VRChatで音楽活動するユーザーにオススメ!アバター用”口パク”ギミック「MuteLip/MuTrip」が公開 

ミュートリップサムネイル

4月8日、VRChat向けアバターギミック「MuteLip/MuTrip(ミュートリップ)」が公開されました。このギミックは、マイクが無音状態でも、自分や相手目線でリップシンクが可能になるギミックです。価格は、個人利用の場合2,000円、法人利用の場合6,000円。制作者は、オノッチさんです。

簡単なギミック導入

本ギミックは、ModularAvatar対応していることや、OSCを使用せずに使えることなど、導入がとても簡単になっています。

普段、アバターのリップシンクを、「VisemeBlendShape」モードで利用している方が使えるギミックで、アバターアップロード時にアバター内にこのギミックのprefabデータを入れておくだけで使えるようになります。OSCで外部のアプリケーション等に接続させるような手順は不要です。

想定される使用ケース

本ギミックで行う”口パク”が必要なケースは、VRChatワールド上でのライブ配信の際に、音声の遅延を低減する外部サービスを使った場合を想定したものです。

VRChatで行われるコンサートなどの音楽系イベントでは、主に低遅延で高音質な音声を送る「TopazChat」を使うことが多いです。音を送りたい側が「TopazChat Streamer」を使用した環境で音声を吹き込み送信し、「TopazChat Player」を設置したワールドでそれを視聴することができます。

しかし、この便利なサービスを使うには、プレイヤー側から音声を出す必要があるため、アバター側から出る音を消す必要がありました。そのため、アバターの口がリップシンクせず、口をつぐんだまま歌声が聞こえるといった状態になります。

VRChat内の設定で、「Mic Output Volume」をゼロにして音声を消すことで口パクをする方法はありますが、それは「届いた音声を元に相手のアバターをリップシンクさせる仕様」により、他のユーザーの視点からは自分自身は口パクに見えません。そのためライブなどでは使えない手法です。そんな時に便利なのがこの「MuteLip/MuTrip」です。

このギミックをアバターに入れておくことで、ローカルで計算したリップシンク情報を音声と並行してVRChatへ送るため、Mic Output Volumeをゼロにしても、相手にリップシンク情報を音声と共に届けることができます。音声はプレイヤーから流しつつ、アバターからは音声を出さずに口パクをさせる状態にできるということです。

VRChatで歌などの声を使った活動をしている方は、お試しください。
購入前に動作確認したい方向けに、テストアバターも無料で公開されています。

参考リンク
オノッチ(X)
オノップ(BOOTH)