【前編】「VRCお見合い会」って実際どうなの? 実際に行ってみてわかった手厚いサポートと安心感

みなさん、「VRCお見合い会」って聞いたことありますか?「VRCお見合い会」は、株式会社Flamersが主催するVRChat上のお見合いイベント。街コンのようなものを想像してみるとイメージがつきやすいかもしれません。Twitter上でも度々話題になっており、これまで過去5回開催しており、約460人が応募、123人が参加している人気イベントです。

主催母体が企業である点や、リアルも含めたお付き合いを前提にしている点や、将来的に独自アプリ化を目指している点など、数多くあるVRChat上のイベントの中でもかなり異色なこのイベント。性質上イベントの内容が表に出てくることも少ないため、中には「行ってみたいけれど実際どんな雰囲気なのか分からなくて不安」という方もいらっしゃるでしょう。

メタカル最前線では、そんな「VRCお見合い会」のプレス向け体験会へ潜入取材!また、主催である株式会社Flamers代表取締役社長のKouchさんと、共同運営のなみしろさんにイベント開催の経緯やメタバース上でマッチングをする魅力などについて深掘りインタビューを実施しました。

前編となる本記事では、イベントに実際行ってみてわかった「VRCお見合い会」の魅力について当日の様子とともに徹底レポートしていきたいと思います!

メタバースでの恋愛事情

そもそも、ソーシャルVRやメタバースの世界での恋愛というのはどれほど一般的なのでしょうか?これまでソーシャルVRに触れたことがない人からすると、「VRで恋愛なんてほんとにやっている人がいるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。

バーチャル美少女ねむさんが2021年10月に公開したユーザー動向調査「ソーシャルVR国勢調査2021」によると、ソーシャルVRユーザーの実に4割は何かしらの形で恋愛感情を抱いたことがあるという報告がされています。

ソーシャルVR国勢力調査2021(バーチャル美少女ねむ)

特にプレイ時間が5000時間を超えるようなヘヴィーユーザーに至っては約8割が「恋をしたことがある」と回答するなど、やはりソーシャル(人とのかかわり)を主軸に置くメタバース・ソーシャルVRにおいては、友人関係のみならず恋愛関係も含め、現実とことさら変わらない人間関係が育まれていることが分かります。

特にVRChat上においては「お砂糖」と俗称されるパートナー文化が盛んで、性別の壁をも越えた多様なパートナーシップが生まれていることも知られています。

「VRCお見合い会」とは? 実際の流れを追体験しよう!

そんな中、今年2022年5月2日に初回開催を迎えたのが今回特集する「VRCお見合い会」です。主催は、株式会社Flamersが行っており、中でも代表取締役社長のKouchさんと、なみしろさんが中心となって運営をしています。

メタバース・ソーシャルVRから始まる恋愛の特徴である「リアルの外見に関係なく、内面から恋愛が始まる」という点を重視しており、原則として男性と女性との間のマッチングを目的としたお見合いイベントです。

これまで過去5回開催しており、応募人数は460名、参加人数は123名、マッチングは43組が成立しているとのことです。Googleフォームにて事前に申し込みをする方式を取っており、抽選ののち当選者には公式TwitterよりDMが届く流れになっています。

当日は個室1対1でペアになって各10分ずつお見合い、イベント終了後のアンケートにてまた会いたい異性を指名して、成立したらVRChat上での1回目のデートまでを運営がサポートしてくれます。

「VRCお見合い会」説明資料

とはいえ、マッチングイベントなんてリアルでも行ったことないし、ちょっと自分には関係ない世界というか馴染めないかもしれなくて不安だな。そう感じているそこのあなた。安心してください!私もマッチングイベントはこれが初めて。取材でしたが行く前は、本当にうまく振舞えるのか正直不安に思っている節もありました。

では実際行ってみたらどうだったのか。ここからは当日の様子を筆者とともに追体験していきましょう!

①参加前にプロフィールシートを記入しよう!

筆者のプロフィールカード

無事、参加登録が完了し、当選したら運営チームより簡単なプロフィールに関するアンケートシートが送られてきます。ここで回答した内容は、当日ワールドにプロフィールカードとして設置され、男性はこのカードを持参して各部屋をまわる、女性は自身のプロフィールカードが置いていある部屋に待機することになります。

毎回、1枚1枚プロフィールカードを作成してワールドに組み込む丁寧さ。これのおかげで、会話のタネに困ったときもお互いにプロフィールカードを読んで共通点を探してみたり、気になる部分を深掘りしてみたりと話題を作ることができちゃいます!

②まずは、イベント説明と軽いアイスブレイクのコーナー

はじめの説明の様子 ステージ上でなみしろさんがスライドを説明しています

イベントがスタートしたら、まずは当日のタイムテーブルや注意事項、イベントの流れに関するアナウンスがあります。まず、この時点で「運営がめちゃくちゃしっかりしている……」と感じました。最初にアイスブレイクで緊張をほぐし、その後1対1のお見合いがスタート。10分で話して、部屋の移動など転換に1分、これを参加組数分回して、最後は自由解散。イベントとしての導線がかなりしっかりしていて、スタッフも司会のほかに数名いて常にサポートができる体制になっていました。

当日の流れもここでおさらい!

