夏を感じたい季節ですが、外に出れば連日の暑さで、夏を感じるどころか暑さに圧倒されてしまう毎日ではないでしょうか。しかし、私は今年の夏、一気に夏を満喫することができました。
そう『VRヴィランショー外伝 ヴァリ☆ドキ サマービーチ・フェスティバル』で!
悪役結社ヴァリアールとは?
『VRヴィランショー外伝 ヴァリ☆ドキ サマービーチ・フェスティバル』の詳細をご紹介する前に、まずは主催である悪役結社ヴァリアールとVRヴィランショーについて簡単に説明しましょう。
悪役結社ヴァリアールは、仮想世界を人間ならざる異形で満たすことを目的として活動する悪の組織です。VRChatを拠点に、「悪役」をテーマにしたワールドやイベントなどを展開しています。
活動の一つとして、VRヴィランショーがあります。悪役をテーマにしているヴァリアールだからこそ、ヒーローショーではなくヴィランショーなのです。しかし、ショーの内容はヒーローショーの醍醐味がぎゅっと詰まっており、動く、鳴る、応援するといったステージショーの魅力が満載です。
そんなVRヴィランショーですが、今回の『VRヴィランショー外伝 ヴァリ☆ドキ サマービーチ・フェスティバル』は、その名の通り外伝的な作品です。なんと、シリアスなアクション要素を一切排除したコメディに挑戦するのです。
南の島にやってきた!ステージ前から歓迎ムード
『VRヴィランショー外伝 ヴァリ☆ドキ サマービーチ・フェスティバル』のあらすじは、以下の通りです。
まさに「夏」を満喫できるストーリーとなっています。ワールドに入ると、そこは南国リゾート!パンフレットを受け取り、洞窟の外に出ると、今回のステージが広がります。
後方には屋台が並び、レジャーシートに座ってショーを楽しむことができます。屋台で買ったお好み焼きをレジャーシートの上で頬張る……まるで夏祭りのような気分が味わえます。
演出が想像以上に凝ってる!?
今回は本当にシリアスなアクションは一切なく、徹底的にコメディに振り切った内容となっています。実は、公演直前まで「もしかしたら裏切るのでは…?」と少し心配していましたが、そんな心配は無用でした。
外伝だし、会話劇だからサクッと終わるだろうと思った人もいるかもしれません。しかし、実際にショーを見てみると、いつものアクション満載のショーに負けないくらい、細部まで作り込まれています。
アクションや殺陣がない代わりに、力を入れているのはセットと演出です。冒頭のイベントロゴの登場シーンから、セットの切り替え、アイテムの出し入れまで、あらゆる場面に凝ったエフェクトなどの演出が施されています。
物語自体は会話劇によるコメディですが、登場人物たちの軽快な掛け合いは、ぜひご自身の目で見て楽しんでいただきたいです。コメディということもあり、いつも以上にワチャワチャ感が増しているので、きっと笑いが止まらないはずです。
会話劇だからこそ、観客が置いてけぼりにならないよう、笑いをしっかり届けることに妥協していないと感じました。
外伝であっても面白さは変わらない
今回のショーは、いつものヴィランショーとは一味違いますが、舞台と観客の掛け合いによる面白さは健在です。過去作をご覧になった方は、いつものノリで気軽に楽しんでいただけると思います。
ヴァリアールやヴィランショーを知らなくても、事前知識も必要なしで見られます。あえて、予習するならホームページの怪人一覧からキャラを見ておくのもいいかもしれません。
夏祭りに行くような感覚で楽しめる作品ですので、ぜひ気軽に見に行ってみてください。
『VRヴィランショー外伝 ヴァリ☆ドキ サマービーチ・フェスティバル』は、執筆時点ではのこり2公演行われます。公演に関する最新情報は公式Xアカウントからご確認ください。