未知の可能性に挑戦するクリエイター達と大丸松坂屋百貨店がタッグを組み、メタバースの生活者の暮らしを彩るための「アバター×ファッション」を提供する。そんなコンセプトを掲げ、バーチャルファッション領域に新たに参入した大丸松坂屋百貨店。
これまでも、「バーチャルマーケット」への出展をはじめ、メタバースコミュニティへの事業展開に意欲的な様子は知られていましたが、老舗百貨店の本格的なアバター販売に驚いた方も多いのではないでしょうか。10月17日には、さっそく第1弾として「彩千華（さちか）」、「鳳蝶（あげは）」、「風璃（ふうり）」、「龍青（りゅうせい）」、「瑚紅姫（ここひめ）」と5体のアバターを販売し、大きな話題を呼びました。
本プロジェクトで、特筆したいのが協力クリエイターのラインナップ。メタカル最前線では、イラストレーター・3Dクリエイターの対談をセッティング。5週連続にて各アバターの魅力に迫っていくため、その制作舞台裏をお伝えしていきます。
第3弾は、「龍青」の制作を担当した3DモデラーのRADIKAさん、（仮）さん、おとぎ かたりさん（以下、かたり）にお話を伺っていきます。
クリエイターの自由に作らせてもらった
ーーそうなると、結構デザイン画に縛られずに制作したということでしょうか。
RADIKA そうなりますね。株式会社Vの方からは、それぞれのクリエイターの好きなように作ってくださいといっていただけたので、わりと自由にやっています。アバターの名前も3人で決めました。ただ、インナーのデザインとかはV社を経由して米室さんに聞きました。
ーーアバターの名前はどのような経緯で決めましたか。
RADIKA まず「青磁器」から青を取りました。龍の方は、中国にある「龍泉」という青磁器の生産で有名な場所から取りました。
おとぎかたり（以下、かたり） あとはVRChatに使われているアバターで名前被りをしていないか、エゴサしやすいのかを確認して決めました。
ーーアバターの名前にも、クリエイターの自由が反映されているわけですね。（仮）さん、おとぎかたりさん、RADIKAさんはどのような分担でアバターの制作を進めていったのでしょうか？
RADIKA （仮）さんが素体と全体の取りまとめ、かたりさんが髪型を含む頭部、私が衣装を担当しています。
ーー今回の龍青の制作は、3人が普段作るアバターとは作風が違いますし、チームでの制作でしたがいかがでしたか。
RADIKA 全然違いましたね。
（仮） 以前チームでアバター制作したことがありましたが、そのときは取りまとめ役の指示に従う感じでした。今回取りまとめ役になって痛感したのですが、思っていた以上に難しいところが多かったことですね。全体のバランスを見ないとアバターの持つ雰囲気がバラバラになってしまいます。
ーーイラストレーターに加えてモデラーの作風も整える必要がありますからね……
（仮） 自分の担当したところはもちろん、RADIKAさんや、かたりさんが担当した部分も修正や指示を出すことがありました。
ーー作風をまとめる上で注目した点はどこでしょうか。
（仮） パーツの比率などもありますが、色味が大きいですね。特に衣装と身体の色味の違いは調整しました。
デザイン画とじっくり見ながら作った模様
ーー米室さんのデザインを見ていると、VRChatのアバターにしたときに等身が高くてフルボディトラッキングが大変そうだなって感じたのですが、等身周りはどうでしたか。
（仮） デザインと3Dの都合は違うので、デザインはデザイン、3Dは3Dって割り切って作っています。なので、等身が高いからフルボディトラッキングに苦労したというのはないですね。
龍青の場合は、デザイン画を見るとパースが強めなので、パースを考慮した上でバランスを取っています。
ーー龍青を実際に触ってみて感じましたが、結構筋肉質ですよね。ジャケットを脱ぐと特に感じます。筋肉質な身体は、デザイン画の時点から指定が入っていたのでしょうか。
（仮） 特に指定はなかったので、私のほうで体格を決めていきました。
ーー手が男性アバターの中でもゴツゴツしている男性らしさが溢れているように思えました。
（仮） 資料を見ながら頑張って造形しました。
RADIKA これが男性的な手か……って思いましたね。自分の手も男性的なのですが（笑）
ーー龍青の衣装は「中国の青磁器」がモチーフで全身に模様が施されていますが、苦労した点をお聞きしてもよろしいでしょうか？
RADIKA 青磁器には、現代の絵画のような、ぼかしなどの境界を曖昧にする手法が使われていないんです。境界線がはっきりしている分、細かい柄を反映する際には、ごまかしが効かないので苦労しました。デザイン画を見ながら、細かい柄がどのようにしてできているのかを予想しながら手作業で描きましたね。
ーーデザイン画の時点では、どの程度模様の詳細についてもらっていたのでしょうか。
RADIKA ある程度はもらっていましたが、裾の部分など、どうしても見えにくい部分はあります。デザイン画をボケるぐらいに拡大してじっくり見ながら作業しました。
ーー他に衣装に込めたこだわりとかありますか。
