株式会社HIKKYは11月29日、同社としては初となるメディア向け記者発表会を都内某所にて開催。その中で、ソニー株式会社との提携を含む新ソリューションとして「unlink」(アンリンク)を発表しました。
「unlink」は、「次元を超えて遊ぼう」をコンセプトにしたHIKKYによる新ソリューション/サービスです。同社の開発するWebブラウザのメタバース開発に特化したゲームエンジン「Vket Cloud」と、外部デバイスとを連携させる機能群で構成されます。
第1弾の提携デバイスは、さきほどソニー株式会社より発表があったモバイルモーションキャプチャー「mocopi」(モコピ)。1個当たり約8gという超小型軽量の慣性式モーションキャプチャーデバイスである同製品との連携により、誰でも気軽にスマートフォンで、モーションデータをメタバースに送ることができるようになり、リアルとバーチャルの境界線を越えたソリューションの提供を目指すとのことです。
例えば、バーチャルとリアルで同時に行うライブ配信や現地観光ガイドの実現、メタバースでのバーチャル接客をより手軽に展開することを実現するなど、様々なメタバースでの活動を広げることができます。
記者会見の中で、HIKKY・CEOの舟越靖氏は同社の示すメタバース像に関して「人が集まるメタバース」であり、次に目指すのはリアルとバーチャルの融合であると語りました。これまで、秋葉原や、渋谷、大阪、沖縄、ニューヨーク、そして名古屋やパリ、札幌など全世界津々浦々の都市をバーチャルに再現する「パラリアルワールドプロジェクト」を展開してきた同社(関連記事)。
詳細はまだ明かされていませんが、バーチャルマーケットをリアル会場でも行う「リアルバーチャルマーケット」の併催も示唆されました。
「unlink」は順次バーチャルマーケットの会場を通じて、具体例を示していきます。そして、「unlink」は、今後様々なハードと連携しながら、機能拡張を進めていく予定とのことです。今後、HIKKYがどのようなメタバースを提示していくのか、次なる動きに注目です。
モーション事業推進室 室長 相見 猛氏コメント
メタバース領域で大きな挑戦を行うHIKKYとサービス連携を進められることを大変嬉しく思います。ソニーは、独自のセンシング技術とアルゴリズムを搭載したモバイルモーションキャプチャー「mocopi」を通じて、多くの人々が3Dコンテンツの制作を身近なものにし、メタバースでの感動体験を提供することを目指しています。HIKKYとの取り組みをはじめ、今後も「mocopi」のサービス連携を進めていきます。
●参考リンク
・プレスリリース
unlinkは、HIKKYが次なるメタバースに繰り出す答えになるものと位置づけています。メタバースは、リアルとバーチャルとがより具体的に連動していく時代へと変わっていきます。HIKKYのこれまでの知見と、あらゆるクリエイター、様々な企業との共創をもって、世の中に提供していきます。時代の架け橋となるべく、様々な新機能を、このソリューションに追加していきますのでご期待ください。