段階認証も発生します。

ログインと二段階認証が完了すれば、アップロードがスタート。ものの数分でアップロードが完了します。

アップロードされたアバター。「Avatar uploaded from Avatown」と表示されているのが目印。

Webサイトで入手・購入し、アプリからアップロードボタンをポチッと押すだけ。簡単そうですよね。実際めっちゃ簡単です。アップロード速度も早く、アップロード自体も無料。改変はできないため、おすすめできるのは「Unityわからないけど、とりあえず買ったアバターをすぐに使いたい!」とお考えの人。特に、VRChatを始めたての人には便利なはずです!

グローバルにアバターを送り出す大きな足がかりになるかも

4月3日実施の先行説明会の様子

「Avatown」はもともと、主に北米圏を対象にした3DアバターECサイトをメインとしたプラットフォームでした。2024年にはVRChatワールド「The Avatar Studio」を、メタバースクリエイターズ協力のもとオープン。手軽にアバターの三面図を作れる場所として、お世話になった人も多いのではないでしょうか。

今回の「Avatown Mobile: For 3D Avatars」リリースを機に、「Avatown」はグローバルサービスとしての展開をスタートし、本アプリも北米圏ユーザーだけでなく、日本ユーザー向けにもプッシュしていきます。そして、アバターのアップロードだけでなく、Unityを使わずとも改変ができる機能も開発中らしく、今後アルファテストを実施予定とのことです。

ちなみに、「Avatown」の出品手数料は4.2%とお安め。日本語で出品しても、説明文は自動で英語に翻訳されるため、海外向け出品がかなりやりやすいプラットフォームとなっています。売上受取は日本の135の銀行で対応でき、万が一「Avatown」出品商品が第三者に販売された場合、最大$5,000(約75万円)を保障するプランが無料でつくなど、海賊版対策にも力を注ぎ始めています。

「Avatown」運営企業 Dolami Inc.の創業者・天神いちさん

こうした特徴に加え、VRChatにたくさん存在する英語圏ユーザーへリーチしやすくなるのが「Avatown」出品のメリットと言えそうです。日本と英語圏ユーザーのアバター傾向は若干異なりますが、最近では日本クリエイター製のアバターが英語圏ユーザーにも人気が出つつあり、ともすれば国内ユーザー以上の数がいる英語圏ユーザーにアバターを販売できる点は、人によっては大きなメリットになるでしょう。

いまのところは初心者向けの機能ではありますが、今後の拡充と、グローバルなアバター市場の芽吹きとして、「Avatown」の今後に期待したいところ。「Avatown Mobile: For 3D Avatars」ベータテストは、こちらのページから参加申請が可能です。

●参考リンク
・Avatown(公式サイト公式XDiscord
プレスリリース