『バーチャルマーケット2024 Summer』開催! 横浜、ドバイ、大阪、3つの企業ワールドを紹介

7月20日から8月4日まで、『バーチャルマーケット2024 Summer』(以下、Vket)がVRChatとVket Cloudで開催されます。Vketは年に2回開催され、多くの企業・ユーザーを巻き込んだ大型のイベントです。

 会場となるワールドは企業ワールドと一般ワールドに分かれており、さまざまなコンセプトの会場が用意されています。

今回紹介する企業ワールドは、「横浜」「ドバイ」「大阪」。いずれもパラリアルと呼ばれる現実にある都市を再解釈したビジュアルになっています。

この記事では3会場の外観とピックアップした出展企業のブースを紹介します。実際の会場では、今回紹介していないブースもあるので、記事で予習を済ませたらぜひ足を運んでみてください。

パラリアル横浜のおすすめ企業ブース

横浜をモチーフにしたパラリアル横浜は、横浜中華街をはじめ、みなとみらい、横浜赤レンガ倉庫といったランドマークのエリアが多く盛り込まれています。

派手なエフェクトに目を引かれがちですが、モチーフとなっている横浜の町並みを丁寧に再現しています。ロープウェイもパラリアルの再構築で盛り込まれているかのように思えますが、2021年にできあがった実在する乗り物だったりします。

実際に移動するとなると、かなりの距離があるのですがパラリアル横浜では流れるように巡っていけます。パラリアル横浜は、入口で全貌を眺めてから横浜中華街を通り過ぎる形でスタートします。

実際の横浜でもひときわ存在感を放つ色彩豊かな横浜中華街も、パラリアル化した会場では上手く調和しています。

自分のアバターもミーム写真に?春とヒコーキ・ぐんぴぃさんのフォトスポット

道沿いに会場を歩いていると……

かなりリアルなお兄さんが立っていますね。

また少し会場を歩いています。

またまた会場を歩いていたらいます。意外とつぶらなひとみをしていますよね。

株式会社タイタンからは、お笑いコンビ「春とヒコーキ」のぐんぴぃさんのインタビューが実施された新宿駅周辺を再現したフォトスポットが登場。(そしてパラリアル横浜の数カ所にも出没)

インタビューの再現写真を撮影できるので、自分のアバターで撮影してみてはいかがでしょうか。ぐんぴぃさんの3Dモデルは実寸サイズに近いので身長が高いかもしれませんが、高さ調整できるギミックも用意されているため、小さいアバターでも撮影可能です。

サントリーのノンアルコールビールで乾杯!ギネス記録に挑戦

サントリー株式会社からは、ノンアルコールビールを紹介するブースが登場。

ノンアルコールビールを紹介するため、20歳以上であることに同意してから入場する特別な仕様になっています。また、バーチャルマーケットの公式キャラクターであるVketちゃん1号にも変化が見られます。

実は25歳未満の者を酒類のモデルに使用しないという広告規制があるんだとか。規制に合わせて、Vketちゃん1号も大人仕様の大人Vketさんとして登場。前回出展したときにもパネルとして登場していましたが、今回は3Dモデルになりました。

そんなサントリーのブースでは、「1時間でXに投稿されたアバターが乾杯している写真の最多数」でギネス世界記録に挑戦します。

ちなみにサントリーのブースに限らず、SNSでのシェアをしてほしい場面には撮影ギミックで自動撮影されます。球体にカメラを入れることで保存できるので、積極的に活用しましょう。

サウナの「ととのう」を疑似体験!メッセホールディングスのブース

今回が初出展となる株式会社メッセホールディングスは、2024年内に三鷹でオープンされる大浴場付きサウナ施設をイメージしたブースを展開します。

ブースの中では、サウナの「ととのう」を疑似体験ができます。サウナの流れを体験する形で学べるのはもちろん、繰り返し「ととのう」と……?

今回のVketからは日本語と英語の両対応がほとんどの企業ブースで行われるようになります。そのため、浴場の文化がない海外圏を意識した解説のスペースも用意されています。

焼津市の360度パノラマ映像を堪能!ふるさと納税を飛び越えて焼津市そのものを伝えるように

パラリアル横浜で最後に紹介するのは、5度目の出展となる焼津市。これまでの出展ではふるさと納税の紹介などが中心でしたが、今回からはより広い範囲で焼津市の魅力を届けることにシフトしました。

酔わないメリーゴーランドがブースの外に置かれています

Vket開催直前にVketの主催であるHIKKYと焼津市の間で、メタバースを活用した地域活性化に関する包括連携協定を締結しています。今回、焼津市が新しく出したのは「YAIZU パノラマシアター」です。

ドローンで撮影した焼津市の360度映像を、3つのシチュエーションに分けて鑑賞できる展示です。マグロに関わる現場や町並みなどを臨場感あふれる映像で届けられています。映像は、今回新たに焼津市で撮り下ろしたものです。

パラリアルドバイのおすすめ企業ブース

続いて紹介するのは、パラリアルドバイ。他のワールドとは異なり、電脳世界のような雰囲気が漂っています。今回の取材では詳細まで触れていませんが、登場してくる住民の様子から見るにさまざまな設定がありそうです。

