Unityエディタ拡張「lilEditorToolbox」がアップデート!新機能「Selection Inventory」でオブジェクトやマテリアルを楽々見られるように

4月25日、Unityのエディタを拡張させ利便性を向上させるパッケージ「lilEditorToolbox」が、4月25日にバージョン1.6.1へとアップデートされました。

今回のアップデートでは、作業効率をさらに高める新機能が追加されています。

好きなアセット・オブジェクトへ瞬時にアクセス!「Selection Inventory」

今回の新機能として「Selection Inventory」が追加されました。よく使うオブジェクトやアセットなどを自由に登録しておけるウィンドウです。

複数のオブジェクトやアセットを頻繁に切り替えながら作業する際、毎回HierarchyやProjectウィンドウから探し出すのは手間がかかります。「Selection Inventory」を使えば、登録したアイテムにワンクリックでアクセスできるため、こうした手間を大幅に削減できます。

この機能を使うには、メニューバーの「Tools」から「lilEditorToolbox」を選択し、「Selection Inventory」をクリックすることでウィンドウを開くことができます。ウィンドウを動かし、すぐにクリックしやすい場所に置きましょう。

ウィンドウ表示の改善:フォルダアイコン、階層線、アセットマーカー

ウィンドウの表示に関しても、以下の3つの便利な機能が追加され、さらに見やすくなりました。

フォルダ内アイコン表示

Projectウィンドウで、フォルダの中身に応じたアイコンが表示されるようになりました。例えば、マテリアルが多く含まれるフォルダにはマテリアルのアイコンが表示され、中身を視覚的に判別しやすくなります。

フォルダ階層の階層線表示

これまでHierarchyウィンドウでのみ表示されていた階層線が、Projectウィンドウのフォルダビューでも表示されるようになりました。これにより、フォルダ構造やアセットの関係性がより追いやすくなります。

アセットマーカー

Projectウィンドウのアセットに星マークが表示されるようになりました。この星マークをクリックすると、アセットに任意の色を付けてマーキングできます。重要なアセットや編集中のお気に入りアセットなどを目立たせるのに便利です。

これら3つのウィンドウ表示機能は、メニューバーの「Edit」>「Preferences…」を選択し、開いたウィンドウの「lilEditorToolbox」セクションで有効/無効を切り替えることができます。

Unityを便利にする機能が山程あるのでチェック

「lilEditorToolbox」は、今回紹介した機能以外にも、Unityのエディタをより使いやすく、見やすくするための機能が搭載。

代表的な例としては、Hierarchyウィンドウ内のオブジェクトの表示/非表示をボタン1つで切り替えられる機能や、オブジェクトに色を付けて視認性を高める機能などがあります。

「lilEditorToolbox」は、VRChat向けアバターで主流のシェーダー「lilToon」と同じ開発者によって制作されています。なのでlilToonをVCCのリポジトリから追加する際に、「lilEditorToolbox」も含まれているため、まだ使ったことのない人もパッケージ管理から簡単に導入できます。

多機能なため、興味を持たれた方はぜひ公式ドキュメントを参照したり、実際に「Preferences」の「lilEditorToolbox」項目から各機能の設定を試したりしてみてください。

●参考リンク
lil(FANBOX)