1対1でお見合いする部屋も、エリアごとに音声がわかれており、隣の音が聞こえないようになっているなど、周りの目を気にせずお見合いに集中できる環境づくりがされています。もちろん、運営スタッフ側からは全部屋の様子が見えるようになっており、何かトラブルがあればすぐに対応ができる設計です。

③話のキッカケが盛りだくさん!あっという間の10分間お見合いタイム

イベント説明・アイスブレイクが終わったら、いよいよ「VRCお見合い会」のメインコンテンツである10分間のお見合いタイムがスタートします。

女性側は番号が振られた各部屋に待機しており、男性側が順に部屋をまわっていく形式を取っています。部屋の外からは中の様子が見えるのですが、中に入ってみると壁が現れてしっかりと個室になっています。

部屋の中には、プロフィールカードはもちろんのこと、話題を振るサイコロや、ミラー、花火が綺麗な夜景など、困ったときの話のタネになりそうな小道具がたくさん用意されています。

実際に話してみると10分は本当にあっという間。ただ、しっかりとお互いのことを最低限知れる時間ではあるし、話すことがなくなって沈黙が訪れてしまうほど長くもない、「ちょっと足りなかった……!もっと話したい…..!」となるような絶妙な時間設計だなと思いました。

実際に会話している様子①(撮影協力:natsume020)
実際に会話している様子②(撮影協力:なみしろ)

④イベント終了後は、DMに送られてくるアンケートフォームに答えよう

話も盛り上がり、「えーっ!今来たばっかり!!」といいたくなるほどあっという間に終わってしまったお見合いタイム。終了後には、また再度運営からのアナウンスや告知が行われます。

イベント終了後の挨拶

イベントが終わり次第、参加者に向けにTwitter上で参加後アンケートが公開されます。そのフォームにて、もっと話したい人を最大2名記入。そのほか、イベントに関する感想や意見などを回答します。

ここで、お互いの名前が記入されたらマッチング成立です。その後、運営とマッチングしたカップルによる3名でのグループDMが作成され、1回目のVRChat内デートの日程調整をします。当日は運営メンバー1~2名とゲームワールドなどでアイスブレイクしたのち、他のワールドへお見送りする、という流れです。今後、デート用のワールドをお見合い会で作成するなんてことも企画しているようです。

今回は、プレス向けの特別開催だったため、イベント中の撮影は許可されていましたが、通常イベントの場合はプライバシーの問題からイベント撮影は限られた記念撮影スポットでのみ許可されています。諸々のアナウンスや次回開催の告知などが終わったら、その後は自由解散です。

とにかく手厚いサポート!交友関係を広げたい人にもおすすめ

今回の体験会では集合写真の撮影もありました!(※普段はありません)

イベントに参加してみて、とにかく感じたのが運営の手厚いサポート体制です。当日からマッチ成立後のデートまで、本当に導線がしっかりと作りこまれていて、マッチングイベントに初めて参加した筆者でも、迷うことなく安心してイベントを楽しむことができました。

VRChatのイベントの中でもここまでしっかりと導線づくりができているイベントは珍しく、ワールドの機能面での作り込みやイベントのシステムに関しても、本当にユーザーフレンドリーに真摯に考えられているなと節々から感じました。運営メンバーもいちユーザーであるからこその体制でしょう。参加者へのヒアリングもかなり積極的に行っているようです。

主催のKouchさん

純粋に「楽しかった」と思えたイベントで、参加前と後ではかなり印象が変わりました。今回、実際にお見合いタイムでお話しさせていただいた方の中には、過去に「VRCお見合い会」に参加されているユーザーさんもいました。以前の感想を聞いてみると「ガツガツ結婚相手を探してるみたいな雰囲気ではなく、単に異性の友達を作りたいみたいなライトな人も多くて、落ち着いた雰囲気なのが自分に合っている」とお話しされている方もいました。

交友関係を広げられるのも魅力のひとつ!(撮影協力:なみしろ)

実際、イベント全体の雰囲気はかなり穏やかで、リアルの街コンや合コンなどに抱いているようなギラギラしたイメージとはかなりかけ離れていて、こうしたイベントになじみがないユーザーでも楽しめそうだなと感じます。いきなり交際相手を探すというとハードルが高く感じてしまう方も、まずは交友関係を広げてみるという意味で気軽に参加してみてはいかがでしょうか。

後半記事では、後日実施したKouchさんとなみしろさんへのインタビューを中心に、「VRCお見合い会」が生まれた経緯や、お2人の実体験に基づく「メタバース×恋愛」の魅力やメリットなどについて深掘りした内容をお伝えしていきます!「VRCお見合い会」は今後も月数回のペースにて実施していく予定なので、公式サイトや公式Twitterにて最新情報をチェックしてみてください。

参考リンク
「VRCお見合い会」公式サイト
「VRCお見合い会」公式Twitter
株式会社Flamers公式サイト

ABOUT US
アシュトン「メタカル最前線」編集長
2021年3月より「VRChat」はじめソーシャルVR/メタバースの魅力を発信するメタバースライターとして活動。週100時間以上仮想空間で生活する「メタバース住人」として、AbemaTV「ABEMA PRIME」、関西テレビ「報道ランナー」、TBS「サンデー・ジャポン」ほか多くのメディア取材を受ける。4月よりメタバース文化の最前線を伝えるマルチメディアプロジェクト「メタカル最前線!」を運営。