あなたはもう「Music Archives World」に行きましたか?2月1日に公開された、VRChatで活動するアーティスト・音楽イベント・関係者の音源やGroup情報にアクセスできる展示ワールドです。「ゆくゆくはVRChat上の博物館になれば」とは発起人のmidokanさんの談。ワールドを体験してきたレポートと、発起人midokanさん&ワールド制作者SousiNagiさんへのプチインタビューをお届けします。
画期的な展示システム
昨年9月からスタートしたという「Music Archives World」プロジェクト。発起人のmidokanさんの「展示した人と展示を観た人が双方win-winになるためのワールドが欲しい」という思いと、Sousiさんのワールド制作の知見が合わさってできたワールドです。
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ワールドに入ってみると、天井高の大きな広々したスペースを取り囲む複数の階段で構成されています。1Fのフリースペースには多数のポスターが展示されていて、3Fにある展示室にはアーティストのポスターが展示されています。展示室は合計12室。各展示室には6組の展示があるので、しっかり視聴してまわると数時間はかかる規模感です。
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特徴的なのは、このポスター。近づくと音源が聴こえてくるんです。
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そしてポスターを触ることで、アーティストの個別の詳細情報にアクセスすることができます。現在、用意された音源展示72組+ポスター展示60組、合計132組の枠MAXの展示がされています。更にワールドはQuest対応です。現在ワールド容量は99メガバイトでQuest対応上限の100メガバイトまであと少し。
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その闘いの成果が、総勢72組の音源展示です。ぜひ全展示作品を聴いてみてください!
「このスタイル、パクッてください」
そもそもお二人はなぜこのワールドを作ろうと思ったのでしょうか。
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まず、シンプルにアーティストの認知が広がるきっかけになってほしいという思いがあります。VRChatコミュニティ全体に向けていうと「このスタイル、パクッてください」ですね。このワールドを作るにあたって、最低条件として「展示に参加した人と観に来た人が双方嬉しいと思えること」を掲げました。
重要な要素にも関わらず、既存のイベントやワールドで「双方の満足」に繋がっていたものは少なかったように感じています。ぜひ「双方win-win」の設計思想をみなさんに真似してもらえたら、全員がHAPPYになれると思っています。
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もともと私はVRC映画のコミュニティにいて、知らなかった方に知ってもらうにはという課題に対して、取り組んでいました。midokanさんのやりたいことを聞いて、根本の思想が一緒だなと感じて、ともに進める事になったんですよね。
ネット社会は自分の「好き」だけ追いがちですが、このワールドを自由に散策してもらって、ジャンルや好みを越えた新しい良き出逢いがあればと思っています。
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個人的に活動のモットーは「バカみたいにハードルを下げる」なんですね。このワールドでは知ること・展示すること・探すこと・巡ること・参加することのハードルをとことん下げました。気軽になんとなくフレンドを連れて、ちょっとした博物館に行くような感覚で遊びに来てほしいです!
今後の展望
公開して数日。「応募しておけばよかった」という声が多く届いているそうです。さらに声が多ければ2号館の可能性があるかもしれないそうですが、今後の展望は現状はまだ未定、とのこと。今回応募が間に合わなかったアーティストや活動者の皆さんには待っていただくしかなさそうです。
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なお、今後ワールドでのライブイベントを企画する予定だそうで、最新情報はsousiさんのXをチェックしましょう。
実は公開前に一晩で、実装したので結構大変でした(笑)。容量制限とはポスターの画質を下げること、そして音源の音質をどこまで下げるか、闘いましたね。特に音質は下げすぎて鑑賞に耐えられなくなることは避けたかったので、midokanさんと相談して実施しました。