VRChatで遊んでいるとUnityやBlenderを使う機会があると思います。分からないことが見つかったときは、Googleなどを使って調べるのではないでしょうか。ですが、調べた内容やページを後から読み返したいといったことはありませんか？
後から読み返したいときにブラウザのブックマーク機能や都度調べ直すといった方法もあると思いますが、notionというサービスでデータベースを作って解決してみませんか他にもnotionのデータベースを使えば、VRChatのFavorite機能以上に登録できるワールドリストや衣装やワールド制作のアセット管理にも使えます。
VRChatユーザー向けに設定されたテンプレートも配布し、本記事でテンプレートの使い方を紹介していきます。あなたもnotionでデータ管理してみませんか。
目次
notionとは
notionはメモやタスク管理、データベースなどを構築できるサービスで、類似するサービスにEvernoteがあります。
notionの特徴は、多機能である点にあります。notionはページを作成するのが基本なのですが、ページ内にはtodoリストやツイートの埋め込み、ガントチャートでプロジェクト管理などが置けます。さらに外部サービスを使えばポモドーロタイマーや天気の埋め込みもでき、notionだけで完結できるほどの拡張性があります。
できることの幅が広いため、筆者はnotionをデータベース以外にもタスク管理やポートフォリオに使っています。記事の実績や編集した動画などを埋め込みでき、編集から共有まで即座にできるので重宝しています。
できることが多いツールなので紹介できることは多くありますが、今回はデータベース関連のみ紹介します。あわせて、アカウントの作り方やnotionの基本的な操作など本記事で使う操作以外の説明は行わない点はご了承ください。
データベースの使い方
notionにおけるデータベースはnotionを構成するページの集まりで、プロパティやビューを使うことで絞り込みや見やすくできます。
データベースにすることでページにタグや日付などのプロパティを設定でき、フィルター機能や並べ替えで整理できます。プロパティは決められた種類から選択でき、タグなどは自由に増やせます。この記事で配布するテンプレートは、VRChatユーザー向けに設定したタグを用意しました。
プロパティ以外にもデータベースでは、ビューの機能を使うことで集めたページを見やすくできます。下の2枚の画像は同じワールドのリンクを表示したデータですが、文字のみと画像付きでは画像付きの方が見やすいのではないでしょうか。
UnityやBlenderなどのtipsツイートや解説記事をまとめる
VRChatで遊ぶ上でUnityやBlenderを使う場面は多くあり、映像や撮影をする人はさらにAdobeなどのツールを使うと思います。ツールを使う際に、tipsがまとめられているツイートや解説記事をブックマークするのではないでしょうか。
notionを使えばツールごとに絞り込みができ、ブックマークよりも後から読み返しやすい形で管理できます。
気になるワールドやアバター改変に使う衣装などを画像付きで管理
VRChatにはFavorite機能でよく行くワールドをお気に入り登録できますが、ブックマークや多数のワールドを管理するのは難しいのではないでしょうか。notionではサムネイル画像付きでワールドを管理、ホームワールドなどのジャンルを表したタグなどの機能で検索もできます。
管理が大変になるアバター改変に使う衣装やワールド制作に使うアセットもnotionで扱いましょう。販売サイトが異なっていても、notion上では同じページに表示させることができるので、アセットの扱いが楽になるのではないでしょうか。
配布テンプレートの使い方
VRChatユーザー向けに設定した配布テンプレートはこちらからダウンロードしてください。
Chromeの拡張機能である「Save to notion」を使うことを前提にしているため、初期設定の説明をしていきます。Save to notionはWebページを保存できる拡張機能で、プロパティや画像の設定が保存するページ内で完結できます。
「save to notion」はChromeの拡張機能なのでChromeウェブストアからダウンロード、Chromeのバー右上から使います。
このままでは使えないので、初期設定をしていきます。「Save to notion」を起動しAdd a Formから「VRChatユーザー向けデータベース」と入力して選択します。
次にページを作るときに使うプロパティの設定を行います。Add New Fieldからアセットの種類、使用ツール・トピックス、ワールドのジャンルコメントを選択してsave to Go Backを押せば初期設定完了です。プロパティの設定は後から変更できるので、自分好みにカスタマイズしてみてください。
各種プロパティ解説
ここからは各種プロパティの解説を行います。配布するテンプレートは、用途ごとにプロパティを入力し、タブごとにフィルターを分けています。入力する内容に合わせて該当するプロパティのみを入力して登録してください。
ワールドリストを作るときは「ワールドのジャンル」のプロパティから該当するタグを設定してください。テンプレートで配布するものではホームワールドやゲームワールド、ネタなどを用意しています。タグに関しては自由に増やしたり減らしたりできますので、お好みの設定にしてください。
サムネイル画像に関しては、「Save to notion」を使えばページから自動で取得されます。また別の画像に差し替えもでき、その場でページ内をスクリーンショットした画像にもできます。
BlenderやUnityなどのHowToツイートや解説記事は「使用ツール・トピックス」からタグを選択してください。タグの中にはVRChatを使う上で欠かせないUnityやBlenderはもちろん、Adobe製品なども入れてあります。
BOOTHなどで販売されている衣装やワールド制作に必要なアセットは、「アセット管理」のプロパティから設定してください。発展的な使い方になりますが、制作しているワールド名をタグにすると、ワールドごとに扱っているアセットが把握しやすくなるかと思います。
VRChatを楽しむ上で必要な情報は、どうしても自分の手でまとめないといけない場合があります。notionは情報を取り扱うのに使いやすく、集めた数が多くなると価値が高まります。試しに配布テンプレートを使って、notionに触れてみてください。
