CGプロダクションによるオリジナルブランド「kenami」より新作アバター「海月」が登場

12月1日、創作物の総合マーケットBOOTHでオリジナル3Dモデル「海月(みづき)」が発売されました。価格は5500円(税込)。制作は「kenami」です。

「kenami」とは、CGプロダクション「Z-FLAG CG TEAM」が、メタバースで使用可能なオリジナル商品を展開するために始めたブランドショップです。

今回のコンセプトは【くらげモチーフ、暗いワールドで映えるアバター】。「kenami」商品の製作は1人ではなくスタッフ数名で行っており、このコンセプトも入念なミーティングを重ねて設定されました。前回作成したキャラクターの反省をふまえ「唯一無二にしたいけど、誰にも刺さらないものでは意味がない」という考えのもと制作を進めていったようです。くらげというモチーフも、とあるスタッフの発想から生まれたようです。

くらげの様子を再現するために、アバターが静止状態でも常に髪や服が微妙にゆらゆら動く仕組みが入っています。Mayaを使用し作られた、浮遊感のある独特の動きとのことです。

「kenami」はオリジナル3Dモデル「ここね」リンク)を「海月(みづき)」の前にリリースしており、「ここね」と「海月」は共通の素体が使用されています。

「海月」は、あえて暗いワールドで映えるアバターを目指した設計になっています。そのため、前作の「ここね」ではliltoonというシェーダー(陰影のつけ方)が使用されていましたが、今回の「海月」では、現実のような光の反射や影の表現に重点を置いたPoiyomiが使用されています。

シェーダーをliltoonからpoiyomiに変更すると、明るいワールドやbloom設定が弱いワールドでは輪郭の見え方などに大きな違いが発生します。

私も「海月」のお試しアバターで何か所かワールドを回ったところ、同じ設定なのにワールドごとに見た目が違う印象を受けました。

見え方の違いを解決するために海月では輪郭の赤と青の色味(リムライトの量)を手元でボリュームコントロールできます。

アバターの色味や動きの細部にいたるまで、CGプロダクション「Z-FLAG CG TEAM」が持つ、技術の粋が詰まっています。

制作秘話などは下記の公式ディスコードサーバで見ることができます。
https://discord.gg/XjDEc6qwrT

(TEXT by ずんだ

〇参考リンク
BOOTHリンク
kenami(X)