VRChatをある程度遊んでいると、公開ワールドではなく、自分だけのワールドを持ちたいと思う人も多いはず。
お気に入りの写真やアイテムを置いたホームワールドで、フレンドと時間を過ごす。
こじんまりとしたバーイベントを開催し、いろいろな人と出会う機会を作る。
遊び方を大きく広げるマイ・ワールド作りに、大きく役立つのが販売ワールドです。

今回ご紹介したいのは、「Luminus Hotel」などのハイクオリティなワールドを送り出してきた、BOOTHショップ「QuickBrown Design Studio」の新作「SideRail」。列車トンネルの側道にぽつんと構える、煙がもくもくと広がるコンクリートのチル空間です。
本記事では、「SideRail」の概要、および改変例をご紹介。フレンドとのたまり場や、バーイベントの会場をお探しの方にも使用感が伝わるよう、写真多めでお送りします!
改変前提で使いやすい空間「Concept FRAME」第1弾「SideRail」

「SideRail」は、VRChat向けの販売ワールドです。手順書に沿ってUnityに取り込めば、自分のワールドとしてVRChatにアップロードできます。
制作を手掛けたのは、ハイクオリティな販売ワールドを数多く送り出してきたQuickBrown Design Studio。今回発売された「SideRail」は、新シリーズ「Concept FRAME」の第1弾です。
「Concept FRAME」のコンセプトは、「改変前提で使いやすいコンセプト空間の基礎を提供」。「Luminus Hotel」のような完成した空間とは異なり、軽量で、ユーザーが自分好みにカスタマイズできる空間として制作するシリーズなのだそう。
列車トンネルの側道に、煙もくもくのチル空間
「SideRail」のコンセプトは、列車トンネルの側道に作られた空間。デフォルトではバーが設営されています。

地下トンネルの小さなプラットフォームにつながる側道は、大きな配管から煙が吹き出るチルい空間。むき出しのコンクリートの質感も相まって、涼しげな雰囲気を醸し出しています。

最大の特徴とも言える煙はパーティクルで表現。いま流行りの「VRC Light Volumes」に対応済みで、リアリティの高い景観を形作っています。ちなみに、この煙も含めて「SideRail」はモバイル版対応済みです。

デフォルト空間は、バーカウンターを中心に、ソファ席のあるミラー前スペース、入口近くの立ち席スペース、奥の巨大排気口前のステージが用意され、なかなかに広め。2〜3グループに分かれて会話ができるほどです。

一方で、設備類はおしゃれな照明と、段階調整できるミラーくらいで、必要最小限。そのおかげでデフォルトのワールド容量は60MBほどと比較的軽く、店舗運営に必要な設備などを後から組み込みやすくなっています。
また、バー・コーナーに掲げられた店名のネオンボードはTextMesh Proで実装されており、後から好きな文字列に変更できます。自分のお店を持ちたい人にはありがたいですね!
思い切ってビル街の中に!「SideRail」を使ってワールド改変

さて、改変が前提のアセットならば、実際に改変してみたいもの。今回は「SideRail」をベースに、筆者の好みを盛り込んだバーのワールドを作ってみました!

まず、立地を大胆に変更。「Luminus Hotel」に付属する背景の街を移植し、「高層ビルの中にある廃駅」をイメージ。

きっとここには飛行ビークルで乗り付けてくるはず。同じく「Luminus Hotel」付属の自販機とゴミ箱も設置し、駅の名残をプラス。店の入口でソフトドリンクを買うことができる親切設計でもありますね!


店内は大きくレイアウトは変えず、元の構造を利用。デザインがよいので、全体的な構造はあまり変えずに使う人は多そうな気がします。かわりに、バーカウンターを充実させてみました。

奥にあるステージは、店舗内で楽器演奏やダンスができるように設けられた区画。いろいろなカスタマイズが想像できますが、今回はグランドピアノを一つ置いて、ロケーション性を高めてみました。

奥の大きなファンに連なるトンネルも外し、ファン越しに夜の大都会が見えるように。ここだけで絵になるようにしてみたかったんです……!
という感じで、ちょっと「サイバーパンク世界の隠れ家バー」を意識した、ワールド改変例でした。こういう店を経営して、バーのマスターやってる裏で、なにかしらの依頼を投げてみたいですね……!
- 【販売ワールド】SideRail【PC/Quest】/QuickBrown Design Studio(販売ページ)
- 【販売ワールド】Luminous Hotel【PCVR/Quest】/QuickBrown Design Studio(販売ページ)
- 【無料】3Dモデル [バー向けセット]/ねこやま君(販売ページ)
- VRChat想定 洋酒セット/焼き金魚定食(販売ページ)
- VRChat想定 洋酒セット2/焼き金魚定食(販売ページ)
- 【VRChat想定】飲めるお酒/TpLab(販売ページ)
- ISEKADOビール【FUTURE 20th SQUARE】/future-20-square(販売ページ)
- ベーコン・ベーコン節のせサラダ【FUTURE 20th SQUARE】/future-20-square(販売ページ)
- 【無料】ピアノ 3Dモデル【VRC向け】/壁ちゃん工房(販売ページ)
- ポスターケース – VRChat対応/みきねるすとあ(販売ページ)
カスタマイズ性高し。あなただけのバーや隠れ家を作ろう!

実際に触れてみると、ベースがシンプルゆえに、カスタマイズの幅は想像よりもずっと広いと感じました。
すでに「SideRail」を用いたワールドはいくつか公開されていますが、もともとの構造をそのまま活かしたり、大胆にフロア拡張したりと、それぞれの創意工夫が見られます。
これから触る人は、改変例もいくつか見ながら、自分だけの「列車トンネルの側道」の活用法を考えてみるとよいでしょう!

フレンドで集まる隠れ家にも、本格的なバーイベントの会場にも。クオリティの高さと扱いやすさが共存した「SideRail」は、BOOTHショップ「QuickBrown Design Studio」にて好評発売中。販売価格は3800円です。