皆さんはアバターの色改変をしていますか?
衣装や髪の色、アクセサリーの彩度やトーンなど、ほんの少しの調整でも驚く程雰囲気が変わる上に、自分らしさをアピールしたり、新しい魅力を発見する事も出来るのが「色改変」です。
今回の記事では、アバターの色改変に焦点を当て、方法やコツをご紹介します!
lilToonで髪色を調整する基本ステップ!
まずは、アバターの髪色を簡単に変更する方法からご紹介します。ここでは、多くのVRChatアバターで採用されている「lilToon」シェーダーを使った方法を見ていきましょう。
UnityのProjectウィンドウにあるアバターから、色を変更したい部分(例:髪)のオブジェクトを選択し、InspectorのlilToonの項目からマテリアルを選択します。
「メインカラー」という項目を見つけ、その右側にあるカラーパレットをクリックします。


この方法で色を変更すると、彩度やガンマを強くした際にノイズが発生する場合があります。ノイズを避けたい場合は、「焼き込み」を押して色変更の設定を元に新しいテクスチャを作成するか、後述するテクスチャからの色変更を試すのがオススメです。

画像編集ができるツールで色改変しよう!
テクスチャから色を変更する場合、画像編集ツールを使う選択肢があります。ツール自体はさまざまありますが、今回はVRChat向けを想定したVRC Color Changerとその他のツールの2つに分けて紹介します。
VRC Color Changer
VRC Color Changerはぷこるふの倉庫さんから配布されている色改変ツールです。
使い方も簡単で、変更したいテクスチャを選び、左側の画面で変更したい部分をクリック。
そして変更後の色に自分の好きな色を指定することで簡単に新しいテクスチャを作成することができます。

作成後は、いつも通りマテリアルのテクスチャを差し替えるだけで簡単に色変更が可能なツールになっています。差し替える際は、Unity内にテクスチャを取り込んだうえで、変更後のテクスチャをメインカラーにあるテクスチャ部分へドラッグアンドドロップするだけでOKです。
画像編集ソフトを使用する場合は、基本的にはソフトの左上のファイルから画像を開くを選択肢、色を変更したい画像を選びます。

画像を開き終わったら、上部メニューから色やカラーなどの名前がついたメニューを開きましょう。
カラーバランスや明るさ/コントラスト、トーンカーブなど、さまざまな機能があるため、自分好みに色を変えたい場合は一度触ってみて、どのように色が変わるかを確かめる事がおすすめです。
なお、単純に色を変えたい!という場合は「色相」と名前が入ったものを探して動かしてみてください。

自分の好みの色ができたら、名前をつけて保存することを忘れずに行っておきましょう!
PSD形式のデータがある場合は、PhotoshopまたはTexTransToolを使いましょう。PSDの場合はレイヤー方式になっているため、部分的な色変えがしやすいです。TexTransToolはUnity内で編集できるため、気になる人は下記の記事を参照ください。
髪にグラデーションを入れてみよう!
応用編として髪にメッシュを入れてみましょう。lilToonのメインカラー2ndとマスクを使います。マスクは、テクスチャの中で塗ってほしい場所とと塗らないでほしい場所を分けるときに使います。
アバターや衣装の中にはマスクに使えるマスクテクスチャが入っていること、あるいは使われている場合があります。アバター「しなの」場合、Shinano>Texture>Maskにhair_mesh_maskが入っています。一度使用してるものから確認してみてください。

まず変えたい色のテクスチャーを挿入しましょう。 すると、色が2ndTexに上書きされた状態になります。
そのまま、下部のマスクに好きなメッシュのテクスチャを入れましょう。

画像のような状態になっていれば、マスクは問題なく機能しています。
なお、マスクは同じ手順で発光テクスチャなどにも使用できるため、「髪の一部分だけ光らせる」といったことも可能です。

ここに気をつけよう! Q&Aコーナー

この記事で紹介されているツールはModular Avatarが前提です。また、導入もVCCを利用して追加することをオススメします。VCCやModular Avatarなどの基本的な導入方法については、下記の記事を参照してください。