8月29日、VRChatにてワールド「友ヶ島第3砲台跡」が公開されました。
友ヶ島第3砲台跡とは、和歌山県友ヶ島にあるスポットです。第3砲台という名の通り、要塞であり、友ヶ島の最主力砲台でありました。砲台はすでに壊されていますが、ワールド内でも宿舎跡や弾薬庫といった痕跡が見られます。
今回紹介するワールドは、そんな「友ヶ島第3砲台跡」をフォトグラメトリとなります。
神秘的な見た目はもちろん、意外な作品のモデルや撮影地に使われているので、見に行ってみましょう。
フォトグラメトリで再現された友ヶ島第3砲台跡
入り口に入ると、なにやら四角い窓のようなものが置かれています。窓枠越しにフォトグラメトリに必要な写真を撮影した場所が分かるという代物です。どれほどの枚数が掛かったのか、制作者以外は分からないので、こういったギミックがあるのはいいですね。
奥へと進んでいくと将校宿舎跡があります。しっかり、案内のパネルも読めます。古びているのも時間の経過を感じられます。
トンネルを経由して先へと進んでいくと弾薬支庫があります。
弾薬支庫の中は暗く見れません。そこで出てくるのがワールドのギミック。このワールドでは、リアルに再現された光源と明るくライティングされた光源の2種類の切り替えができるのです。スイッチャーは持ち出しできるのでいつでも切り替え可能です。
実際に切り替えてみるとこの通り。
リアルにライティングされた状態もいいですが、明るくするとレンガの状態がはっきり見えて、いい味を出しています。
さらに奥へと進むと地下に進めます。入り口のからしてかなり暗いですが、中も当然暗いです。先程のスイッチャーを使うなどして明るくしましょう。
実は「デスクリムゾン」や「サマータイムレンダ」などで使われている
神秘的な見た目をしていることからさまざまな作品でロケ地として使われています。有名なのは、カルト的人気を誇るユニークゲームである「デスクリムゾン」、ジャンプ+で連載されたサスペンスSF「サマータイムレンダ」でしょう。
今回は、「デスクリムゾン」のOPシーンでどのように使われているか見ていきましょう。
まずは有名?なセリフである「上から来るぞ!気をつけろ」のシーン。当時とは違い柵が設けられています。
ヘリコプターの音が鳴る中、走るシーンは先程紹介したトンネルでしょう。
そして「なんだ!この階段は!」と言いながら降りていったのはおそらくここです。撮影当時とは異なり、手すりが設けられています。
ちなみに赤い扉は「友ヶ島第3砲台跡」にはございません。
フォトグラメトリの出来が非常に良く、ライティングが変えられるギミックはバーチャルだからこそできる強みを活かしていると思いました。実際に行くとなるとフェリーに乗っていくことになりますので、気になる人はまずはVRChatで行ってみてはいかがでしょうか?