モスバーガー公式! クリエイターの熱量こもるVRChat「モスバーガー ON THE MOON」を最速レポート!

株式会社モスフードサービスは9月6日、同社の展開する「モスバーガー」の新商品「月見フォカッチャ」の発売に合わせて、モスバーガー初の仮想店舗「モスバーガー ON THE MOON」をソーシャルVR「VRChat」の特設ワールドとしてオープンしました(ワールドリンク)。ワールドは、PC・PCVR環境およびMeta Quest2単体でも遊ぶことができます。また、本日20時からは同ワールドにて記者会見も実施。モスバーガーの新商品概要や本商品のマーケティング施策、およびワールドの紹介などを行いました。

メタカル最前線では、同記者会見へ参加しさっそくこの「モスバーガー ON THE MOON」を体験してきました。本記事では、そんな企業ワールドのなかでも、かなり高い完成度や溢れる遊び心に感動した様子をレポートしていきます!

モスバーガーがはじめて「月見」市場に参戦!? ぶっちゃけ記者会見

記者会見では、司会にニッポン放送のバーチャルMC・一翔剣さんが登場。モスフードサービスからは、上席執行役員マーケティング本部長の安藤氏と、マーケティング本部商品開発部長の濱崎氏が登壇。それぞれ、新商品のマーケティング施策についてと、商品説明を行いました。

他チェーン店では、よく見られる秋の季節限定「月見」商品ですが、モスバーガーは今回の「月見フォカッチャ」がこの50年の歴史上初めての「月見」商品とのこと。昨年などに販売していた秋の限定商品「バーベキューフォカッチャ」に、ゆで卵を乗せて、女性層や若年層へアピールをしていきたいと伝えます。

今回は、そんな女性層に向けて「美少女戦士セーラームーン」とコラボ。さらに、若年層に向けてはネット注文などデジタル層に向けた施策としてVTuberの星街すいせいさんを起用した楽曲タイアップや、オリジナル動画の公開も行っていくとのことです。

モスフードサービスより登壇した安藤氏と濱崎氏は両名ともに、今回がVRゴーグルを被るのもほぼ初めて。少し手慣れない様子もありましたが、Meta Quest2単機にて登壇し、プレゼンを進めます。

2人のアバターは、今回の会見のために現実の姿に寄せてデフォルメして作成されているとのこと。実際に、本部の担当者がこうしてVR空間にやってきて自らメタバースの生活者とコミュニケーションをとっていく様子が見られました。

記者会見終了後の集合写真

純粋に楽しい! クリエイターとともに作った特設ワールドをレビュー

そんなデジタル向けの施策の一つとして、今回制作されたVRChatオリジナルワールド「モスバーガー ON THE MOON」。新商品の「月見フォカッチャ」から連想して、月面のバーチャル店舗としてオープンしたこのワールド。入ってまず感じたのが、「新商品のマーケティングにここまで力を入れるのか」と思うほどのこだわりです。

入り口はあの宇宙船

入り口は、月面に着陸した宇宙船。出迎えてくれたスタッフは、うさぎの姿をしています。そして、まず感動したのはこのジャンプ力!そう、しっかりと月面気分が味わえるように重力が調整してあるのです。バーチャルだから当たり前と言ってしまえばそれまでですが、これを見た瞬間に「ここは、純粋にワールドとして楽しめるぞ」と気分が高鳴りました。

進んだ先に、光り輝いているのが本ワールド一番の見どころ。モスバーガーの店舗です。バックに迫力のある地球が見えるこのロケーション。最高ですね~

進んだ先にはモスバーガー月面店が!
地球を背景にももジンジャーエールを飲むリーチャ隊長ともんちゃん

店舗のつくりはさすが公式。本当にモスバーガーに食事に来たようです。ちなみに、ここに掲示されているメニューはすべて実際に厨房で作ってみる体験ができるもの。今回新発売の商品を中心に4種類の食事、ドリングを調理体験できるギミックもついています。

店内の概観
月見フォカッチャというより、むしろ地球見フォカッチャ!?
メニューはすべて厨房で作れちゃいます!

ワールドを制作したのは、VR蕎麦屋タナベさんをはじめとするこの面々。記者会見において、上席執行役員マーケティング本部長の安藤氏に伺ったところ、今回VRChatをプラットフォームに選んだ理由も、クリエイターの熱量が高かったからとのことで、実際にメタバースを楽しんでいるユーザーやクリエイターとともに盛り上げていこうという心意気を感じました。

スタッフクレジット

楽しく体験! 「月見フォカッチャ」調理を実践

フォカッチャにグリーンリーフを乗せる様子

メタバースならではといえば、実際に手足を動かす「体験」が第一。今回のワールドでも、実際に厨房に入って新商品の「月見フォカッチャ」を調理体験しようというコーナーが用意されています。

作った月見フォカッチャはその場で食べちゃおう!

手順は7つ。まずはフォカッチャを焼いて、グリーンリーフを乗せる。そして、ソーセージを茹でて乗せて、あとは千切りキャベツとソース、一番大事な半熟風たまごを乗せれば、最後に内袋に入れて完成です。操作も複雑すぎず、それでいてしっかりと調理した感もあるちょうどいい工程でした。

月見フォカッチャのつくり方

ちなみに、この調理体験。調理レシピが書いてあるのは「月見フォカッチャ」だけですが、実際には枝豆コーンフライや、ももジンジャーエールなど他商品も調理が可能な様子。ぜひ実際に行って、試してみてください!

枝豆コーンフライと月見フォカッチャを食べるリーチャ隊長ともんちゃん

そのほかにも、ワールド内には宅配をしに地球へ飛び立つうさぎたちなど遊び心あるギミックも多数ありました。ワールドを隅々探索してみるもよし、フレンドと一緒に月見フォカッチャを食べてSNSに投稿するもよし、ぜひ一度は実際にその目で見てほしいワールドです。

ワールドのいたるところにこうしたうさぎが登場
ちなみに、うさぎのモーションはカソウ舞踏団団長のyoikamiさんが担当しているとのこと

さらに、今回はモスバーガー恵比寿東店、渋谷道玄坂店、渋谷公園通り店の三店舗では、店内でMeta Quest2にてこのVRChat特設ワールドを体験できるメタバース体験ブースもオープンするとのこと。そちらの期間は、9月14日~16日の3日間限定となっています。

安藤氏によると、モスバーガーは今後も条件はあれど機会さえあれば、一度だけでなく、二度三度と引き続きメタバースでのマーケティング施策も行っていきたいとのこと。モスバーガーとメタバースの今後の展開にも要注目です。

●参考リンク
プレスリリース
モスバーガー公式Twitter
「モスバーガー ON THE MOON」ワールドリンク

ABOUT US
アシュトン「メタカル最前線」初代編集長
2021年3月より「VRChat」はじめソーシャルVR/メタバースの魅力を発信するメタバースライターとして活動。週100時間以上仮想空間で生活する「メタバース住人」として、AbemaTV「ABEMA PRIME」、関西テレビ「報道ランナー」、TBS「サンデー・ジャポン」ほか多くのメディア取材を受ける。2022年4月に「メタカル最前線」を創刊。