5月7日、VRChatにて現実に近い風景があるワールドを巡るイベント「V<R世界旅行」(以下、VRC世界旅行)の2回目が開催されました。当日は34名の参加者が集まりました。想定を超える希望者が集まったため、参加するには、抽選をくぐり抜ける必要があるほどの盛況となりました。今回は、「VRC世界旅行」を実際に参加してレポート。バーチャルだけども、現実に近づけた旅行体験を見ていきましょう。
イベントの正式名称は「V<R世界旅行」ですが、公式ハッシュタグが「VRC世界旅行」のため、本記事では以降「VRC世界旅行」と表記いたします。
- 1 VRC世界旅行とは
- 2 日本、スイス、フランスを巡る2時間半の旅行!イベントの様子
- 2.1 旅の集合地点は渋谷から!「Shibuya」
- 2.2 離陸から着陸まで完全再現「VRC Plane Ride」
- 2.3 リフトの先には一面の山脈「Realistic Chairlift」
- 2.4 スイスの美しい秘境「Soglio Village」
- 2.5 絵本の世界に入ったような街「Colmar Town」
- 2.6 パリの地下にある壁一面の遺骨「The Paris Catacombs」
- 2.7 フランスといえばここ!「Eiffel tower - Background Dance」
- 2.8 旅の帰りに落ち着いた空の旅「Aircraft_JustChill」
- 2.9 旅の終わりは夕日の見える海辺「Sunset At The Pier」
- 3 バーチャルだからこそ、旅の面白さが必要!
VRC世界旅行とは
VRC世界旅行は、NEKO旅さんが主催するワールドを巡っていく旅行型のイベントです。
このイベントの特徴は、現実の旅行を意識したスケジューリング。飛行機などの交通機関のワールドを挟みながら、実際の地理に基づいた順番で観光地を巡ります。
企画の趣旨を深く知りたい人は、NEKO旅さんのnoteに記事がありますので読んでみてください。
日本、スイス、フランスを巡る2時間半の旅行!イベントの様子
「VRC世界旅行」が始まる前にチケットが届きました。旅をするワクワク感を感じさせる仕掛けが多々あるのもポイントです。
旅の集合地点は渋谷から!「Shibuya」
旅の出発地点は「渋谷駅 ハチ公前広場」です。
馴染みのある風景から飛行機のワールドに入り、中継地点のスイスへと向かいます。
離陸から着陸まで完全再現「VRC Plane Ride」
飛行機では、現実と同じように重力を感じながら離陸していきます。そして、今回一緒に巡る人たちと自己紹介をしました。「VRC世界旅行」は、一緒に旅をする人と交流をするのも一つの魅力です。
リフトの先には一面の山脈「Realistic Chairlift」
最初に着いたスイスは、山脈が激しい地域なので、移動するためにリフトに乗ります。
山を駆け上がった先には、澄んだ空に険しい山々を見ることができました。
Realistic Chairlift — by Arkîe
スイスの美しい秘境「Soglio Village」
最初の目的地、イタリアとの国境近くにある「ソーリオ村」にたどり着きます。
「ソーリオ村」は、険しい山々の中にある小さな隠れ里です。地方特有の屋根がある家が立ち並んでおり、美しい光景が多くあります。
観光地では、スタッフさんがどのような場所なのか紹介していきました。この紹介が入ることで、ただ巡るだけでは見逃してしまうようなところも、逃さずに楽しむことができました。
Soglio Village — by nobelchoco
絵本の世界に入ったような街「Colmar Town」
2つ目の目的地、ドイツの国境に近いアルザス地方の街「コールマール」に着きます。この「コールマール」は、「美女と野獣」、「ハウルの動く城」「ご注文はうさぎですか?」といった様々な作品の舞台に使われています。
中世から残るメルヘンな木骨組みの家が立ち並ぶ「コールマール」は、自撮りをするのにオススメです。
パリの地下にある壁一面の遺骨「The Paris Catacombs」
次にやってきたのは、「カタコンブ・ドゥ・パリ」です。もともとは、採石場だったところ、供養する親族や縁者がいない遺骨を埋葬する場所になりました。壁のすべてが遺骨によって埋め尽くされている光景は息を呑みました。
The Paris Catacombs — by BiIlCipher
フランスといえばここ!「Eiffel tower – Background Dance」
そして最後の目的地は、「エッフェル塔」です。フランスを象徴する場所で、フランス革命100周年を記念して作られたものになります。現在では、通信塔としての役割を担っています。
緑が一面に広がる「シャン・ド・マルス公園」から歩いていくと「エッフェル塔」の真下に行くことができます。真下から眺めると、首が上がりきらないほどの高さがありました。
Eiffel tower – Background Dance — by NIIINY
旅の帰りに落ち着いた空の旅「Aircraft_JustChill」
そして、行きも飛行機に乗ったということは、帰りにも乗ります。プライベートジェットような広々とした機内を進むと、扉から翼の上に乗ることができます。
Aircraft_JustChill — by Arlenn
旅の終わりは夕日の見える海辺「Sunset At The Pier」
最後に着いたのは、夕日が背後にある海辺のワールドです。
この旅行は、昼の渋谷から始まり、夕日のあるワールドで終わる流れです。実は時間経過も意識した旅程でした。実際に、イベントがあった時間も、お昼から夕方近い時間までだったため、現実とリンクした経過でした。
Sunset At The Pier — by StephenVR
バーチャルだからこそ、旅の面白さが必要!
バーチャルの魅力として「移動する時間がない」があります。ですが、メリットでもありますが、一方で観光地をただ巡るだけの味気なさを感じるデメリットにもなると思います。
集合地点に着いた時のワクワクや、観光地までにたどり着くまでの交通機関の乗り降り、帰りの飛行機に感じる寂しさ。リアルの旅行体験とバーチャルの手軽さを上手く合わせることで、良質な体験ができたと感じました。
筆者は、今回のイベントを通じて、旅行の楽しさを体験して、リアルでもしてみたいと思いました。
主催者のNEKO旅さんは、Quest対応の開催、PC版ではヨーロッパの旅を続けると伝えています。旅行を楽しみたい人は「VRC世界旅行」に行ってみてはいかがでしょうか。
●参考リンク
・主催者NEKO旅(Twitter)