蔵書1万6377冊!青空文庫が読めるバーチャル図書館「[JP]NDC Library」をご紹介【#ヤタノの漫遊記出張版】

VRChatには現在、すべてで2万5000種類を超える「ワールド」があります。そのほとんどは、ユーザーコミュニティーが有志で生み出したものとなっており、その数は日々増加中です。そんな、VRChatの醍醐味の一つでもある「ワールド」。しかし、あまりにも数が多くてあまり探索できていないという方も多いはず。 いつも集まれるワールドは見つけやすいけど、一緒に遊んだりできるワールドを見つけるとなると中々見つけられない。

そんな時に役立つ企画が#ヤタノの漫遊記です。「#ヤタノの漫遊記」は、2019年1月から活動するVTuber・バーチャルFOXヤタノさんが、日々増え続けているVRChatのワールドをTwitterとYouTubeにて面白おかしく紹介するというもの。

そんな「#ヤタノの漫遊記」から、バーチャルFOXヤタノさんご本人に、さらに紹介したいものをピックアップ。140秒では収まりきらない魅力を紹介していただく連載が「ヤタノの漫遊記出張版」となっています。

蔵書1万6377冊!青空文庫が読めるバーチャル図書館「[JP]NDC Library」

皆さま青空文庫はご存じでしょうか?

一定の期間が経ち著作権が消滅したいわゆるパブリックドメインの作品や、著者が許諾をした作品に限定して、インターネット上で無料で回覧できる電子図書館のようなもの。さまざまなジャンルの本が並んでおり、そのすべてにオンラインでアクセスできます。

そんな青空文庫、書籍は1万6377冊にものぼるとのことですが、これがすべてVRChat上で読むことができちゃうんです。それが今回紹介する[JP]NDC Libraryというワールドです。

写真には撮ってないのですが近くにはクレジットがあります、そこで使われているギミックの詳細もあったりします

ワールドに入るとそこはモノクロ空間。色彩が感じられない空間で逆にちょっと幻想的に見えます。二階とも思える所には本棚が大量に並んでいるのが確認できますね。

建物の端からは二階に上がる階段があるので、そこで見えていた所まで昇る行く事が出来る様になっています。

二階に到着し、本棚を見てみるとそこは丁寧に整頓された本で満たされており、ぎっしと詰められています。

そしてそれだけではなくこの並んでいる本は手を使づけると赤いレーザーポインターが出るので、お目当ての本に向けてuseすることで何と読むことができます。

ぺらりと捲られるページ

本は左右のコントローラーのトリガーを押す子で次に進めたり、戻ったりと紙の本さながらにめくることができます。読める部分は一部分のみとなっておりますが、それでもVRで本が読めるという体験は今ままでのワールドにはない要素ですね。

もちろん本棚ごとに置かれているジャンルは異なります。

政治や経済が載っているものから心理学や文学など、その種類は多岐に渡ります。当然ながらここにある本は全て読むことが出来ます、読めない本なんてありません、凄い……

しかしこれだけあるとお目当ての本を見つけるのは大変です。

なんせ1万6377冊です(改めてみると桁ヤバイ)色んな本があるとはいえ本棚から探すのは大変かもしれません。

そんな時に役立つのがこの、検索機能のパネル。

ここで本のタイトルから著名者の名前を入力する事でその場に本を出現させて読むことが出来るのです。

ここを使えば名前やワードさえあればあの本なんだっけ?と行ってしらみ潰しに本棚を確認する必要がありません。

態々探さなくても手元にすぐ出現するのはVRならではですね。

因みにお外の方には梯子が掛かっており、そこからモノクロの風景を見渡す事が出来る様になっています。

曇天な空模様ともなっていますがワールドの雰囲気からして何とも落ち着きます。室内が暗いので外で本を読んでもいいし、ちょっと疲れた時は休憩がてらみるのもいいかもしれませんね。

そんな感じで青空文庫に登録されている本を全て読むことができるワールドです。

読書好きな方にはたまらない仕様となっていますので本スキーな方には大変オススメです。

ワールドの性質上本で時間を潰すという事も可能となっているので「待ち合わせの時間までどうしようか……」となっている方にもオススメできる様になっております。

ぜひとも皆さまも訪れてみてくださいね。

●参考リンク
バーチャルFOXヤタノ(Twitter)
バーチャルFOXヤタノ(YouTube)

ABOUT US
アシュトン「メタカル最前線」編集長
2021年3月より「VRChat」はじめソーシャルVR/メタバースの魅力を発信するメタバースライターとして活動。週100時間以上仮想空間で生活する「メタバース住人」として、AbemaTV「ABEMA PRIME」、関西テレビ「報道ランナー」、TBS「サンデー・ジャポン」ほか多くのメディア取材を受ける。2022年4月に「メタカル最前線」を創刊。