VRChatにちょっと慣れてきた人がお友達を作るイベント「フジヤマ結び橋」第0回レポート

VRChatに多少なりとも触れたことがある人ならば『日本語話者向け集会場「FUJIYAMA」JP』(以下FUJIYAMA)を聞いたことがあるのではないでしょうか。

FUJIYAMAと言えば、日本語話者が雑談、交流できるワールド。とりあえず日本人に会いたいならば、まず行っておくべきワールドでしょう。

そんなFUJIYAMAですが、直近ではワールドのみならずイベントも開催するようになったのを知っていますか?単なる場を超えて、交流の機会をもたらすように方針が定められました。

そんな中で始まったのが少人数お話イベント「フジヤマ結び橋」です。ターゲットは、VRChatに友達がいない人。VRChatを始めたての人はもちろん、馴染みのコミュニティがない人にもオススメです。

今回は第0回に行ってきたので、イベントの様子をお届けします。最後には運営による開催意図について聞いてきました。

お題はVRChatに関係あること?トークテーマはサイコロで決定!

会場はいつもの「FUJIYAMA」で開催。まずは10人の参加者を5人ずつ、2つのグループに分割しました。それぞれのグループにスタッフがついて会話のサポートに入ってくれています。

新しい友達を作るためには、まずはお互いのことを知らないといけませんよね。そこで、登場するのがサイコロ。サイコロにはトークテーマが書かれているので、出た目に書かれているテーマに沿って話をしていきます。

トークテーマに関しては、VRChatに関係があるものが中心です。

イベント会場でのサイコロを使ったトークテーマ一覧

今回、筆者は上段の白いサイコロテーマで参加しました。

とはいえ、どういった流れなのかはピンとこないかもしれません。実際にやってみた様子を見ていきましょう。

最初の出目は6、書かれているテーマはおすすめのワールドの話。

参加者が話している様子とサイコロの出目の話題の場面

ほとんどパブリック(誰でも入れるところ)のFUJIYAMAか、「Japan Talk Room 日本人向け談話室 [ JTR JP ]」にしか行かないというお話をされていました。イベント当日に初めてパブリックの「ポピー横丁-Poppy Street-」に行ったとのこと。

参加者が話している様子とサイコロの出目の話題の場面

これに対しスタッフの方が「もはやフレンドのいるところにしかいかなくなってしまった……」とこぼされていました。

再びサイコロを振ると……またも出目が6でワールドの話。

VRChat内のおすすめワールドの話をしているシーン

しっとりしたオススメのホームワールドを見つけたそうで、クラシックが流れるピアノ・ワールドで良いそうです。「Moonlit Hideaway【月明かりの隠れ家】」というところでした。

Moonlit Hideaway【月明かりの隠れ家】の写真

冬場はこのワールドでVR睡眠も行っていたそうなのですが、今はやっていないとのこと。なぜかというと……ヘッドマウントディスプレイが暑いから。これに対して「電気でホットアイマスクじゃん!」というツッコミが入り笑いに包まれていました。

さて次こそは別の出目が出るのでしょうか?期待してサイコロを振ると……出目は5。別イベントの話です。

サイコロを振った場面

どんなイベントに行ったのかという話でしたが、イベントの要素が強い、性格診断の2択を繰り返すワールド(※筆者注:おそらく「Personally Match」のこと)で遊び、最近はシンプルな雑談イベントに行っているという話が聞けました。

性格診断ワールドの話題で盛り上がっているシーン

さて次のサイコロ振りですが……なんとまたも出目は5。別イベントの話です。

VRCボクシングについて離している場面

雑談系にはほぼ行かずにゲーム系イベントに行っているそうです。またVRCボクシングにも行っているとのこと。このイベントは実際に体を動かしてボクシングをするイベントなのですが、ボクシングで相手と戦う以前に部屋の広さと戦っており、シャドーイングで物にぶつかる恐怖があるという切実なお悩みが語られていました。

参加者が話している様子とサイコロの出目の話題の場面

続いてサイコロ振りをすると……出目は4。衣装やアバターを販売しているBOOTHの話です。
ここまで大きい側の出目しか出ていません。この偏りもネタになるのがサイコロトークの良さでしょう。

参加者が話している様子とサイコロの出目の話題の場面

仲の良い衣装作者さんが来てくれて新しい衣装を見せてくれたそうです。なんと羨ましいお話。

参加者が話している様子とサイコロの出目の話題の場面

ここでスタッフのとっておきのお話が。イラストを描くそうなのですが、水着モデルの絵を投稿したところ、友人の衣装作者さんに次の日には3Dモデルにされていたとのこと。手が早すぎる……

さてサイコロを振ると今度は……出目が4。どれだけ大きい目しか出ないんでしょうかこのサイコロ。

参加者が話している様子とサイコロの出目の話題の場面

BOOTHの話なのですが……無理ですということで振り直し。その出目はなんと2!ようやく小さい目がでました。

参加者が話している様子とサイコロの出目の話題の場面

最近起こった話という話題です。サイコロを振った参加者はVRChatをスタートしてから2週間で78時間のプレイ時間、ひたすら他の人と喋り続けたとのこと。まさにこのイベントにふさわしい方だ!と一同大盛り上がりでした。

参加者が話している様子とサイコロの出目の話題の場面

そうこうしている間にイベント終了の時間に。集合写真を撮って終了となりました。

イベント終了時の集合写真

FUJIYAMAを通じて友達作りの機会を提供したいと思いイベントを始めた

今回はなぜFUJIYAMA主催で交流会のイベントを開催したのでしょうか。イベント運営の方に聞いてみました。

千種ナオ(筆者)

このイベントを開催した経緯を教えてください。

だめこ

フジヤマは人と人、世界と世界、組織と組織をつなぐ理念を持って活動していくことにしました。その理念を突き詰めた結果がこのイベントです。
フジヤマはいろいろな人が来る場所ですが、まとまって喋るところではありません。その機会をフジヤマで提供したいと思い企画したものになります。

千種ナオ(筆者)

今後の展望、展開を教えてください。

だめこ

定期開催はしたいですが、現状は不定期です。フジヤマTwitter、グループアナウンス、ワールドポスターをご確認ください。

今回のテストイベントを頭から検証して、今後の方向性を明確化します。

人との深いつながりを作ろうというVRChatの流れに、これまでのフジヤマの役割を拡張しようという視点で貢献を考えています。

FUJIYAMAというワールドは、さまざまな人が集まり新しい交流ができるところです。ただ、その中でも散り散りになっていて、1回限りの交流になってしまいやすいところはあるかもしれません。

そんなワールドの運営チームが、初心者から初級者に対して、深い交流を作ろうという目的で動いているのは、もっとVRChatを楽しんでほしい、という思いの現れだと感じました。
VRChatを始めたけども、仲の良い人がいないという方は参加してみてはいかがでしょうか。