そんなパラリアルドバイでは大規模な企業ブースを2つ紹介します。

#1つのブースでゲームが盛り沢山。花王グループ

最初に紹介するのは、花王グループが出展しているブースです。花王のシンボルマークの月が、パラリアルドバイに似合う形で出迎えてくれます。ゴージャスな質感とエフェクトですが、不思議と馴染んでいます。

花王のブースでは複数のゲームが用意されています。メインとなるゲームは、ヨゴレを退治する「スッキリ爽快!THE ヨゴレ退治」です。ヨゴレ退治に使うのはもちろん花王製品。

ゲーム終了後には、花王の提供のもと記念撮影も行われます。他にも花王製品を紹介するコーナーやミニゲームがあります。

ちなみにドン・キホーテとのコラボコーナーも置かれています。花王のブースではあるのですが、一瞬だけドン・キホーテかと錯覚するほどの存在感です!

ドバイだけども沖縄気分!ウォータースライダーとダンスで楽しもう

もう1つの大規模な企業ブースは、株式会社ユニバーサルエンターテインメント。パチスロの「沖ドキ!」をテーマにドバイでありながら沖縄の雰囲気が味わえるブースです。

ちなみにドバイでは賭博ができないことを受けて、ブース内でもパチスロの展示はありません。筐体自体は、パラリアル横浜で紹介したメッセで展示されているので、気になる人はそちらに足を運んでみてはいかがでしょうか。

体験できるアトラクションにはウォータースライダーやダンスを踊るといったものがあります。ウォータースライダーと聞くと「酔うかも?」と思うかもしれませんが、滑り始めるとゲームが始まるので滑る時間は終わり際しかありません。

ちなみに「ウラグチ」なるものがブースにあるのだとか……?

パラリアル大阪のおすすめ企業ブース

2022年のVketの企業会場にも選ばれていたパラリアル大阪が再登場しました。前回開催されたのが2年前のため実質初めてだという人も多いかもしれませんが、今回のパラリアル大阪は前回とほとんど別物です!

共通しているのは道頓堀周辺のみとなります。撮影箇所は異なりますが、雰囲気の比較画像を用意してみました。

ちなみにワールド内にある広告のネタは前回と変わらず置かれています。これは長らくVketを追ってきた身としては嬉しいファンサービスです。

道頓堀に至る道に関しても、同じ大阪なのにまだ引き出しがあったのかと驚くような風景が広がっています。Vketの引き出しも底知れずですね。

入口には大阪仕様の被り物もあるので、より大阪っぽくしたい人はかぶってみるのがオススメ。

パラリアル大阪に出展している企業ブースを見ていきましょう。

ロート製薬のブースでDEOCO銃を使ったシューティングゲーム楽しもう

最初に紹介する企業ブースはロート製薬株式会社。本社が大阪にあることから、パラリアル大阪での出展となりました。パラリアル大阪に出展している企業には、大阪にゆかりがある企業も多いので気になった人は調べてみるのもいいかもしれませんね。

ブースは2階建ての構成になっています。1階ではロート製薬公式VTuber・根羽清ココロちゃんとオリジナル楽曲「キラッとアイズ」の振り付けで一緒にダンスをして写真撮影ができ、2階では「においモンスター」を「DEOCO銃」で撃退するシューティングゲームが楽しめます。

2階のシューティングゲームは、複数人でプレイしないとクリアが難しいほどの難易度になっているので、協力プレイがおすすめです。

うなぎを捕まえて浜松モチーフのガチャを引け!浜松市は食をテーマに

他にも浜松市のブースが出展されています。今回は「食」をテーマに、うなぎのつかみ取りを模したミニゲームを体験できます。うなぎのヌルヌルした質感とVRの操作のおぼつかなさが相まったコンセプトになっています。複数人での対戦形式で楽しめます。

さらに浜松名産ガチャでは、ガチャガチャ感覚で浜松に関連する3Dアイテムなどが手に入ります。無料で回せるので、シークレットを目指して目当てのものが出るまで回してみるのはいかがでしょうか。

パラリアル大阪の最後には怪しいボタンと怪しいオバさんロボが……?

パラリアル大阪の最後には、何やらすごそうなオブジェクトが登場します。まず紹介するのは、通天閣を模したタワー。パラリアル大阪に入ったときにもひときわ存在感を放っていましたが、真下にも行くことができます。

そして何やら怪しいボタンが……?押すなよ!押すなよ!絶対に押すなよ!

そしてもう1つ、何やら怪しい大阪のオバさんロボが立っています。取材では詳細も分からないままでしたが、どうやら多くの人が集まって共闘する「レイドボス」のような遊びが盛り込まれているとのこと。ちなみにこのオバちゃんロボは味方側らしいです。

冒頭でお伝えした通り、今回紹介したのは企業ワールドにある一部のブースとなっています。まだまだ紹介しきれないブースも展示されています。

『バーチャルマーケット2024 Summer』は、7月20日から8月4日まで開催。今回紹介した企業ワールドは開催期間中のみの公開となりますので、忘れないうちに行くことをオススメします。