京セラによるVRChat公式ワールド「Kyocera Fine Ceramics World」が、8月21日に公開されます。京セラにとって4つ目の公式ワールドで、ファインセラミックスについて学ぶことができる博物館型ワールドです。
公開に先駆け、8月19日には「Kyocera Fine Ceramics World」のプレス向けツアーが実施されました。本記事にて、京セラの”セラ”に大きくフォーカスしたワールドの全容をご紹介します。
目次
京セラ本社ビルで、ファインセラミックスについて学ぼう!
「Kyocera Fine Ceramics World」は、京セラの基幹事業であるファインセラミックスについての展示解説が設置されたワールド。これまでの公式ワールドは空中に浮かぶパビリオンがコンセプトでしたが、今回は京セラ本社ビルがモチーフ。まるで社会科見学に来た気分になりますね!
このワールドのメインコンテンツは、ファインセラミックスについての展示と解説。順路に沿って進む博物館のような構造となっています。ワールド内には京セラのファインセラミック事業本部・髙木さんをモチーフにした「髙木ロボ」がいます。ちなみにプレスツアーでは、髙木さんご本人が髙木ロボの姿で案内をしてくれました。
京セラの社名の由来にもなったファインセラミックスですが、どのような物質かご存知の方はそこまで多くないはず。しかし、実は日常生活のさまざまな場面に潜んでいる、かなり重要な素材です。
このワールドでは、なかなか一般的には知られていないファインセラミックスの「物質としての特徴」、「主な利活用事例と効果」、「製造工程」、そして「極限環境下の利活用事例」を順番に学ぶことができます。解説パネルだけでなく、動く3Dモデルも豊富なので、直感的に理解しやすいのがポイント。
とりわけ、「極限環境下の利活用事例」コーナーでは等身大のすばる望遠鏡や、小型月着陸実証機・SLIMなどのハイクオリティな3Dモデルが設置されていて、それだけでも見応え充分。精巧な3Dモデルを見ながら、「こんなところにも京セラのファインセラミックスが使われているのか」と考えてみると、ファインセラミックスの(ひいては京セラの)すごさが伝わるはず。
全6問のクイズも。難易度、ガチです
ちなみに、順路の途中にはファインセラミックスに関するクイズが全6問出題されます。このクイズ、難易度はかなりガチ。しかも日替わりで出題内容は変わるとのこと! 化学を専攻している人じゃないと得点は安定しないかも……?
順路の最後には、クイズの正答数に応じた「ファインセラミックス検定 認定証」が授与! 全問正解して博士を目指してみましょう!
また、リニューアルした京セラのオフィスを再現したエリアも順路の終わりに設けられています。社内の映像も合わせて見てみると、意外とモダンで働きやすそうなオフィスだと感じるはず。就職活動中・転職活動中の人の参考になるかも……?
「ファインセラミックスもVRもともに盛り上げていきたい」
工具、GaNレーザー、モバイル端末と、さまざまなプロダクトの事業部が公式ワールドを展開してきた京セラですが、今回は満を持して看板であるファインセラミックスが登場した形です。より基礎的な素材がテーマなため、展示解説の内容はなかなかに難しいですが、コンテンツの量と幅広さ、そして体験のおもしろさはピカイチです。
プレスツアーで全編に渡って解説いただいた京セラの髙木さんによれば、「ファインセラミックスの認知度の低さ」が今回のワールド制作の根底にあるのだそう。日常生活はもちろん、SLIMなどの世界的な実績にも関わる重要物質であるファインセラミックスを、なんとか一般の人にも多く知ってほしい、とワールド発表の想いを語りました。
そして、VRに対しても「ものすごいポテンシャルがあるのに、まだまだ知られていない存在」として、ファインセラミックスに相通ずるものを感じたそう。「ファインセラミックスもVRもともに盛り上げていきたいですね!」と語る髙木さんの熱意は、なによりVRモードでツアーを盛り上げてくれた姿からも感じ取ることができました。
3日連続でツアー実施!自然豊かなポータルワールドも公開!
「Kyocera Fine Ceramics World」は、8月21日よりVRChatにて、モバイル対応済みワールドとして公開。8月21日から8月23日には、各日20時、21時、22時にガイド付きツアーが実施予定です。開催インスタンスはFriend+インスタンス。事前に「kyocera1」へフレンド申請の上で、開始時刻に当該アカウントのいる会場ワールドへ入場することで参加できます。
また、同日には公式ワールド「Kyocera World Portal」も公開されます。こちらは、これまで公開されてきた京セラの公式ワールドへの入口がまとめられたポータルワールドで、今後追加されるワールドのポータルも設置予定とのことです。ただのポータルワールドではなく、京都府京田辺市の甘南備山を再現した広大な自然も見どころとのこと。こちらもぜひチェックしてみてください!