大丸松坂屋百貨店が初のオリジナルワールドをVRChatに公開! まずはオリジナルアバター12体がお出迎えのエントランスから

7月12日、大丸松坂屋百貨店はVRChatにオリジナルワールド「Future Exhibition Tower -Daimaru Matsuzakaya-」を公開しました。

これまで12体のオリジナルアバターを展開してきた同社ですが、ワールド公開は初のこと。はたしてどのようなワールドとなっているのか、7月1日に行われたメデイア向け内覧会の様子と合わせてお伝えします。

迎賓館モチーフのエントランスに、12体のアバターサンプルが集結

「Future Exhibition Tower -Daimaru Matsuzakaya-」は、ワールド名の”Exhibition”の通り、さまざまな展示を目的としたワールドです。

ただし、公開時点で開放されているのはエントランスエリアのみ。まずはスモールスタートでワールドを公開し、今後徐々にエリアを拡張していくとのことです。

エントランスエリアは迎賓館赤坂離宮がイメージのもとになっているとのこと。白磁のような壁と金の装飾、赤いカーペットのコントラストがとてもラグジュアリー……上から吊り下がるシャンデリアも華やかな雰囲気を彩ります。

正面の階段はかなり高低差があるので、これを活かして縦に長い集合写真を撮影することもできます。みんなで正装して、豪奢な雰囲気が出る一枚を狙ってみるのもアリです。

ワールド制作を手がけたのはBOOTHショップ「same不動産開発」のsame0609さん。『CALM OFFICE』や『CLUB4D』など高品質なワールドアセットを手掛けてきた方です。

階段は一段ごとに少し出っ張った踏み面が特徴。この形状に沿ってカーペットも敷かれています。

そのこだわりぶりは「階段の形状に沿って変形するカーペット」といった細部にまで及んでいるようです。建築好きは細かいところまで見るとおもしろいかもしれません。

そして、このエントランスエリアの大きなポイントとして、全ての大丸・松坂屋アバターのサンプルペデスタルが挙げられます。これまで試着会や「Polygon Loading」で小出しにされてきたサンプルが、このワールドに集結しています。ユニークなデザインだけどもお値段が高い大丸・松坂屋アバターを、購入前に気軽に試すことができる場でもあります。

そして、大丸・松坂屋アバターの原画も展示されています。これも一部(購入特典など)で公開されてきたもの。ラグジュアリーな額縁におさめられた原画とアバターを見比べてみると、その再現率に驚かされるかもしれません。

今後もじっくりと拡張予定

公開時点では小規模なワールドですが、早速8月に拡張が予定されています。まずは階段奥の扉からエレベーターホールへ移動可能に。さらに「和室」エリアも登場予定で、ここで「VRC華道部」と「VRC茶道部」とのコラボも予定しているのだそう。

大丸松坂屋百貨店の担当者も「中長期スパンでアップデートを重ねていきたい」「このワールドでイベントなども開催できたら」と、今後の運用について抱負を語りました。アバター販売から参入し、ユーザーにも一目置かれるようになった大丸松坂屋百貨店にとって、「Future Exhibition Tower -Daimaru Matsuzakaya-」は初めてのVRChat上の拠点。老舗百貨店が、”未来の展示会”でどのような世界を見せてくれるか。じっくりとその増築を眺めていきたいところです。