【PR】「XWear・着せ替え機能」ならこんなことができる!コトブキヤアバターを使っていろんな着せ替えを試してみた!

2024年11月にリリースされた、「VRoid Studio」の新機能「XWear・着せ替え機能」。独自素体形式「XAvatar」と、衣装形式「XWear」を「VRoid Studio」に読み込むことで、フィッティングや貫通部分の調整などを直感的に行うことができる、アバター改変の新たな選択肢です。

「めちゃ好みのアバターなのに対応衣装がない……」
「あの衣装、とっても好みだけどVRoidテクスチャか……」
「VRoidアバターにもっとおしゃれをさせたい……」

などなど、アバター改変につきものなお悩みを抱える人や、初心者でも無料でアバターを作ることができる「VRoid Studio」を使ってみたい人にアプローチできる注目の機能ですが、まだまだ登場したての機能なので、「どこまで使えるかわからない」と思ってる人も多いことでしょう。

そんな矢先、コトブキヤさんから「イリオ XAvatarスターターセット」が発売されました。コトブキヤオリジナル3Dモデル「ワイルドキャットコーデ」を、XWear・XAvatar形式に対応した新製品です。

「ワイルドキャットコーデ」といえば、やんちゃな印象がある素体の子も、猫モチーフのビッグシルエットパーカーも、どちらも魅力的。せっかくなら、この子も、この服も、もっと改変に活用したいですよね!

そこで今回、コトブキヤさん全面協力のもと、「XWear・着せ替え機能」を用いたアバター改変にチャレンジしてみます。現時点での同機能の実力と合わせ、対応衣装の概念に囚われない自由なアバター改変の入口をご紹介します!

その1:XAvatarアバター×XWear衣装

まずは、「XAvatar形式のアバター」に「XWear衣装」を着せる、最もシンプルな使い方を試してみましょう。まずは、XAvatar版の「ワイルドキャットコーデ」素体「イリオ」をインポートします。

次に、XWear形式の衣装を読み込みます。今回は、BOOTH公式衣装「BOOTH Avatar Cafe Waitress Apron」を着せてみます。

XWearをインポートすると、衣装の自動フィッティング、および素体のメッシュ自動削除のガイドが表示されます。このうち、メッシュ自動削除の実行は、この段階では保留がオススメです。

ここから、本格的に衣装のフィッティングを進めていきます。「XWear・着せ替え機能」は、現時点では自動フィッティングだけできれいに着せられるケースは少なめです。なので、自動フィッティングでおおむねの位置をあわせ、オブジェクトと各ボーンの位置やスケールを調整していく手動調整が、最も効率と精度を担保できます。

操作感覚は、Unity上で行う非対応衣装の着せ方に近いですが、「XWear・着せ替え機能」ではデフォルトで「左右対称のボーン操作」ができるので、フィッティングはかなり直感的です。

おおむね位置合わせができたら、アバター側のシェイプキーをチェック。身体をしぼるシェイプキーがあれば、これらを操作し、突き抜け部分を減らしていきましょう。「イリオ」にはシェイプキーが搭載済みです。

シェイプキーである程度突き抜けを整えたところ

それでも解消しきれない突き抜けが出てきたところで、メッシュ削除機能を使ってみましょう。突き抜け箇所、衣装に隠れている箇所の自動削除か、ブラシによる手動削除のどちらかを行います。今回は両腕と背中、および足元のわずかな突き抜けを、手動削除しています。

一通りフィッティングが済んだと思ったところで、編集画面右下の再生ボタンをクリックし、アバターに対してモーション再生を行ってみましょう。ランダムな動きによって、T字ポーズでは発見しきれない突き抜けなどを見つけられます。

問題なくフィッティングができたらアバターをXAvatar形式で書き出しましょう!書き出しは右上のボタンから。

XAvatar形式で書き出したら、Unityでアバター向けプロジェクトを作成し、「XWear Packager」を導入します(VCCへの導入方法はこちら)。そして、上部メニューから「VRoid」>「XWear Packager Window」を選択し、操作ウィンドウを呼び出します。

操作ウィンドウで「インポーター」を開き、「インポートするファイルを選択」から、先ほど書き出したXAvatarファイルを選択し、読み込みます。

あとは、通常のアバターアップロードと同様に、Prefabファイルをシーンに配置し、アップロードするだけ!必要ならば「Modular Avatar」の「Trace And Optimiz」を追加したり、「VirtualLens2」などを追加してもOKです。

サクッとBOOTH Cafeの店員さんができあがり!この衣装は長袖かつパンツスタイルなので、素体を消しても違和感が少なく済みます。「XWear・着せ替え機能」の練習におすすめの一着です。

その2:XAvatarアバター×VRChat衣装(XWear化)

次に、XAvatarの「イリオ」へ、VRChat向け衣装をXWear化したものを着せてみましょう。今回は、株式会社Vから「星月夜 -Starry Night-」をお借りしてトライしてみます。

まずは衣装のXWear化から。Unity上で「XWear Packager」を開き、「エクスポーター」を開いて衣装データをセットして書き出しを行います。警告が出た箇所では「衣装としてセットアップ」を選択しましょう。

あとは、「VRoid Studio」にXAvatarとXWearを導入してフィッティングしていきます。この衣装の場合、フード部分に髪をおさめるためにスケール拡大を試みます。

長袖かつショートパンツということもあり、調整は10分ほどで完了!このままXAvatarとして書き出し、Unityへ持っていってアップロードしましょう。

VR睡眠にもおすすめなモコモコパジャマは、この子にもいい感じにフィットしています。シンプルな構成のパジャマはV睡勢に需要が高いはず。好きなパジャマを自分のアバターに着せるときに、この手順をぜひ参考にしてください!

