「はやぶさ 2」のタッチダウンを体験できるドーム投影コンテンツが発表! JAXA宇宙科学研究所、東京藝術大学、天文仮想研究所の共同プロジェクト

4月9日、ドーム投影による体験型コンテンツ「タッチダウン・チャレンジ〜君の手で、はやぶさ2をリュウグウに導こう〜」が発表されました。天文仮想研究所(VSP)JAXA宇宙科学研究所(ISAS)東京藝術大学との共同プロジェクトとして制作され、4月10日より、JAXA相模原キャンパス「宇宙科学探査交流棟」にて公開がスタートします。

「タッチダウン・チャレンジ〜君の手で、はやぶさ2をリュウグウに導こう〜」は、小惑星探査機「はやぶさ 2」のタッチダウンをテーマにした体験型展示です。JAXA相模原キャンパスのクラウドファンディングによって実現したもので、2.7mものサイズのドームに入り、内側で小惑星リュウグウに「はやぶさ 2」がタッチダウンする様子を体験することができます。

4月10日の公開時点では「映像体験バージョン」となり、参加者は視聴のみの体験となりますが、6月ごろに「着陸体験バージョン」へとアップデートが予定。コントローラーを用いて、画面上に映る「はやぶさ 2」を実際に操作し、タッチダウンに挑戦できるようになるとのことです。

このコンテンツで3Dモデル、機体の動き、タッチダウンを再現するゲームシステムなどを担当した天文仮想研究所は、VR空間を拠点に活動する天文同好会(任意団体)です。2019年に設立以後、100を超えるVR内イベントや、ゲストを招いた講演会などを開催してきました。

2023年には、VRChatにて博物館型コンテンツ「VR宇宙博物館コスモリア」を発表。宇宙開発や天文にまつわる3Dモデルなどが展示された、7つの常設展示室と特別展示、天文台から変形するプラネタリウムなど、圧巻とも言える物量とクオリティによるワールドとして、大きな反響を得ています。

関係者コメント

【東京藝術大学美術学部 先端芸術表現科 八谷和彦教授 より】
私自身、飛行機を自作して乗っていますが、一方で現在北海道大樹町で民間でロケットを作っている企業、インターステラテクノロジズ株式会社の前身の秘密結社「なつのロケット団」の初期メンバーでもあったりしまして、今回のクラウドファンディングも当初から興味深く見ていました。

またVR関係も昔からやっていたので、天文仮想研究所(VSP)の活動や、VRChat内のワールドの素晴らしさも知っておりましたので、今回このコラボレーションに関わることができて光栄です。藝大としては、ドームへの投影試験を行ったり機材関係の取りまとめをしたりと縁の下の力持ち的なことがメインなのですが、天文や宇宙を愛する人とJAXAのコラボレーションの具現化としてはVSPとJAXAの共同プロジェクトはぴったりなのではないかと感じています。皆様に見ていただけることも少しずつ増やすつもりですので、どうぞよろしくお願いいたします。

【天文仮想研究所(VSP) より】
私たち天文仮想研究所は、VR空間で活動するコミュニティとして、VRイベントを開催しゲストを招いて講演会を行なったり、3Dコンテンツを制作したりしています。2023年9月には「VR宇宙博物館コスモリア」というバーチャル空間上の博物館を開館しました。

今回は、私たちのコンテンツを現実でも楽しんでいただくために、ドーム空間を活用した体験型展示を制作しました。はやぶさ 2のタッチダウンをテーマに、3Dモデルや機体の動き、タッチダウンを再現するゲームシステムを担当しています。遠く3億kmも離れた地で起きた瞬間を、是非目の前で体感してみてください!

JAXA宇宙科学研究所ニュースリリースより引用

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