2025年10月より予約がスタートしたShiftall社のHMD「MeganeX MarkⅡ」。メタカル最前線編集部は「MeganeX MarkⅡ」の発表会に出席し、どんな製品なのか実機を触らせて頂きました。本稿では、ライターによるレビューや発表会で知り得た商品の情報をご紹介していきます!
わずか179g、スマホ並みの軽さ!MeganeX MarkⅡって?

予約開始した「MeganeX MarkⅡ」は、2024年に発売開始されたVRヘッドセット「MeganeX superlight 8K」の次世代機。国内のPC向けBtoC向けVR機器メーカーであるShiftall社の新製品です。超小型モーションキャプチャー機器「HaritoraX」のメーカーと聞くと覚えがある人もいますよね。

第1世代のレビュー記事も、メタカルで掲載しています。
約1年というわずかな期間で出された新世代機「MeganeX MarkⅡ」。薄さと軽さ、そして2727万画素という片目あたり4Kの解像度を誇るマイクロOLEDパネルの採用は変わらず。MeganeXシリーズを初めて体験した筆者は、快適さに声をあげました。本当に頭が軽く、首への負担の少なさが実感できました。

どんな部分がアップデートされたのか、具体的に伺いました。
人種による、骨格の差を反映! 全世界のユーザーニーズを反映
代表がミルティナちゃんアバターを愛用しているレベルでVRChatに造詣の深いShiftall社。MeganeXシリーズを手掛けるにあたり、ユーザーからのフィードバックを得るためDiscordサーバーコミュニティを開設しています。2025年10月現在、サーバー参加者数は6,000人超え。全世界のユーザーから広く集めたニーズを、新世代機には反映しました。
例えば、PCと接続するためのUSBケーブルの接続部分。抜き差しが頻繁に発生するパーツなだけに強度の改善ニーズがありました。それを踏まえてコネクターの耐久性をアップ。そして中継ケーブルを開発。もし接続部分が故障しても、中継ケーブルのみならば安価(約2000円程度)に買い替えることができます。

他にも、より気持ち悪くならないようにピント調整機能を搭載。下を向いたときのトラッキングがロスしやすかったので、センサー位置の調整をおこなって、トラッキング性能の向上を実施。拡張Type‐Cポートを新たにつけて、好みのオーディオインターフェスが使いやすくなりました。対応電圧ももちろんあげたそうです!
更に、起動速度が5倍に! ファームウェアアップデートに対する安定性もアップなどかゆいところに手が届く改善がもりもりです。

筆者が面白いなと思ったのは、さまざまな顔形状に対応できる調整機構。日本人は平たい顔族と某マンガ作品で表現されることもありますが、額の角度や目の彫りの深さは人それぞれです。コミュニティのユーザーからも多くの意見が寄せられ、実際に顔の3Dスキャンデータを貰って検証したりしたそうです。その結果を踏まえて、さまざまな顔の形状にフィットできるよう額パッドの角度やレンズと顔の距離が調整できる設計を採用しました。フィット感の向上により、VRライフの快適さが増すことうけあいです。
MeganeXの特徴のひとつである、フリップアップ構造も変わらず快適にできます。片手でさっと持ち上げて額の上方へと固定できるので、途中で現実で何かあったときも即対応可能。なお、フリップアップした時、VRChat上ではAFK状態にはならないので、要注意です。
同時にお披露目! アクセサリーパーツとなるヘッドストラップやSteamVR対応コントローラー
「MeganeX」シリーズのこだわりのひとつとして、装着方法があります。今回「MeganeX MarkⅡ」に同梱されているソフトストラップは、頭部後方がスッキリ。このまま横になって寝ても、まったく問題ない形状になっています。

そして今回から「MeganeX」シリーズには、新たに2タイプの装着方法が登場しました。「フェイスマウントキット」と「ハードストラップ」です。フェイスマウントキットは、ソフトストラップと一緒に使うタイプ。顔の表面とあわせて3点でしっかりと固定することができます。フィットネスやダンスなど、頭部を素早く動かす遊び方をする人はマストのオプションです。

「ハードストラップ」は額と後頭部、頭頂部で本体を支えるオプション品です。プラスチック製のバンドと後頭部のダイヤル式サイズ調整機構をキュッと締めて、きっちり固定することができます。

どちらもオプションなので、普段の自分の使い方に合わせて、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
そして筆者が個人的に大注目している新製品がSteamVRトラッキング対応コントローラー「GripVR」です。

筆者はValveIndex勢なので、在庫が品薄な純正品コントローラーの代替機としても大注目です。ボタンレイアウトは近年主流の配置になっているそう。違和感なく操作できるのは嬉しいですね!
そして、なんとコントローラーはフル充電で約8時間バッテリーが持つとのこと。長時間の音楽イベント出演者や参加者には嬉しい仕様です。
あります!初代ユーザーへの救済策!
ここまで長く新世代機に関してお伝えしてきましたが、一部のユーザーはこう思う方もいるでしょう。「初代を買って1年で新製品出るなんて聞いてないよ」と。
安心してください。Shiftall社はアップグレードサービスも準備してくれています。初代「MeganeX superlight 8K」の中身やパーツを「MeganeX MarkⅡ」に換装。こちらは2026年1月サービス開始とのこと。「MeganeX superlight 8K」ユーザーの方はこちらを検討してみてください。
「MeganeX MarkⅡ」は現在量産体制を整えていて、製品の発送は12月下旬を目指しているそうです。自分へのクリスマスプレゼントになりそうですね。なおコントローラーは同じく年内発送予定。現在本体とコントローラーを同時購入すると適用される割引キャンペーンも開催中です。
購入を検討している方はお得なキャンペーンをお見逃しなく。





















品名:MeganeX 8K Mark II
価格:¥249,900
予約注文特典:無料3年保証(通常1年+2年延長保証)
解像度:片眼 3552 x 3840 (両眼 7104 x 3840 ピクセル)
瞳孔間距離(IPD):58-72 mm(電動)
ピント調整:0D~-7D
アダプターレンズ:メガネショップアイ様より提供中(MeganeX superlight 8K用がそのままご使用いただけます)
重量:179g(※本体部のみ)
装着方法:
・ソフトストラップ(同梱)
※額パッドの調整機構にてフリップアップが可能です
・手持ち棒アダプター(同梱) + 一脚(市販品)
・フェイスマウントキット(オプション)
・ハードストラップ(オプション)
オーディオ出力:USB Type-C
オーディオ入力(マイク):ビームフォーミング対応内蔵デュアルマイク
またはUSB Type-C
トラッキング方式:SteamVR™トラッキングでの6DoFヘッドトラッキング
※ベースステーション1.0または2.0が必要です
接続端子
PC側:DisplayPort + USB2.0
ヘッドセット側:USB Type-C
※コンバーターボックス使用