7月8日、RED° TOKYO TOWER✕Clusterで行われたパーティクル音楽ライブ『SPARK LINK光線中毒』にて、バーチャルストリートミュージシャンの乙女雨さんは自身初のソロオリジナル曲『虹はキライ』を発表しました。
テーマは「雨と恋」
こちらの曲は、ゲーム制作や楽曲制作を主な活動としている湿度ケイさんが作詞・作曲を担当し、乙女雨さんのキャラクターソングとして生まれた楽曲になっています。MVはYoutubeから視聴でき、その他Boothから音源がダウンロード可能です。
MV撮影は映像制作コミュニティ『WithVR』が担当し、VRChat内にて敢行。エキストラ応募で集められた有志の方々が観客となり、青い空とそれを反射する湖の上で、乙女雨さんが元気に歌って踊る内容となっています。
乙女雨さんご本人から皆さんへのメッセージも頂いているので、ご紹介いたします。
楽曲の感想
この楽曲は元気な歌声とは裏腹に、歌詞の内容はどこか切なく、終わらない夢(=雨)の中でいつまでも”あなた”とおとぎ話の続きを見たいと願う女の子の曲になっていると思います。
曲のテーマは「雨と虹」ということで、歌詞の折々にそれらの言葉が登場します。ここで歌詞の一部を抜粋します。
虹はキライだよ
七色フェイスで
いいトコばかりで
ナマイキだよ
雨がすぎて
キラキラ虹が見えたら
思い出しちゃうな君を
世界中が見とれている
ふたりの愛
永遠と思っていた
虹を八方美人ならぬ七色フェイスで生意気と表現。綺麗なモノとして扱われる虹をこう表現するのは面白いですね。
「雨がすぎて キラキラ虹が見えたら 思い出しちゃうな君を」と続く歌詞は、過去の想い人へ向けた一節のように受け取れます。
好きな人を忘れようとしたり、不意に思い出してしまったり、その人が自分へくれたものに気づいたり、恋というものをこの一曲に凝縮した歌詞になっていると私は思います。
楽曲自体も聴いていてとても興味深いです。
最初の歌いだしが終わると軽快なブラスが元気よく裏拍から飛びだしてきて、思わず踊りだしてしまいそうになる、そんなノリの良い明るいポップスに仕上がっています。乙女雨さんの元気でハツラツとした雰囲気にとても合っていますね。
しかし、特筆するべきはAメロから突如としてキーがFからE♭へ転調する場面。なにが起こった!? とあたふたしていると、サビ前からちゃんとFに戻ってくる。転調に詳しくない筆者はスタンディングオベーションです。
そして、サビのメロディがキャッチーでとても良いのです。繰り返し聴くとどんどん口ずさみたくなります。ここまで乙女雨さんに似合う楽曲があるのか。驚愕で私はたじろぐしかありませんでした。
2番のAメロも面白いのです。ここではドラムのバスドラムへ深くリバーブが掛かっているのですが、これがあたかもライブ会場に響く手拍子のように聞こえるのです。湿度ケイさんの楽曲は色々なネタが仕込んであって飽きることがありませんね。
総括として、乙女雨さんのソロオリジナルとして相応しい最強の楽曲に仕上がっているのではないでしょうか。ぜひ生のライブで聴きたい一曲ですね。
乙女雨さんの活動について
乙女雨さんはVRChat上で12ヶ月連続バーチャルライブ『乙女雨に愛に恋』を実施中です。
『虹はキライ』で乙女雨さんが気に入った方はぜひご参加してみてください。
バーチャルストリートミュージシャンの乙女雨です☔️
初のソロオリジナル曲「虹はキライ」を公開しました!
この曲のテーマは「雨と虹」です
「虹はキライだよ
七色フェイスで
いいトコばかりで
ナマイキだよ」
VRChat ストリートライブから
はじまった私の歌の活動ですが
ついにソロオリジナル曲を作ることができました
いつも応援ありがとうございます
ハッシュタグ「#虹はキライ」
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