6月5日、ソーシャルVR「VRChat」にてFrabel-JPさん制作によるワールド「VR Art Museum 西洋絵画美術館」が公開されました。ワールドは、PCのみ対応しており、Quest非対応となっています。
日本人向けに古典から19世紀末頃までの作品が展示されているこのワールド。美術に詳しくなくても楽しめる豊富な解説が、作者の作り込みを感じました。人生で1回は見たことのある絵画の実寸大の展示もあり、行ってみるだけで楽しめました。本記事では、実際に行ってきたレポートと合わせて、紹介していきます!
VR Art Museum 西洋絵画美術館へレポート
VR Art Museum 西洋絵画美術館は、パブリックドメイン化された名画が展示されているワールドです。2階建ての構成になっており、ルネサンス、バロック美術とテーマごとにエリアが区分されています。
充実した文字と動画による解説
美術について知らない人にも楽しめるように、ワールド内で多くの解説が用意されています。
作品ごとに文字による解説が置いてあり、作者や作品名などが書かれています。内容が充実しているため、全体を見てから気になる作品を見ることを推奨します。
また、文字だけではなく、動画での解説も充実。入り口には、自分の手元に持つことができる動画プレイヤーが置かれています。ワールドにあるギミックに触れることで、作品について解説された動画が再生されます。
VRならではの原寸大サイズの作品鑑賞
このワールドに展示されている作品は、原寸大で見ることができます。
例えば、ゴッホの肖像画。写真のアバターを比較しても、小さいことが分かります。美術館にいかないと実感しにくい大きさを、気軽に実感しやすくなったのは革新的です。
さらに大きな作品に関しては、赤いボタンを押すことで、別エリアで原寸大サイズを見られます。
実際に見てみると、首を上げるのが大変な程の大きさを感じます。実際の美術館では、絵画の保護のため写真を撮るのが難しい場合や、一定の距離を取る場合があります。ですが、 高さを調節して間近に寄ってみたり、アバターと並んで撮ってみたり、現実ではできない鑑賞方法が楽しめるのもメタバースならでは楽しみです。
ワールド内で展示されている美術品は、実際に見るには海外まで足を運ばないと見るのは難しいと思います。VRChatなら、いつでも、だれとでも行くことができます。他の人と作品を見て、どういう意味があるのだろうかと考えてみてはいかがでしょうか。
●参考リンク
・Frabel-JP(Twitter)
・ワールドリンク