RADIKA ズボンの裾部分に注目していただけると、青磁器のような光沢が入っていると思います。イラストだと質感がどのようになっているのかが判断できない部分だったので、自分の好みで入れています。
（仮） テクスチャを確認しているときに、裾の部分だけ光沢が入っているなって気づきましたね。
RADIKA とはいえ、あからさまに入れるのは嫌だなって思ったのでよく見れば分かる程度には抑えてあります。
遊べるイケメンっていいですよね
ーーアバターの表情は、顔周りを担当した、かたりさんが自由に制作したのでしょうか。
かたり 喜怒哀楽だけ最初にあったのですが、それ以外は私が想像しつつ表情を作りました。シェイプキーは160ぐらい作って、いろいろと遊ばせてもらいました。
ーー顔周りだとポニーテールの揺れが大きくて印象がのこるなと感じますが、こちらはどのような意図で作りましたか。
かたり 今のVRChatは、揺れ物に触ることや、揺らすことができます。そうなると、いじりがいのある動きがあるといいなと思いました。
あとは龍青の名前が決定したあとに、揺れの動きを名前に合わせて調整したというのもありますね。
ーー龍青には装飾品が何点かありますが、こちらはどのような分担で制作しましたか。
RADIKA 衣装を担当している僕が基本的に作っていますが、腕輪は（仮）さんが作ってくれました。顔周りにあるヘイローやイヤリングはかたりさんが作っています。
ーー（頭を動かしながら）今気づきましたが、ヘイローの動きが意外とありますね!?
かたり ちなみにヘイローを持つと上に持っていけますよ。
ーー本当ですね。思いの外、上まで持っていけますね（笑）龍青ってポニーテールといい結構イジりがいのあるアバターですか？
かたり そうかもしれません。遊べるイケメンっていいですよね。
ーーありがとうございました。インタビューは以上になります。
12月21日まで受付中！ 「龍青」が当たるRPキャンペーン実施
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■キャンペーン概要
メタカル最前線公式X（ @metacul_project ）でクリエイター対談記事の公開投稿を期間中にリポストしていただいた方の中から抽選で１名様に大丸・松坂屋アバター「龍青」を１体プレゼントいたします。
■キャンペーン対象期間
2023/12/15(金)～ 2023/12/21(木)
■当選賞品・当選者数
大丸・松坂屋アバター販売公式 VRC向けオリジナル3Dモデル
龍青（りゅうせい）-Ryusei- …１名様
■応募方法
メタカル最前線公式X（ @metacul_project ）でクリエイター対談記事の公開投稿をリポスト
■応募資格
・Ｘアカウントをお持ちの方。アカウントを非公開設定にしている場合は応募対象外となります。
・大丸・松坂屋アバター販売公式 VRC向けオリジナル3Dモデルの「大丸・松坂屋アバター販売公式利用規約」にご同意いただける方。
■当選発表
応募者の中から厳正な抽選により、当選者を決定いたします。
当選者には、大丸・松坂屋アバター販売公式Xアカウント（@dm_avatar）からダイレクトメッセージ（以下「DM」）で、当選通知および賞品をお送りいたします。DMの送信は、2023年12月22日(金)を予定しておりますが、諸事情により遅れることがございます。
※DMで当選通知等のご案内をお送りするため、応募期間終了後もキャンペーン投稿のリポストを継続していただきますようお願いいたします。
※当選者の選定方法に関するお問い合わせには一切お答えいたしかねます。
※DMを受信いただけない場合、またはDMでご案内する期限までに必要な手続きを行っていただけない等の当社の責めに帰さない事由により商品をお渡しできない場合は、当選を無効とさせていただきます。
■注意事項
・当選は期間中お一人様１アカウント１回のみとなります。
・複数のXアカウントで応募された場合、当選を無効とさせていただきます。
・当社が指定する期間までに当選者と連絡がとれない場合は、当社の裁量により当選を無効とさせていただく場合がございます。
・賞品の変更や返品には応じかねます。
・賞品のアップデート対応はいたしかねます。
・当選の権利は応募者ご本人のみ有効で、第三者への譲渡や現金とのお引換えはできません。
・賞品のオークション等への出品、転売はご遠慮ください。
・本キャンペーンへの応募に伴い発生したトラブル・損害（直接・間接を問わず）について、当社は一切の責任を負いません。予めご了承ください。
・Xに不具合が発生した場合や、予期しない事象などやむを得ない事情により、本キャンペーンは予告なく内容を変更、または終了することがございます。
・失格、落選、無効のご連絡はいたしません。
■お問い合わせ先
大丸・松坂屋アバター販売公式Xアカウント（@dm_avatar）ダイレクトメッセージ
RADIKA/3Dキャラクターモデラー
VRChatをきっかけに3Dキャラクター制作を始め、3Dモデラーとして活動しています。
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