ばーちゃるケアゆずあっとは9月5日、広島市内の不登校学生に向けソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」を活用した「メタバース不登校学生居場所支援プログラム」を9月26日~10月9日の2週間のうち8日間にわたって開催することを発表しました。参加費用は無料、定員は5名です。9月15日まで、公式サイトにて参加者を募集しています。
メタバース不登校学生居場所支援プログラムは、不登校の高校生に対して、メタバースでの人との出会いや独自の文化に触れることで自身の新しい居場所や可能性を発見する機会を提供する取り組みです。
参加者には、Meta Quest2を貸与し、実際にVRゴーグルを装着してソーシャルVRプラットフォームVRChat内に入り、メタバースで活躍するクリエイターとの交流や世界の探索を行います。プログラムの中では、実際にVRChat上で活躍しているクリエイターやイベンターの話を聞ける機会もあるそうで、メタバース小説家のsunさんや、「VRC世界旅行」の主催であるNEKO旅さんなども参画を表明しています。
2週間のプログラム期間中は参加者に一人ずつメンターを配属し、メタバース内での活動をサポートするとのことです。
また、本プログラムは立命館大学総合心理学部のサトウタツヤ教授と臨床心理学の専門家と応援・連携し企画している他、広島市社会福祉協議会より後援・助成をいただき、その分野のプロフェッショナルや専門機関と共に実施しています。
●サトウタツヤ教授コメント
メタバースは単なるメディア(媒介)ではなく、私たちの新しい生活空間にもなり得る。そして、それぞれの人がアバター姿でコミュニケーションすることは、もはや古い世代の想像力を完全に超越している。この新しい空間で何ができるのか。今回の試みはメタバースの可能性を拓くための第一歩であり、参加者もまた新しい歴史の1頁を共にひらいてゆく存在になるでしょう。文化心理学者として今回の試みを心から応援したいと思います!