その3:VRChatアバター(XAvatar化)×XWear衣装

続いて、XAvatar化したVRChat向けアバターに、XWear衣装を着せてみます。おそらくVRChatユーザーには一番需要がありそうな使い道です。

今回は、『しなの』に「ワイルドキャットコーデ」の服を着せてみます。まずは衣装のXWear化と同様に、Unity上でアバターをXAvatarへと変換します。エラー部分も「自動で修正」を選べば、基本的にはOKです。

XAvatar化したアバターとXWearを読み込み、フィッティング作業を始めましょう。基本的な流れはこれまでと同様です。

VRChatアバターの場合、身体側にシェイプキーが多く搭載されているケースがほとんど。おおまかなサイズ合わせをした後、シェイプキーで突き抜け調整をしていくのがベターです。

「ワイルドキャットコーデ」のジャケットの場合、比較的シルエットが大きいので、ある程度ラフに合わせられます!ジャケットのON/OFFを後で組み込む場合は、インナーのフィッティングは丁寧に行いましょう。

一方で、アシンメトリーの靴下は非常に合わせにくいです。足の形状はアバターごとに異なるため、オーバーニーソックスなどの「足にフィットする履物」はメッシュ削除を駆使してもうまいこと合わないケースが多めです。

こういうときは、無理に衣装をフィッティングさせるよりも、アバターにもともとあるパーツを活用するのも手です。今回は『しなの』のタイツを流用します。

これはこれでいい感じ!あとはXAvatarで書き出し、VRChatへ持って行くだけです!

「ワイルドキャットコーデ」も『しなの』も猫で共通しているので、相性はいい感じ!ウェイトの調整はカットしているため、うまく着せられるかどうかは衣装の構成次第ではありますが、非対応衣装をパパッと着せたいときにはなかなかアリな選択肢です。

その4:VRoidモデル×XWear衣装

そして最後は、意外と知っている人が少なそうな「VRoidアバターにXWearを着せる」使い道をご紹介。テクスチャで衣装表現をするVRoidアバターに、立体感のあるXWear衣装を組み合わせることで、表現力をさらに高めることができます。

今回は、昨年の「VRoid Studio」アップデートで追加されたプリセットのうち「Sample I」(以下、Iちゃん)をお借りします。追加プリセットはいずれもデザインに個性があるので、お好みの子がいるかどうかぜひチェックしてみましょう!

今回は、コトブキヤさんからお借りした「VDrobe【フェイバリット】大神さん家の和袖毛布ルームウェア」をIちゃんに着せてみます。アパレルブランド・Favoriteの人気アイテムを3D化した、和風でふわふわなルームウェアで、すでにXWear対応済みです。

プリセットから「XWear・着せ替え機能」を起動すると、アバターは最初から配置された状態でスタートします。衣装をOFFにした後、XWear衣装を読み込んでみましょう。

VRoidアバターの場合、アバター側にシェイプキーが備わっていないため、ボーン調整とメッシュ削除が調整の要になります。今回の衣装はかなりオーバーサイズなので、調整難易度は抑えめです。

フィッティングできた後の作業はこれまで通り!ただし、VRoidアバターはMToonが採用されているため、事前に「UniVRM」の最新版をダウンロードし、Unity側にインポートしておきましょう。

VRChatで動かしてみるとこんな感じに! 今回はIちゃんをそのまま採用していますが、テクスチャや表情を微調整すれば、パッと見ではVRoidアバターとわからないラインまで持っていけるかもしれません……!

手早く非対応衣装を着せたい初心者にオススメ!

「ボタン1クリックで着せ替え完了!」とまではいかないものの、「手動で手早く調整する」用途であれば、「XWear・着せ替え機能」はかなり手触りのよい機能です。アバターや衣装次第ではあるものの、非対応衣装をパパッと着せたいときには、特に改変初心者ほど扱いやすいツールといえるでしょう。

また、今回は「VRChatへのアップロード」がゴールなので、XAvatar形式での書き出しがメインとなりましたが、VRM形式で書き出せば対応アプリケーションへ持ち出すことも可能です。さらに、VRM形式のアバターを読み込むこともできるので、「自作or市販のVRMアバター+XWear衣装」といった組み合わせも実現できます。

「対応衣装がない」ことでお悩みのVRChatユーザーのみなさん、「XWear・着せ替え機能」で解決できそうか、一度試してみませんか?

「XWear・着せ替え機能」をもっと知る!

norio氏インタビューサムネ

🄫 KOTOBUKIYA