3Dアバター向けファイル形式「VRM」バージョン 1.0が正式リリース 9/23にはVRMワークショップを配信

一般社団法人VRMコンソーシアムは9月22日、同法人が提唱する3Dアバター向けファイル形式「VRM」のバージョン 1.0を正式にリリースしました。また、本日9月23日20時からは、同バージョンの新機能を紹介する番組「VRM1.0を使ってみよう!新しくなったVRMのポイント解説」VRMコンソーシアム公式YouTubeチャンネルにて配信されます。

VRMとはメタバース内での相互運用性を想定した、プラットフォームに依存しない日本発3Dアバター向けファイル形式です。現在、「バーチャルキャスト」をはじめ、3Dキャラクター制作ソフトウェア「VRoid Studio」やソーシャルVR「cluster」など、様々なアプリケーションやサービスに対応しています。

従来の3Dモデルとしてのテクスチャやボーンといった情報に加え、視線設定など一人称で操作するアバターに必要な情報を扱えるようにし、環境により異なるスケールや座標系などを統一することで、3Dアバターが配信・ゲームなどあらゆるプラットフォームで使用されることを想定しています。

また、アバターを他人が使用しても良いか、暴力表現をしても良いか、などアバター特有の権利までもファイルに埋め込むことが可能です。

今回、正式リリースされる「VRM」 バージョン1.0は、現在広く使われているバージョン「VRM 0.x」の課題やエラーを修正し、必要と思われる機能を追加したバージョンになります。

現時点では、Unity用ライブラリ「UniVRM」、「バーチャルキャスト」、3Dデータ共有サービス「THE SEED ONLINE」(一部制約あり)、3Dキャラクター投稿・共有プラットフォーム「VRoid Hub」が対応し、今後さらなる対応拡大が期待されます。

VRM 1.0の新機能

・Constraint機能が使えるようになりました
・SpringBoneのコライダとしてカプセルコライダを使用可能になりました
・標準ライセンスが明確になりました(VRMパブリック・ライセンス文書 1.0策定)
・あわせて、ライセンス条件フラグが細かくなりました
・ローカル軸の保持が可能になりました(正規化強制条件の撤廃)
・HDRに対応しました
・表情の標準定義が追加・整理されました

9月23日の番組では、VRMが1.0でどのように変わり、どのようにセットアップすればよいのかを、識者がわかりやすく解説するオンラインワークショップ形式で配信されます。VRMの詳しい技術仕様につきましてはこちらのドキュメントをご参照ください。

●参考リンク
プレスリリース