5月3日、VRChat上で乙女雨さんの単独ライブ『#乙女雨に愛に恋』が開催されました。こちらは乙女雨さんが12ヶ月連続でバーチャルライブを行うという驚愕の内容の一部です。
そんな『#乙女雨に愛に恋』へいち視聴者として参加した筆者が、写真を交えながらライブ内容のレポートをしていこうと思います。
さて、乙女雨さんといえば昨今VRChat内で人気沸騰中のバーチャルストリートミュージシャンなわけですが、今回のライブはいつもとは少し内容が違ったものとなっていました。
それはズバリ、”えちえちソングチャレンジ”。
と言っても、R18指定な歌をうたうというわけではなく、歌詞からどことなくエロスを感じるものを乙女雨さん自身がピックアップし披露するというもの。
セットリストはこちら
どうでしょうか? 曲を知っている方なら、なんとなく”えちえちソング”だというのがお分かりいただけるのではないでしょうか。
では、さっそくライブのレポートに行きましょう。
まずは、パフォーマンスが始まる前の会場の雰囲気からご紹介。
JOINしてくるファンの方々の名前を呼びながら挨拶をする乙女雨さん。後に分かることなのですが、乙女雨さんはファンの方々一人ずつのプロフィールをきちんと覚えているんです。彼女が愛される要因のひとつなのだろうなと、筆者は感嘆としました。
そして、和気あいあいとするなかライブが開幕。乙女雨さんがMCで「初めましての人、いますかー?ジャンプして教えてください!」というと、会場のファンたちがぴょんぴょんとその場で跳ねます。それには乙女雨さんも「お前、初めてじゃないだろ!」とするどいツッコミ。
そのあとも「軽率に私のことを好きになっていってくださいね~!」と会場にコメントを送るなど、乙女雨さんのコミュニティの温かさをうかがい知ることが出来る一面でした。
そんな会話も終わり、いよいよ1曲目が始まります。
と、その折に乙女雨さんから一言。
「えっちな歌に敬意払っているからこそ、えちえちな衣装に変身しようと思います!」
会場から突如、魔法少女の変身中に流れていそうなBGMが流れはじめます。一体なにが起こるのか。
「え、えっちだ……!」とは流石に口には出しませんでしたが、筆者の頭の中に浮かんだのはそんな言葉でした。
乙女雨さんが1曲目に披露したのは、アニメ『荒川アンダーザブリッジ”5BRIDGE”』のOPテーマ『タイトルなんて自分で考えなさいな』です。
「うざい女装癖変態ロリコン」というとんでもない爆弾が歌詞に盛り込まれているこの曲ですが、大人な雰囲気にスィングジャズ調の構成になっており、確かに今回のイベントにピッタリな楽曲です。
乙女雨さんがこの曲を歌うと、どことなしにかわいさを帯びてしまうのですが、サビに入るとドキッとするような大人な声で歌ってみたり、逆にコミカルに歌ってみせたり、観客の心をいたずらに手のひらで転がすようなパフォーマンスとなっていました。
2曲目に披露してくれたのは、言わずとしれた国民的セクシーアニメ『キューティーハニー』のOP。ももいろクローバーZ所属の佐々木彩夏さんがカバーしたものを乙女雨さんがまたまたカバーといった感じです。
佐々木彩夏さんのカバーも可愛らしいものとなっていますが、乙女雨さんのカバーはもっと可愛さに寄せた歌い方になっていました。「変わるわよ~!」のセリフは完全に幼女の声そのもので、曲のセクシーさと乙女雨さんのかわいさのマリアージュだと筆者は思いました。
「ハニー」というコーラス部も「あめちゃー」に変わっていたのもポイントが高いですね。乙女雨さんは基本的に替え歌を駆使して曲を披露するのですが、非常にコール&レスポンスがし易いものが多い印象です。
とここで、3曲目へ向かう前にまたまた衣装チェンジが。固唾を飲んで見守る筆者。
「え、え、えっちだぁ!!!!」とは流石に口には出しませんでしたが、筆者の頭の中に浮かんだのはそんな言葉でした。
では、曲の紹介を。3曲目に披露してくれたのは、とくみくすの「0.03mm」です。
Tik Tokなどでも人気なこの曲ですが、内容自体はまさに”0.03mm”程度のオブラートに包まれた大人の情事と恋慕を歌ったものになっています。
いつもは様々な曲をかわいく歌い上げる乙女雨さんですが、この曲では常にセクシー全開。なんだかハラハラとしたファンの方も多かったのではないでしょうか?
子供っぽいところも大人っぽいところも、そのすべてが”乙女雨”なんだと気付かされる1曲となっていました。
4曲目に披露してくれたのは、和ぬかで「寄り酔い」。この曲は先ほどの曲よりももっとストレートに、しかしどこか純情で、きっと噛み合うことのない秘めた想いを描いた大人な曲になっています。
少し寂しげでエモーショナルな雰囲気を醸し出すこの曲を乙女雨さんはしっとりと、語りかけるように歌ってくれました。特にところどころのメロディを無視してセリフ調にすることで、歌詞のやるせなさや切なさがより強調されるアレンジは見事としか言いようがありません。筆者個人としては、この曲がこのライブで一番の見どころだった思います。
5曲目は、”歌舞伎町の女王”こと椎名林檎の「真夜中は純潔」。こちらが最後の演目となりました。
スカのリズムとジャジーな曲は、椎名林檎らしさが随所に散りばめられています。歌詞は少し難しい表現が多いですが、読み解けば読み解くほどエロスを感じるものとなっていて、まさにトリへ相応しい楽曲となっていたのではないでしょうか。
キャッチャーなノリで歌っていた乙女雨さんですが、間奏ではファンを挑発するような”吐息”、そして「このライブで元気になってもらえたでしょうか? 元気になるって色んな意味があるよね?」と意味深なセリフ。少し一線を超えた色気に、ファンも”元気”を貰えたのではないでしょうか。
ライブも無事終わり、会場のみんなで記念撮影。このあとにはチェキ会もあったのですが、そこへ並ぶファンの方々への対応がまさに”乙女雨”。ほとんどの人の顔やプロフィールなどを把握しており、仲良くファンと話す彼女はアイドルの鑑のように思えました。これだけの多くのファンに囲まれる乙女雨さんにはまだまだ目が離せませんね。
そんな乙女雨さんですが、5月6日の21時から映像制作コミュニティ『WithVR』が送る”本格”生放送歌番組『うぃずライ!』に出演する予定です。
そして、『#乙女雨に愛に恋』12ヶ月連続バーチャルライブもまだまだ続きます。
気になった方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか?
写真提供協力:sial(シアル)さん
●参考リンク
乙女雨(Twitter)
「タイトルなんて自分で考えなさいな」マリア(沢城みゆき)
「キューティーハニー」佐々木彩夏
「0.03mm」とくみくす
「寄り酔い」和ぬか
「真夜中は純潔」椎名林檎