VRChatユーザーのぬこぽつさんは、11月25日、26日の2日間に渡り自身が脚色・演出を手掛けるVR演劇イベント「マクベス」の公演を行うことを発表しました。会場はVRChat上の特設ワールドを使用。「ぬこぽつ|n5p2」にフレンド申請およびJOINを行うことで、無料で参加できます。
「マクベス」といえば、「ハムレット」、「オセロー」、「リア王」と並ぶシェイクスピアの四大悲劇の1つで、言わずと知れた名作演劇です。今回、本公演を企画したぬこぽつさんは、2015年前後から、都内の小劇場で活動を開始し、これまでもパルテノン多摩 「100人シェイクスピア 夏の夜の夢」(2018年、パルテノン多摩 噴水広場)、劇団子供鉅人「真夜中の虹」(2018年、駅前劇場、梅田HEPHALL)、劇団かもめんたる「宇宙人はクラゲが嫌い」(2019年、赤坂レッドシアター)、ほりぶん「牛久沼3」(2018年、北とぴあ)など複数の演劇現場へかかわった経験もあるとのこと。
出演者の中には、ダンスサークル「ぽっともダンス部」のともよろうさんや、ソーシャルVRメディア「バーチャルライフマガジン」編集長代行を務めるゆーてるさんなど、普段からVRChatを楽しむユーザーを中心に多様なメンバーが参加しています。また、先日第79回ヴェネツィア国際映画祭にノミネートした「Typeman」の演技指導も務めたプロモーションアクターチーム「カソウ舞踏団」団長のyoikamiさんも演技指導として、参加しています。
以下に、脚色/演出を担当したぬこぽつさんからのコメントおよび、出演者・スタッフを紹介します。公演に関する最新情報に関しては、特設サイトおよびTwitterにてご確認ください。
「キレイはキタナイ、キタナイはキレイ」シェイクスピアの名作「マクベス」の有名なセリフです。栄光の裏には血なまぐさい行為があり、物事は表裏一体であるというもの。
「VRChat」をはじめとするVRSNSでは、ユーザーが好きな姿になれ、外見の選択肢が存在します。アバターの外見について熱心に語る一方で、そのアバターの中に存在するのは、
まぎれもなく生身の私たちです。
そんな私たちが、己の欲望のために禁忌を犯すような醜いマクベスを演じたら、どうなるのか。
仮想現実で演劇をすることで、役者はその身に3つの人格を宿すと僕は考えています。
HMDをかぶっている物質現実の人格、アバターに身を包む仮想現実の人格。そして古典戯曲に登場する役の人格。
かわいいがひとつの価値として定着している世界で、 マクベスのような醜悪な役の人格が、先の2つの人格を凌駕できるのか。
凌駕したとき、”かわいい”アバターは、観客からはどのように見えるのか。
そんなことを追い求めていきたいです。
<出演者>
ともよろう(ぽっともダンス部)/マクベス
ゆーてる(バーチャルライブマガジン)/マルカム
はむちーず/マクダフ
takami/マクベス夫人
ふじよし/ダンカン
maropi/ドナルベイン
WATARU(コメディアス)/バンクォー
きゅぞりる/ロス
エージェントSATAN(VRCお笑い道場)/3人の魔女
mikeneko/マクダフの妻
Mazzn1987/レノックス
<スタッフ>
脚色/演出:ぬこぽつ
ドラマトゥルク:mugitarouAK
衣装:East[イースト](1st Trimester) らくちゃ
ワールド制作:アディン・ヨハネ (CatsUDON工房)
照明操作:めどう(劇団moment)
舞台写真:朝比奈あさひ
音響監督:KASUMIN|かすみん
演技指導:yoikami(カソウ舞踏団)
配信:With VR
ギミック:sinamoon
パンプレット原稿:小説家SUN
<協力>
Tosiakix、神楽もい、橘凪みかん、Vino、k_96@ぼいちえん、Tarakosan、しまこん、ライノホーン川井、コップ、まーたく、粉雪coffie、ARARAKI、とろくろ、あどきる、みかんレイン、ぽっちゃりえる、ネシロ、Ryusei、やぶちゃん、芋けんぴ、あすたー、himakan、あべ、Chocomaron、Arukasite、らぃむ、ChikuwaFox、いるか、ききょうぱんだ、ゆなてゃ、PetitDevil、ぶるまちゃん、かせー、ジラルド、u1ci、ふじのすけ、mochomocho
●参考リンク
・VR演劇「マクベス」特設サイト
・VR演劇「マクベス」Twitter
・ぬこぽつ(Twitter)
公演日時:2022年11月25日(金)、26日(土)
上演スケジュール:11月25日(金):22:00~
11月26日(土):18:00~、22:00~※上演時間は100分予定
会場:VRChat特設ワールドにて
参加方法:「ぬこぽつ|n5p2」にフレンドリクエスト&Join