筆者のもとに、1件の執筆依頼が舞い込みました。その内容は、「とあるゲームワールドを体験してほしい」というもの。
そのワールドを作るきっかけは、『IMR Nightmare War』というゲームワールドをプレイしたことでした。
バーチャルYouTuber「のらきゃっと」の世界観をベースにした二次創作ゲームワールドなのですが、今回依頼をくれたDJ⑨さんは、その世界観の深さに魅了されるあまり、作者の方へ「裏設定があるのではないか?」と直談判しに行ってしまったのです。
そこまでは熱心なファンとしてよくある話かもしれません。そこからDJ⑨さんは三次創作とも呼べる「激重怪文書小説」を書き上げたと。
そしてその怪文書が脚本となり、ゲーム内ムービーやCM制作としてVRChatで映像作品を手掛けている撮影スタジオ「ナカダプロダクション」までも巻き込んで、まさかのゲームワールド『ライノシティの亡霊』として公開することになったので見てほしいといったもの。
随分と……エピソードが濃いぞ! 実際、CMやゲームワールドを遊んでみて、かなり往年のゲームが持っていた雰囲気をVRChatのゲームワールドとして表現している作品です。
『IMR Nightmare War』の続編にあたりますが、前作を知らなくても、あるいはのらきゃっとを知らなくても楽しめる単独の作品として仕上がっています。今回は『ライノシティの亡霊』のプレイレポートをお届けします。
探偵の助手になって探索
ゲームを始めると、マンションの中へ。ここからNINE探偵事務所へと向かいます。このゲームは、頭がマスクの「探偵」の助手となり、依頼を引き受けるところから始まります。

ゲームの進行は、いわゆるアドベンチャーゲームをVRに落とし込んだようなもの。探索をして証拠品を集めて、ときには提示するといった流れです。アドベンチャーゲーム?と思う人でもゲーム内でチュートリアルがあるので、実践する形で分かるので問題ありません。

攻略の鍵は、常に手元にある「タブレット」です。依頼内容や証拠品の確認だけでなく、次に進むための重要なヒントが詰まっています。詰まったらまずはタブレットを見る、これが鉄則です。

依頼を引き受け、いざ捜査開始……と思った矢先。

オープニングムービーが始まります。冒頭で伝えた通り映像作品を作っているナカダプロダクションは、探偵役のDJ⑨が主演となる作品『NINE』を作っています。映画やゲームのカットシーンさながらの高クオリティな映像が流れてくれます。
その見応えある映像で流れるのが、謎の襲撃に会い、そして探偵があっけなく捕まってしまうといったもの。

……えっ、助手なのに探偵が捕まったのだが?
そのまま署長室へと連行される探偵。プレイヤーは探偵への忠誠を示すため、あろうことか「電撃ボタン」を押すことを強要されます。申し訳ない、探偵……! と思いつつも、好奇心には勝てず即決でボタンをプッシュ。ここから本当の捜査が始まります。

ここから先は序盤のネタバレを含みます。攻略を自分の手でしたい人はご注意ください。



















