Diver-X、光学・IMU複合式トラッキングシステム「ContactTrack Series」を発表、予約販売を開始

12月21日、Diver-X株式会社は光学式トラッキングシステム「ContactTrack Series」を発表し、カメラとトラッカーのセット商品を公式ストアにて予約販売を開始しました。価格はセールで税込54980円から、製品の出荷は2025年3月中旬を予定。

光学･IMU複合式を併用したトラッキングシステム　

ContactTrackは、フルトラッキングなどが可能な商品です。特徴は、光学･IMU複合式を併用したトラッキングシステム。カメラとIMUを両方を活用することで、カメラによる高精度なトラッキングを活かしつつも、カメラから検出できなくなってもトラッキングし続けるようになっています。

カメラで位置情報も直接分かっているため、対応している身長の範囲にはとくに制限はない

カメラはUSB2.0ケーブル1本でドングル内蔵カメラと接続。1カメラでトラッカー2個まで接続可能することができ、最大4台まで増設可能です。

カメラのトラッキングは赤外線で行われているため、電気を消した状態でも使用可能。トラッキングのモードには、光学･IMU複合のほかIMUのみを活用したモードもあるため、VR睡眠のような布をかぶった状態でも使用できるかと思われます。

セットアップに関しては、SteamVR対応デバイスで簡単に使用可能。また、他のトラッキングシステムと共存可能になる設計をしています。

光学式のトラッキングではすでにLightHouseを用いて構築しているユーザーがいます。そのため、LightHouseとの共存を想定していますが、BaseStationでContactTrack対応トラッカーをトラッキングすることはできません。

拡張性を見込んだシリーズでの展開

今回は販売されるのはカメラとトラッカーのみですが、今後はシリーズとして商品展開することを構想しているとのこと。自社からオブジェクトトラッキングできる商品を出すほか、開発キットを企業・開発者に配ることでContactTrackエコシステムを構築することを狙っています。

すでに企業パートナーには開発キットを提供しており、2025年1月より情報公開されます。

発表会の現地では、リング型トラッカーに実装した開発キットの実物が披露されました。開発キットは100円玉ほどのサイズでした。

価格など商品情報・展示情報

ContactTrackの基礎スペックは以下の通りです。（商品ページより引用）

今後の展示・デモは、2025年1月7日から行われるCES2025をはじめ、毎月開催されているメタのみなどがあります。

商品のラインナップは2種類あり、違いはカメラ固定台とストラップの有無で分けられています。カメラ固定台とストラップは、機材を多く持っているユーザーには不要となるため、少しでも安く購入できるように用意されています。カメラの固定は1/4インチネジで固定可能です。

また、今回はスターターセットのみの販売で、トラッカー単体での販売は今後予定されています。

ContactTrackは12月21日より予約受付中。価格はセール価格59800円、固定台とストラップなしで54980円です。

●参考リンク
・プレスリリース